普通に持っていそうで、
最近まで持っていなかった標本です。
手に入れる機会はこれまで何度でもありましたがー
単結晶(分離)じゃないのがよかったというのが本音です。
今日は水晶の日本式双晶の珍しい一形態で、
あそこの「鳥形三連双晶」のご紹介です。
これに関してはもう、
鳥形三連双晶を出している時点で産地はあれですね。
海外産で鳥形や変形を見ないのはどうしてでしょうか?
ショーでもみないしネットですらも・・・
検索がうまくいかないのか?ないのか?
知っているひとはもうどれかわかると思いますが、
一番上にいるのが鳥形三連双晶です。
群晶中には日本式双晶のハート型やV字型や単晶が、
複雑にからんで混ざって結晶しています。
産状は日本式双晶パラダイスの中に、
三連双晶が少しくる感じになります。
結晶のスケールは大きくても1センチ前後程度だと思います。
上から見るとこんな感じ。
前ならえ!していて可愛いです♪
個人的には60度の普通のやつが一番好みです。
これは何種類もある中の、
「60度型の鳥形三連双晶」です。
知らない人のために拾った結晶図も貼っておきます。
(左上から2番目が60度ですね)
「0、60、120、180」度があるそうですが~
変形型は難しいので、
60度と120度の基本だけ知っていれば十分です。
さて60度というのは?
この角度は一体どういう意味でしょうか?
この写真の角度から見るとよく理解できますが、
「どの柱面の角に双晶するか?」ということです。
軸になる水晶の六角柱の6つある角に対して、
どの間隔で複数が双晶しているかという意味になります。
(見た目では)60度が一番接近していることになります。
ここまでは鳥形三連双晶の説明ですが、
つまるところ今日の本題は日本式双晶のお話です。
日本式双晶を理解する上で、
この産地の鳥形や変形型は大変重要です。
そして何より思うのは、
「なんで他の産地には鳥形などが全然みられないのか?」
という当たり前の疑問です。
水晶の6角柱を考えた時に、
もっと日本式双晶は自由に何枚何組でも晶出すればいいじゃないですか?
この疑問はそういう点にあります。
日本式双晶が多産する産地は他にも多くありますが、
双晶の対になる数や方向角度には多様性がみられません。
まあ基本的には、
「向きが揃って一対が安定なんだよう!」
ということなのでしょう。
スカルンの産状だと浮いて両錐になって結晶しやすいので、
より自由で多様性のある組み合わせが可能なのでしょうか?
でもそれにしてもー
他のスカルンの日本式双晶の多産するような産状でも、
殆ど鳥形などがみられないのは不思議です・・・
そんなに特別なことなのかな~???
ねぇ?
まあ60度は、
可愛いから許してあげる。(。-ω-)zzz. . .