Bike toy with gyro2024年04月24日 06:00

 ウッドデッキから庭園を眺める駅長。風があって、暖かくはありませんが、彼は寒さ知らずで、しかも風があったら、かならず風上を向いて、物思いに耽る(実は匂いを楽しんでいる)のです。
 線路脇に座っていますが、もしかしたら、クロッカスをお尻で潰しているかもしれません。ここでも風上を向いています。
 最近Amazonで購入したバイクのおもちゃ。ラジコンです。スタンドなしで自立します。ヘリコプタと同様にジャイロを搭載し、後輪は全体に回転して前後に駆動するほか、左右に動くための小さな車輪がタイヤ周囲に組み込まれていて、これによって倒れそうな方向へ後輪が移動します。ゆっくり走ることもできるし、その場で180°向きを変えることもできます。
 このように、後輪だけで立つウィリィもできます。このまま停止していられるし、走ったり、回ったりもできます。ちなみに、一番の驚きは、プロポもセットで7000円程度で安価なこと。日本のメーカが衰退するのも納得。ただ、ラジコンとして操縦する楽しみはなく、すぐに飽きてしまうかも。操縦が難しい方が、長く遊べてお得ですが、メーカにとっては、早く飽きてもらった方がお得なのでしょう。
 蛇足:このバイクのように、車輪で左右に移動させたり、ステアリングで左右に舵を切ることができる機構の場合、ジャイロモノレールとは決定的に違うメカニズムになります。モノレールは、左右に移動できないから、難しいのです。ジャイロモノレールを実現したおもちゃは、未だ世界のどこからも発売されていません。

The smoky garden2024年04月23日 06:00

 この時期の庭仕事の大半は掃除です。集められた枯葉や枯枝や枯草を燃やしています。朝の霜で湿っているので煙が出ました。
 わかりにくい写真ですが、ムスカリがブルーの花をつけていました。非常に小さくて、高さは5cmもなく、花は1cmよりも小さい。毎年だんだん小さくなっていくので、3年めくらいでしょうか。
 40号機の列車が運行。線路上に落ちている枯枝が多いので、脱線しにくい機関車として出番が多くなります。この写真の奥の白い背景は、焼却場の煙です。
 駅舎の脇の原種チューリップ。大きく開ききっている花と、まだ蕾のものがあります。これらも数年もの。来年は葉だけになるかもしれません。

The dog on the mountain top2024年04月22日 06:00

 今日は晴天。朝は久しぶりに氷点下でしたが、日中は10℃を超える暖かさ。駅長は庭に出るのが楽しみで、外にいるときは楽しそうです。
 人間は遊んでいるわけではなく、庭掃除をします。枯枝、枯葉、団栗などを拾います。下の写真は、トンネル山の頂上。駅長が面白がってついてきました。赤い灯台は、夜に回転しながら光っています(今のところ故障なし)。以前に爪楊枝で直した上部。下は廃品のランプシェイド。この山も、ほとんど苔で覆われ、雑草は少なくなりました。
 頂上といっても、かなりの広さがあります。線路(トンネル)が下を通っているわけで、山の長さは8mほどあります。高さは3mくらいでしょうか。駅長の後ろには工場。右に小さく見えるのがロープウェイの発着場。その手前に工場の照明のための太陽光パネル。
 山から下りたところ。線路は苔に覆われ、枕木は完全に埋まってしまい、路面電車みたいな感じになっています。

欠伸軽便鉄道通信212024年04月21日 06:00

トレーラ(乗用車両)の設計(連載第21回)

 庭園鉄道の醍醐味は、運転する自分が実際に乗車できる点にあります。蒸気機関車の場合は、機関車のすぐ後ろの車両に乗り、機関車のキャブ内の各種バルブを操作して運転します。電気機関車の場合は、リモートコントロールが可能ですから、列車の最後尾の車両に乗って運転することもできます。もちろん、運転士だけではなく、複数の乗客を乗せた客車を引くこともあります。
 人間が乗る車両は、牽引される普通の車両(貨車など)よりも重いので、走行抵抗をできるだけ小さくするためホイールベースを短くし、さらに左右の車輪がそれぞれ自由に回転できる機構にすると有利です。ただ、2軸車では、ホイールベースが短いと前後が不安定になりやすく、ボギィ車の方がトレーラに適しています(図1)。
 模型は実物をスケールダウンして作りますが、人間だけは小さくすることができません。人間が乗る車両(トレーラといいます)は、そのスケール世界では、巨人が乗っているようなものです。重心も高く、乗っている人間が動くので、脱線の可能性も高い車両といえます。
 昔の模型雑誌に、スケールどおりに作った客車の中に、人が寝そべって乗り込み、機関車を運転する方法が発表されたことがあります。このようにすれば、重心を低くできるでしょう。ただし、視界が悪く、万が一の脱線事故の場合に危険が大きくなります(図2、3)。
 トレーラにはブレーキを装備することが理想です(5インチゲージよりも大きなモデルでは必須といえます)。また、注意が必要なのは、連結方法です。庭園鉄道では急カーブが避けられません。連結方法によっては、左右に大きな力が加わって脱線事故を引き起こすことがあります。連接車などは、連結性能が高く、有利なため、トレーラに向いています(図4、5)。
 常用トレーラは重い荷物を運ぶのですから、特別に注意を払って設計する必要があります。もちろん、乗り心地が良いことも重要な条件となります。足をのせるステップの位置などにも工夫しましょう。
 欠伸軽便鉄道では、ゲストは少なく、通常は人間は一人だけです。トレーラは10台くらいありますが、普段は無蓋車(屋根がない貨車)として使用されます(写真1〜3)。

写真1 ボギィのトレーラ: 赤いシートが運転席(シートの下に蒸気機関車用の水タンクがある)。左は2人乗りの乗客用トレーラ。いずれもボギィ車。

写真2 低床式トレーラ: 大型貨物運搬車に似せて製作したもの。運転に使用するときは、写真の自動車を下ろし、左にシートを載せて座る(右が機関車)。

写真3 連接車のトレーラ: 2人乗りの木製連接車(日本の庭園鉄道の草分け、大名鉄道から移籍してきた車両)。左が前になり、それぞれテーブルがある。

写真4 犬が2匹乗るトレーラ: ボギィの無蓋車のトレーラで、犬と一緒に乗ることが多いが、人間が2人乗車することも可能。

図1 2軸トレーラとボギィトレーラ: 2軸車は製作が簡単だが、カーブでの抵抗を減らすためホイルベースを30cmくらいにすると不安定となる。ボギィ車は安定が良く、カーブでも抵抗が少ないが、ブレーキの機構がやや複雑となる。
図2 こんなトレーラも: スケール客車の中にうつ伏せに寝た姿勢で乗車するアイデア。無蓋車に寝そべって乗る例も多く、スピードを出すために低重心を狙ったもの。
図3 2人乗りトレーラ: 少しでも重心を下げるため、低床タイプとすることが多い。台車の部分が高くなるので、そこに座って乗る。
図4 連接車のトレーラ: 連接車は、カーブなどで脱線しにくい。先頭だけ、シートが逆向きになるので、図のように、子供用にする場合もある。
図5 連接車の応用例: トレーラの前部の荷重を機関車にかけることで、機関車の牽引力を増加させる。

The tank gearbox assembly2024年04月20日 06:00

 薄曇りで暖かい日。40号機が「くだり」で運行。左に7段のアルミ脚立が見えます。先日、書斎の天井のLEDが切れたので、これを室内に運び込んで交換しました。書斎の天井は一番高いところで5mあります。ちなみに、もう1段高い8段の脚立も庭園のどこかにあります。
 花壇の花の様子。クロッカスは勢いがなくなり、そろそろ終わりです。チューリップの葉が出ていますが、花が咲くかどうかは不明。右とか奥に見えているのはルピナス。少し色づいています。
 これはおもちゃの戦車。倉庫で発見しました。自衛隊の74式だと思います(体験乗車をかつてしたのは90式)。電池ボックスが錆びて使えなかったので、新しい電池ボックスをプラスティックをリュータで削ってなんとか納めました(裏側なので写真では見えません)。普通に動きました。砲塔が回り、BB弾が撃てるようです。大きさは1/25スケールかな。
 こちらはまた別の戦車。これは左右のキャタピラを制御するギアボックスで、クラッチで回転を伝え、逆転も可能なもの。このメカニズムを用いると、エンジンスロットル以外には、左右のクラッチを制御するサーボと、前行進を制御するサーボの2つを使い、普通の自動車のステアリングとアクセルのように操縦ができます。ちなみに、このキットは10年以上温存していたもので未組立て。スケールは1/10で、最近活躍のTiger(1/12)よりも一回り大きいモデルになります。完成したら重くて持ち上げられないかもしれません。エンジンでもモータでも搭載できますが、やはりエンジンでないとやる気になりませんね。まずは、パーツを揃えましょう。