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スポーツタイプの高級外車を乗り回し、エロいおねーちゃんを連れて歩き、まるでTシャツを変えるように女を変え作風も変え、情熱大陸系のTV番組でイっちゃった目をしながら「…アートとは恐らくオレにとっての空気?かな。」ってな感じにキテる感じのアーチストに憧れています。とりあえずは、何をすればいいんでしょうか?
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金城武主演のあまり面白くはなさそうな映画の印象が強くて、伊坂幸太郎の原作とはいえ、どうなんだろうなんて思いながら読んだ。


おもしろかった。同一の主人公が通しで出てくる短編集というのは、ありそうで意外に少ない。これまで読んだ伊坂幸太郎の中でも一番まとまっていて好きかもしれないと思った。あとがきに書かれている<異化>を貫き通した所がこの作品の一番の面白さだと思う。


作中に、映画『ベルリン天使の詩』の事が少し引用されているが、この小説はこの映画へのオマージュなのかもしれないなんて思った。設定というか雰囲気がとても似ているから。
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数日前の朝日新聞『止まらぬ広告不況』という記事を読んで。


電通、博報堂の売上高が前年比2割減。だそうです。
原因は、業績が悪化した企業が広告費を減らすだけでなく、広告の<費用対効果>にも目を向け始めたから。とのこと。


つまり、効果が細かく追跡できてしまうインターネット広告の台頭によって、視聴率だけで判断するテレビCMというシステムの胡散臭さ&適当さに気づいた。という事。さすがの大企業のお偉いさん達も。


これはもしや広告業界のヒトが長い年月をかけて構築してきた
自己演出の限界なのではなかろうか。なんて思った。
オシャレでカッコいい業界人デスというハッタリ。業界用語やカタカナ英語の勢いでなんとなく通してきたクリエイティビティー。そんなんが完全に通用しなくなってしまったのではないかと。


自己演出の超エリート達は、この先どういう手を打つのか。かなり興味深いです。人ごとじゃないですけど。
人気の伊坂幸太郎の一作目。おもしろかった。三日とかからず読み終わってしまった。


しゃべるカカシ。普通じゃないミステリ小説。変キャラのオンパレード。シュールな場面とリアルな場面が淡々と展開。先が気になってしょうがなくなる計算高い構成。読みやすい文章。著者の歪んだ性癖。


個人的には二作目の『ラッシュライフ』の方が、スタイリッシュにまとまっていて好きなんだけど、デビュー作でこの完成度ってのはスゴいと思う。
タイトルだけでだいたいの内容が想像できてしまうエクスプロイテーション映画。


見所は体長18メートル巨大女が水着でキャットファイトするラストシーン。巨大女フェチ(世の中にはそういうジャンルの性癖もあるらしい。それにターゲットをしぼってるとしか思えない)には堪らない伝説の映画。僕は特に巨大女フェチというわけではないんだけれど、巨乳フェチでありB級映画ファンなので、それなりに楽しめた。


残念だったのは女優がみんなブサイクだった事。リアルな80年代のファッションとメイクは正直キツい(60〜70年代は結構可愛かったりするのに)。


良い意味でも悪い意味でも記憶に残るグダグダ感。
最近の夕方のテレビはすごい。僕の愛してやまない警視庁24時万引きGメンタイプのモザイクドキュメントが豊富に日常的に放送されている。みたい。そして昨日こんな感動的な番組をみたよ。


結婚詐欺師。逮捕の瞬間ドキュメント。
上手いと思ったのは、結婚詐欺師(35才)は放送前に逮捕されて犯罪者になっているので、モザイク無しで報道。松本サリン事件の教訓や少年法の鬱憤を晴らす意味でもこの詐欺師は必要以上にさらし者に。


被害にあったのは、22才でバツイチ子持ちのA子さんと19歳のB子さん。どっちもキャバ嬢。モザイク越しに見る限りなかなかマトモな(というかホステスできるんだからそれなりの)ルックスだろうと思う。しかも若い。なのに詐欺師は冴えない39才ぐらいにみえる35のオッサンで、妻子持ち。会社経営者を装っていたけれど、どうみても貧相。


そのスキルすごくないか?だって嘘ついてるとはいえ三マタだよ。22と19のキャバ嬢ふたりと現実の奥さんと。なんだかちょっぴりうらやましいと思った。いやごめんホントはリスペクトした


感動したのは、逮捕の直前。
A子さんとテレビ局の人に囲まれて。あんたは詐欺師だって証拠を突きつけられ観念するシーン。
詐欺師おもむろに携帯を取り出し、うつろな目でどこかに電話。


「…俺さ。(警察に)入るかもしれん。覚悟しておいてくれ。」なんと電話の相手は、実の奥さん。


リアルな結婚詐欺師(モザイク無)が、被害者(モザイク有)に詰め寄られて、最後に実の奥さんに電話する表情なんて、まさに奇跡の映像ではないか。これ以上のドラマなんてないんじゃないか。なんて思った。鳥肌が立った。


…そんなお盆です。
青山真治監督。この人の『ユリイカ』観た時は、拷問のような退屈さ+長さに圧倒されたが、この作品はなかなかおもしろかった。『ユリイカ』ばりの退屈さを覚悟して観たという気分的なものかもしれない。あるいは単純にモノクロかカラーかの差なのかもしれない。


豪華キャスト。浅野忠信、オダギリジョー、宮崎あおい。
豪華キャストだけれども、自然で上手いキャスティングだと思う。


この人にしても西川美和にしても人間の感情をなにげない平坦な映像でエグるのが上手い。最近の日本映画の良い傾向。


順番は違うけど『Helpless』も観てみようと思う。
あさっての日蝕にあわせてという訳ではないけれど、前から気になっていた本なので読んでみた。


平野啓一郎。1998年芥川賞作品。当時の最年少で受賞。


その当時、難解そうな文体を新聞の記事で目にして、ものすごく惹かれたことを憶えている。その時は難しいと数行で諦めた文章が、今はなんとか普通に読めるようになった。やっぱり難しくはあったけど。


日蝕。錬金術。異端の宗教。魔女狩り。太宰や漱石などの昔の作家の文章っぽい。
フェルメールの描いた『絵画芸術の寓意』という作品の人物の服装は、その絵が描かれた当時より<1世紀以上も前の服>なのだそうだ。


世界中で人気のフェルメールだけど、人気の理由は、素人でも解る精密な上手さや綺麗さから。ではないだろうか。


画面上の人物、静物で表現した意図、当時のオランダの歴史背景を知っている人はとても少ないと思う。というかそういった情報が掘り下げられた画集が少ない。どちらかといえば、謎の画家という部分や暗箱を使っていたとかの情報を説明するレベルに終わっている。


この絵のタイトルが示す通り、この作品は寓意画(Allegory)であり、描かれたモチーフに隠された意味を紐解かない限り永遠に内容は解らない類いの作品である。


と考えると、フェルメールもひとつのコンセプチュアルアートだと言えるのではないだろうか。
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アートディレクター(と呼ばれる職業の中での底辺)
趣味:
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