あまりにもまともな活字を読んでいないことに耐え切れなくなり、突然勢いよく本を読みはじめた6月。
まずは人に借りた本から…。一年以上も借りていると良心が痛む。 修道士カドフェルシリーズ 7 「聖域の雀」 8 「悪魔の見習い修道士」 9 「死者の身代金」 感動するほど面白いわけではないが安心して読める。 あいかわらずヒュー・ベリンガーが好きだ。 「西城秀樹のおかげです」 森奈津子 面白くないわけではないがわたしの好みではない。 でもこの方は、趣味に走った特殊な世界を書いていると見せかけて、それに耽溺してはいない気配がある。自らを客観視して面白がっているというか。そういうところはいいかもしれない。 マイルズシリーズ2冊 ロイス・マクマスター・ビジョルド 「親愛なるクローン」 「無限の境界」 そろそろ己のおそろしいほどの忘却力が発揮されつつあり、読みながらこの人誰だっけと思う人が何人もいて困った。でもやっぱり面白い。この勢いでマイルズシリーズをバリバリと片づけたい。 ほかにも何冊か読んだのだが、あまり印象に残っていないので割愛する。 そんなことより一年ほど読書から離れていたら、そのあいだに大好きなあの作家やこの作家の新刊がどかすか出ていて驚愕した。昨日まとめてアマゾンで注文したら大変な額になった。明日届くらしいのだが、今後またしばらく本を読む時間がとれない。がっかりだ。 #
by agco
| 2008-07-03 22:56
こんばんはアジ子です。元気です。
前の記事が2007年7月って! とまるにも程がありますね。 しかし単に感想を書くのに飽きてとまっていたのではなく、実を言うとほとんど本を読んでいなかったのでした。わたしの人生において画期的なくらいに読書から遠ざかっていた期間でした。 ぼちぼち再開させようと思います。 とりあえず来月くらいから…。 #
by agco
| 2008-04-18 00:26
ナポレオン暗殺計画に思いがけずどんどん巻き込まれていった仏軍工兵隊大尉アントワーヌ・パスキは結局いかなる決断をしたか。
本書はパスキ氏の一人称で書かれているのであまりはっきりとはわからないのだが、この御仁、実は大変な美男子だったらしい。周り中をひそかに魅了していたらしい。もちろん顔だけの問題ではないのだろうが。 ウストリツキ公爵とその弟の大佐、さらにその妻クリスティアーネという三人に、パスキ氏は散々にふりまわされて痛い目も見るのだが、実のところふりまわされていたのはウストリツキ公爵のほうだったのかもしれない。結局パスキ氏に関わった周囲の人々(上司や同僚、オーストリア警察およびフランス警察、などなど)の大半は死んだり逃げたりして身を持ち崩している。 パスキ氏自身は意外にもさほど落ちぶれていないのが、よく考えるとすごいところだ。この人実は魔性、なんじゃ。 #
by agco
| 2007-07-11 20:34
| 伝奇・時代・歴史
これまでに読んだ佐藤氏の本にはどこかしらファンタジーもしくはSFの要素が含まれていたものだったが、この本にはそれがない。一応純粋に歴史物に分類していいような内容となっている。
とはいえそれで、他の著作と本書が一線を画しているかというとそうではない。 あいかわらずひとりの男がどんどん落ちぶれていく様を描いているし、描写力もゆるがない。そうそう、珍しく舞台がロシアだった。しかし場所がどこでも人間のやることにはさほど変化がないものですね。 #
by agco
| 2007-07-09 23:27
| 伝奇・時代・歴史
著者のデビュー作。
ひとつの体に魂がふたつ。そんな奇妙な状態でこの世に生まれ落ちたメルヒオール/バルタザールはいかなる人生を送ったか。 二重人格と違うところはふたりは同時に存在し、互いのやることを知覚でき、また心中での会話も可能。右手でバルタザールが一心不乱に文章を書き、その間メルヒオールが左手で赤ワインの入ったグラスを傾けるといったこともできてしまう。 さらには彼らはひそかに「実体を持った幽体離脱」とでも言うべき能力の持ち主で、これは父から受け継いだものであるらしい。 オーストリアの没落しつつある伯爵家の跡取り息子として生まれ、貧乏といいつつ十分に裕福であったが、財産なるものは叔母の策略でいくらか掠め取られ、本人もいろいろあって放蕩し、さらにはとある人物から騙し取られて結局<彼ら>は一文無しで遠い異郷をさ迷い歩くことになる。 まあ自業自得なんですが。 否応もなく落ちぶれていく男というものを書くのが著者はことのほか好きなようだ。 #
by agco
| 2007-07-06 22:27
| 伝奇・時代・歴史
|
by agco
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