46歳チアリーダーのアンチエイジング日記

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体罰教師狩り

 ダンスドリル関西大会のため大阪に行ってきました。

 毎年、大阪での大会は、とっても元気・・・何がどういうふうに、
 というわけではないのですけれど、パワフルで明るくて、
 なんともいえない良い雰囲気なんです。

 ところが今年は・・・
 先生方がとっても静か(というか)元気がない・・・
 寂しげにさえ見えてしまいました。

 先生方のそんな姿を見てか、いつもとは違う空気を
 敏感に感じてか、高校生たちもとっても静か(な、感じ)。

 皆そろって、ただ淡々と事を進めている、
 といった雰囲気。

 大阪の「元気」が大好きな私としては
 寂しくてならず、様子を探ってみました。

 先生方の口からびっくりするようなことが・・・

 「何を言っても、何をやってもすぐに上から注意をされるんですよ」
 「何か言って呼び出されては嫌だから可もなく不可もなくの指導です」
 「生徒達に言った一言ごとにあげ足を取られるから、あまり話をしない
 ようにしています」
 
 体罰のようなことがあると、(生徒に対する)暴言のようなことがあると、
 生徒も保護者も、そして学校の「ご近所さん」までもがすぐに「お上」に
 告発をするんですって。

 呼び出されて注意を受けるのは時間の無駄だし、まして
 減俸になどなったら困るので、差しさわりのない発言や
 行動しかできない、ということでしょうか。

 何と悲しいことでしょう・・・
 確かに体罰はいけないこと。

 そうは言うものの、昨今の報道の仕方は
 あまりに過激ではないでしょうか?
 
 メディアで大きく取り上げられるから人々も過剰に反応する。
 それに合わせて教師への監視の目も以前にもまして厳しくなる。

 それが結果として、一生懸命に生徒のために何かをしたい、
 と思っている教師たちに尻込みさせてしまっているのです。

 やる気さえて奪い取っている・・・。

 こんな状態、子供たちのためによいはずがありません。

 閉会式で話をさせて頂く機会がありました。
 前回も書かせて頂いた松井秀喜選手のことを話しました。

 「皆さんの先生が皆さんのことをずっと見守っていました。
 怪我をしないように、全力を出せるように、と祈る思いだったことでしょう。
 どんな世界にも一流と言われる人がいますが、その人達には共通点が
 あります。〇〇先生のおかげで、と恩を忘れないということです。」

 あちらこちらですすり泣きの声が聞こえてきました。
 目頭を押さえた子も両手で顔を覆った子もいました。

 私の目の前で子どもたちが泣き出したんです。

 子供たちにはわかっているんですね・・・
 どんなに叱られたって、どんなに厳しくされたって、
 時に頭をコツンとされたって、先生が自分たちを本当に
 大切に思ってくれていること、自分たちを心配してくれていることを。

 いつもは
 「がんばれ」
 と背中や肩を強くたたいてくれる先生が、
 今日はそれをしてくれない・・・
 体罰と思われて言いつけられては困るから・・・。

 そんな状況、子供たちは悲しくて仕方がなかったんですね。

 今、日本各地で「体罰教師探し」が行われています。
 世界史で勉強した魔女狩りのよう。

 でも、そんなことを生徒達は望んでいないんです。
 そんなことが行われて一番悲しい思いをしているのは生徒達なんです。

 大人の皆さん、是非わかってください。

 2013/6/5
 
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