43冊目 「盤上に君はもういない」 綾崎隼

 

史上初の女性棋士を目指して奨励会を戦う諏訪飛鳥と千桜夕妃

棋士となって後もタイトル戦で対戦したりする

飛鳥が主人公かと思ったら主役は夕妃なのね

将棋への執念と愛のお話

 

 

高遠の桜

土曜日に高遠城址公園に桜を見に行ってきた

渋滞するだろうからと5時起き5時半出発

車内で朝ご飯のパンをかじるのも久しぶり

甲斐あって渋滞数百メートルで無事無料駐車場に駐めれた

桜は満開

雪山と桜

帰り道にかんてんぱぱガーデンという所に寄った

観光バスがお土産買いに寄るような所かとあまり期待してなかったけど

広くてきれいなところだった

 

42冊め 「ミャンマーの柳生一族」 高野秀行

 

早稲田探検部の先輩船戸与一の取材のお供で公式にミャンマー入りし

普段のゲリラ側からではなく政府側から見る

その勢力図を江戸時代(初期)に例えて解説する

ゲリラだろうと情報部だろうと個人的に付き合うとその後が気になっちゃう

ものなんだろうな

41冊目 「ゴッホの犬と耳とひまわり」 長野まゆみ

 

ゴッホの署名入りの書き込みがある戦前のフランスの家計簿

その書き込みの真贋を求めて翻訳を依頼される語り手

しかし話はゴッホからどんどんそれて家族の歴史やら菌類とインクやら謎の私家版絵本やらに散らかっていく

そして謎は解かれぬまま

この前読んだ原田マハゴッホの強引な着地とは対極

 

40冊目 「家で死ぬということ」 石川結貴

 

入院も施設入所も拒む高齢で末期糖尿病の父親を自宅で看取るまでの記録

認知症もなくなんとか自力で動ける父親には要介護がつかず少ないサービスをフル活用しながらの遠距離介護

そのサービスすらも拒もうとする父親

自宅介護 在宅死というものは介護する側にとって得るものもあるかもしれないけど非常に削られるものだと思う

自分がそこを望めるかは分からない

 

39冊目 「夫妻集」 小野寺史宜

 

娘が連れてきた彼氏があり得ない

新婚早々妻が単身赴任になった

子連れで再婚した年下夫との微妙なズレ

50歳手前で植木職人になるために沖縄に移住したい夫

大手総合出版社に勤務する人がつながっていく連作短編集

 

 

桜見頃

東山植物園で桜のライトアップをやっているので見に行ってきた

リニューアルしたお花畑もライトアップ

竹林が幻想的

昼間は暑いくらいだったけど日が沈むとちょっと肌寒かった

38冊目 「リボルバー」 原田マハ

 

パリの小さなオークションハウスに持ち込まれた赤錆まみれのリボルバー

ゴッホを死に至らしめたと語られるその拳銃の謎を追う

ゴッホゴーギャンの互いの才能への驚嘆嫉妬そして破滅的個性のぶつかり合い

そしてゴッホの死の真相は?

37冊目 「オッス!食国」 小倉ヒラク

 

日本の食文化を著者のホームグラウンドの発酵から語り始めて

あれ?これって文化人類学民俗学?という所まで深堀

キーワードは神饌そして地方の古くからある発酵食

 

 

紅麹事件

味噌も仕込むし塩糀も作るけど実はどうも発酵というものが信用しきれない

発酵と腐敗の境界が分からない

だから自家酵母なんかには手を出せない高野秀行なんかそこら辺の草被せて納豆醸したりしてたけど勇気あるなあって思う