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『風立ちぬ』

しばらく前に映画『風立ちぬ』を見ました。ジブリの映画です。
映画の予備知識はほとんどなしで見ました。
冒頭の方はいかにも「アニメだなあ」という感じで正直期待はできないかなと思いました。
しかし、関東大震災のシーンになり、史実をほぼ忠実になぞっていることがわかると
俄然興味が湧いてきました。

「零戦の設計者」堀越二郎の半生をフィクションを交えながら描く映画。
ドイツのユンカース社への視察、登場する重爆撃機はG.38で日本では九二式重爆撃機として採用。
架空の人物「菜穂子」との出会い、そして…

日本の航空機業界の物語としても、堀越二郎と菜穂子との物語としても楽しめる映画でした。

「ゼロ戦」こと零式艦上戦闘機の設計物語でもなく、その先代の九六式艦上戦闘機でもなく
「九試単座戦闘機」を描いているのはさすが、だと思いました。

アコードハイブリッドのエンジン

6月21日に発売されるアコードハイブリッドのエンジンの主要諸元は既に
過去の技術発表にて公表されていました。

以下の通りです。


圧縮比:13.0

燃料噴射方式:ポート噴射

最高出力(kW[PS]):105kW[143]/6200rpm

最大トルク(N・m[kgf・m]):165[16.8]/4500rpm

新型アコードの直4エンジンは直噴化されていたので,
このエンジンも直噴だろうかと思っていましたが,ポート噴射でした。

エンジンの名称はまだわかりませんが,K20Aの系統ではなくR20Aの系統っぽいですね。

『経済学の思考法』

理学部数学科卒で経済学博士の著者による「ゼロからわかる」と銘打たれた新書です。

経済学がはたして「科学」であるのか疑問に思う人も多いかと思われますが、数学科を
卒業した著者が数理的な説明により「ここまではわかっている」と示しています。

アダム・スミスの『国富論』を引用し、そこに示されている内容を初歩的な数式を使い、
説明します。

大きく分けて、モノの価格が決定されるプロセス、「お金」が存在することによって物々交換よりも
各人の利益が最大化される仕組みの二つが解説されています。

人が自らが消費できる以上のモノを生産できるようになった時に、物々交換が発生する過程、
さらにいかに交換時の双方の利害を一致させるかを示すことにより、貨幣が介在することで
より自由度が高く、なおかつ双方および3名以上の満足度がより高くなる取引が可能になる
ことがわかります。

「経済学は万能である」という傲慢さを批判しつつ、「経済学でもここまでは普遍性がある」と
いうことを分かり易く書いています。内容は経済学の初歩の初歩でしょうが、数理的な厳密性を
踏まえた上で「ゼロからわかる」のがこの新書の特徴だと思います。
ゼロからわかる 経済学の思考法 (講談社現代新書)/小島 寛之
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『RACERS Vol.13 RC211V』

 三栄書房が発行しているムック『RACERS』を買いました。
13巻目の今回はホンダのMotoGPレーサー「RC211V」です。

 2002年からWGP500ccクラスのレギュレーションが大幅に変わり、
4stエンジンは排気量が990ccまでとなりました。その際に、気筒数毎に
最低重量が決められ、気筒数が多くなるほど重い最低重量となったのですが
何故か、4気筒と5気筒エンジンは同じ最低重量となり、それが遠因となり
生まれたのが珍しいV型5気筒というレイアウトのRC211Vです。

 ホンダが5気筒を選んだのは必然であったかのように思っていたのですが
そう単純な話ではなく、3気筒もしくは4気筒になる可能性が高かったようです。

5気筒であれば振動対策のためにバランスシャフトが必要になり、仕事の損失が
増えることで4気筒に対する出力での優位性が薄れる、また、損失が増えれば
燃費も悪化し、燃料タンクが24リッターというレギュレーションでは不利になるのでは
ないかとも考えられていたようです。

 しかし、一次振動を打ち消すことが出来るシリンダーレイアウトがあることに
気が付き5気筒が採用されたということのようです。わかってしまえば
誰にでも理解できる「コロンブスの卵」のようなものですが、最初に気が付いたのは
長年、V型エンジンに取り組んでいたからでしょう。

 ただ、残念ながら本誌ではどうしてそのレイアウトで一次振動が打ち消されるのかは
読んでもわかりにくいのです。詳細は野田健一さんのサイトで確認するのが
最善だと思います。他のページはそれなりに良くできている(ように思われる)のに
エンジン関係だと駄目なのはしょうがないのでしょうか…

RACERS volume13 (2012) (SAN-EI MOOK)/著者不明
¥980
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『日本人の英語』

 日本で教鞭を執るアメリカ人、マーク・ピーターセン氏によって書かれた日本人が間違い易い英語の概念についての本です。ネイティブの英語話者からすると奇妙に思える「日本人が書いた英語」のどこがおかしいのかを解説しています。

 20章からなり、著者が初めて日本人が書いた英語との体験、冠詞「a」と「the」の違い、「in」と「on」との違いなどがわかりやすく書かれています。

 最後の方の章では英語論文を書く際の注意点にも触れられており、これを読むことで英語論文を読む時の理解がし易くなるかと思われます。初版が1988年で2011年の段階で69刷までとなっています。20年以上にもわたって読まれているわけですが、「日本人は英語論文で受動態を使いすぎ」、「日本人の姓名を英語で逆に書くのはおかしい」という主張に対しては今もなお変わっていないように思われます。

日本人の英語 (岩波新書)/マーク ピーターセン
¥735
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