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思いの重み。『スペランツァのために』


facebookの「過去のこの日」(思い出)機能から、2015年4月28日の投稿を一つシェア。
まもなく他の業界でリスタートを切るからか、サッカー/スポーツ界での出来事や、手探りで奮闘していた日々がひどく懐かしく感じられます。

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【思いの重み。『スペランツァのために』】

夕方、クラブ事務所に若いお譲さんがやってきた。
チケットでも買いに来てくださったのかなと思い「こんにちは」と声をかけると、茶封筒を渡された。
「父がいつも、『スペランツァのために』って貯金箱に貯めてるんです。小銭で、重いだけで申し訳ないんですけど……受け取ってもらえますか?」。
お名前を聞くと、「いいんです」と言い、「応援してます!」と笑顔でお帰りになった。

ズッシリ重い、二重の茶封筒。
ATMに行けば機械がジャラジャラあっという間にカウントしてくれる。でも、それではいけない気がして手で数えた。

100円玉=36枚
50円玉=31枚
10円玉=144枚
5円玉=66枚
1円玉=170枚
計7,090円。

数えている間、仕事や買い物から帰った男性が「スペランツァのために」とポケットの中の小銭を貯金箱に入れている姿が目に浮かび、目頭が熱くなった。本当に有り難い。

クラブチームでの日常は、決して楽しいことばかりでなく、時に放り出したくなるような雑事や厄介ごとも舞い込んでくる。
だけど。
こういう方たちの支えを受けて、想いを背負って、クラブは存在している。それは絶対に忘れてはいけないし、それさえ忘れなければ、成長の歩みが止まることはないハズ。

この方のこと、試合日のボランティアスタッフのみなさんのこと、そしてスポンサーやサポーター、地域のみなさんのこと。選手たちにもきちんと伝えていかなければと思う。
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恩人

2015年初秋、萩原利幸という高槻出身のサッカー人が手を差し伸べてくださったおかげで、風前の灯火だった女子クラブが生き残りました。

利幸さん、わたしもクラブは離れましたが、生きている限り忘れませんよ。


読書メーター:妻を看取る日(垣添忠生)

妻を看取る日(垣添忠生) を読んだ本に追加

2人に1人がガンを患い、3人に1人が死亡するといわれる長寿国・日本。この病は、医者はもちろんその家族にも、ほぼ等しく発症する。

国立がんセンターの名誉総長・垣添忠生氏は、40年連れ添った妻をガンで亡くす。傘一本を携え(雨天だった)駆け落ちで一緒になった12歳年長の愛妻。子はなく、国内外の出張や会席にも連れ立って行くおしどり夫婦。

「何もできない」まま、あっという間に妻を喪ったその無力感さは、ガン治療の最高権威だからこそ重く大きく、鬱状態に…。

その後、受け入れることで再生なさるのだが、涙無くしては読めない
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