怒りくまのブログ(仮)

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気が向いた時、だらだら書いてます
一部、ネタバレもあるのでご注意を

さっそくですが今回鑑賞した作品はコチラ

 

【ポラリス 死闘のアイスロード】

 

原因不明ながら文明社会が崩壊した近未来

右目を布で隠し白銀の荒野を彷徨う幼子が

一頭の"白熊"に保護されて10年の時が過ぎ

。。。2144年

 

過酷過ぎる環境下で培った凶暴性と戦闘力

産まれ持ってなのか?未知のパワーを秘め

輝く"北極星"の加護の元で育った少女スミ

不用意な行動をとり"人間"たちに捕獲され

育ての親の白熊も見つかり狩られてしまう

檻に入れられ人間の集落に運ばれたスミは

手にいつも握っている小動物の牙を武器に

隙をつき見張りを殺害するとその死体から

 

(眼球をえぐり取り。。。)

 

(空洞だった右目に入れる!)

 

"治癒"ではなく奪った体の一部を"移植"?

これがスミが秘めている能力の一端なのか

とにかく両目が揃ったスミは集落を脱出!

人間たちが口にしていた"緑色の液体"が

森の木から集めた樹液と知るそんな一方で

集落を離れ森でひとり暮らす老婆と出会う

言葉は通じないがスミを不憫に思ったか?

歓迎し食事を与え老婆はふと何かに気づく

それはスミの手に掘られた"北極星"の文様

すると老婆は隠し描いた文様をスミに見せ

 

(スミの手には北極星。。。)

 

(隠された文様も同じ北極星!)

 

(空には北極星が光り輝き)

 

どうして文様を隠しているかは謎だけれど

翌日、起きたスミを連れて老婆は仕事場へ

通りがかる集落の人間の車両に燃料を補給

それが老婆に与えられている仕事のようで

老婆がスミを喜ばそうとハーモニカを吹き

スミもそれに合わせてドラム缶などを叩き

楽しいひと時を過ごしていた。。。その時

燃料切れか?フラフラと雪上車が近づいて

降りてきた運転手が緑の液体を吐きダウン

老婆とスミが積み荷を確認するとそこには

 

(不思議な格好をした女性の遺体)

 

鎧?のような物を身に着けているその女性

集落や周辺に住む者ではないのは明らかで

と、気がついた運転手が襲ってきたけれど

老婆が手慣れた動きでナイフを振るい反撃

荷物をソリに乗せスミを先に帰らせた老婆

スミが蝉の抜け殻に気を取られている間に

弱った運転手に近づいてトドメをさしたが

そこに角付き兜を被った集落の者が現れて

遠くで身を潜めたスミが見つめるその前で

老婆の背後に立った角付き兜は斧を振るい

 

(スポーン!)

 

(衝撃的な死。。。)

 

親切な老婆の死を目にして泣き崩れたスミ

女性の遺体を棄てられたコンテナへ運ぶと

致命傷と思われる深い傷に手を突っ込む!

それで死を確認したか?何か意味がある?

スミは動かない女性の手をしっかりと握る

老婆と女性の死を悼んでか雪原に寝転がり

ハーモニカを吹いていたスミだったけれど

そこを集落の人間に発見され捕獲される!

しかし集落に向かう途中で反撃したスミは

隠していたあの牙で人間を引き裂き殺害!

 

(スミの怒りが爆発!)

 

それに気がついた別の人間も襲ってくるが

スノーモービルを奪ったスミは器用に運転

森に誘い込むと木に飛び移り樹上に隠れて

追ってきた人間の首に縄をかけ捕縛する!

捕まえた人間をあのコンテナへと運ぶスミ

偶然?スノーモービルに積まれていたのは

育ての親のものと思われる"白熊の毛皮"で

と、毛皮を敷き死んだ女性をそこに寝かせ

捕らえた人間の胸を裂き心臓を取り出すと

毛皮の上の女性の傷から体の中へ押し込み

 

(心臓まで。。。)

 

移植するのは"自分の体"でなくても良い?

しばらくしてハッ!と女性は目を覚ますが

言葉も通じない相手同士のため互いに警戒

と、スミは老婆が自分にしてくれたように

ハーモニカを差し出し吹く事で場が和んで

二人はすぐに打ち解け。。。いつしか友に

女性は編み込んだ自分の髪の一部を切ると

アマネ(友達)と告げスミの髪に編み込み

そんな二人を見守るよう空に北極星が輝き

スミは女性と北極星を目指して旅立つ事に

 

(そこに何があるのか。。。)

 

しかし吹雪に阻まれその道中は厳しいもの

いつしかスノーモービルの燃料は底を尽き

スミは白熊の毛皮を震える女性に着せると

乗ってきた木製のソリを壊し焚き木として

老婆から習ったように火打石で火を起こし

いつもしているようにスミは両手をぶつけ

北極星に祈るも。。。残念だが答えはなく

と、育ての親の白熊の気配を感じたスミは

女性にハーモニカを渡すとひとり森の方へ

そこでスミが見つけたのは白熊ではなくて

 

(不時着した旅客機?)

 

初めて目にする巨大な物体に驚きながらも

スミは好奇心から中へ入り物色していると

女性がいた場所に集落の人間たちが迫る!

気がついて戻ったスミだが女性の姿はなく

と、その時!角付き兜がスミを見つけ攻撃

手を矢で射抜かれスノーモービルも焼かれ

旅客機へ逃げたスミは手の傷を手当すると

白熊の気配を求め再び森へと入るが。。。

森は集落の人間によって無差別に伐採され

木は立ち枯れ生き物の気配も白熊もいない

 

(死んだ森。。。)

 

破壊された森にスミの叫びが響いたその時

追ってきた角付き兜が襲い掛かってくる!

矢をかいくぐりスミは足に一撃を加えるが

弓矢を捨てた角付き兜は斧を手に反撃して

もちろん大人の力に少女が勝てるはずなく

何度も吹き飛ばされそれでも抵抗するスミ

しかし力尽きそうになった。。。その時!

駆けつけた女性が弓を拾い矢をつがえると

放たれたその矢は角付き兜の脇腹を貫いて

怯んだところにスミが最後の力を振り絞り

 

(間一髪!矢を放ち)

 

(スミがトドメを刺す!)

 

角付き兜は首から血を吹き出して息絶えて

スミも力を出し尽くしたのかその場に倒れ

白熊の毛皮にスミを乗せて彷徨い歩く女性

と、スミは目覚め白熊の姿を探していると

森を抜けた先に見えたのは大きな"天文台"

それが何か分からぬまま中に入った二人が

観測用の扉を開くと空には北極星が輝いて

床に深く溜まった水面にそれが反射し映り

すると上着を脱いだスミはゆっくりと入水

まるで空を飛ぶよう北極星を目指し泳いで

 

(それを包み込むように白熊の姿が)

 

(そしてスミと白熊は星に。。。)

 

スミと白熊はこぐま座とおおぐま座となり

それを女性が微笑みながら見上げて。。。

で、エンドロールへ

 

白熊に育てられた未知のパワーを持つ少女

出会いと別れから多くの事を学びながらも

人間の蛮行に怒り絶望して最後は星となる

"死闘のアイスロード"

なんて清々しいサブタイトルとは裏腹に?

環境問題がテーマの考察必須なカナダ映画

ま、陰惨な殺戮シーンもバッチリあるので

サブタイトルにウソはないのですが。。。

近未来を舞台にしたSFで環境問題を描き

それも劇中のセリフが最低限しかないため

説明も解説もヒントもなにもないんですよ

流れる映像を見て読み解き想像して察しろ

一番厄介なタイプの映画ですよね(^▽^;)

 

"星座"だからギリシャ神話系のようだけど

神話のエピソードと関連があるとは思えず

イヌイット(エスキモー)の伝承?神話?

そのあたりから着想を得たとも思えなくて

想像するにスミはあの旅客機の乗客の子で

墜落した時に一人生き残ったのでしょうね

そこを白熊に保護され。。。って、事か?

私が言うのもなんですが白熊はムチャだろ

それにあの回復能力?は説明がつかないし

やっぱり北極星に見えるあれは"UFO"で

スミは異星人って事にすれば丸く収まる?

最後も迎えに来たUFOに確保されたとか?

う~ん、なんかそれもピンとこない。。。

たとえ文明が崩壊しても人間は変わらない

そのテーマだけは伝わりましたけどね(笑

もしも観賞された方で正解をご存知の方は

ぜひとも解説をお聞かせいただきたいです

グロいし人体破壊描写もチョコっとあるし

野性味あふれる少女のアクションも見れる

でも、モヤモヤしか残らず残念だった本作

改めてもう一度観た方が良いかも( ̄▽ ̄;)

気になった方は期待はせずにぜひともです

 

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