アドマン3.0=人事になりました。

アドマン3.0=人事になりました。

サイバーエージェントで新卒採用責任者をしています。

Amebaでブログを始めよう!

約四年ぶりの更新となりますが、新しいブログをスタートします。その名も「スタートアップへ行こう!」です。

 

http://www.tostartups.com/

 

久しぶりにレンサバ借りてドメインを取得し、ワードプレスで一から構築しました。やっぱり自分のアウトプットの場ができるのは良いですね。

 

■スタートアップへの転職のリアルを伝える

このブログを書こうと思った理由は、こちらのエントリー「スタートアップへ転職して半年が経ったので、新しくブログをスタートします。」で詳しく書きましたが、まとめると、

 

1. スタートアップへの決断は間違っていなかった

2. スタートアップに僕のような人材は求められている

3. 僕のような決断が増えれば、スタートアップの成長確度はもっと高くなる

4. 結果的に日本全体のスタートアップ産業が盛り上がり、日本が盛り上がる

 

このように思うようになってきたからです。

 

スタートアップでの毎日は本当に大変ですが、毎日が文化祭の前日のようなワクワク感が伴う大変さです。一日の終りには「今日も出し切ったー!」と墜落睡眠するのみ。大変ですが、悪性のストレスはないのではないでしょうか。

 

またこちらのブログでは、僕自身の近況もリアルにお伝えしていきます。成功しきった後の人間が書く情報は参考にはなるものの、自分ごと化できる程度は低いと思っており、生々しい話をお届けしたいと思っています。

 

■モンスタースタートアップ「ジールス」の魅力も伝えたい

もう一つ伝えたいのは、弊社「ジールス」の魅力についてです。実際入社して思いますが、本当にモンスタースタートアップ、果てしない可能性を秘めている会社だと思いますし、代表の清水にはソフトバンク・孫さん、楽天・三木谷さん、サイバー・藤田さんのような、そんな規模感を感じさせられます。器。

 

ジールスはまだまだ一介のスタートアップに過ぎませんが、もっともっと世の中に知っていただきたいスタートアップだと思ってます。たくさんの才能がジールスに集まってくれば、本当に「日本をぶち上げる」事ができると思っています。

 

そんなモンスタースタートアップ、ジールスでの日々についてもお伝えしていきたいと思います。

 

■アドマン4.0にはしなかった

最後に。ジールスはロボット会社です。将来的に、ドラえもんやコロ助のような、人間の生活を豊かにしてくれるようなロボットを作りたいと思っているスタートアップなのですが、その第一歩として、おしゃべりする(=チャット)ロボット=チャットボットをマーケティングに活用するビジネスからスタートします。

 

つまり久しぶりの広告業界です。広告代理店側ではなく、広告代理店と一緒に働く立場に立ち位置は変化しましたが、やっぱり広告業界は面白い、面白い人が多く、とても刺激的です。

 

しかしながら新しいブログは「アドマン4.0」とはしませんでした。

 

自分の呼称として一部定着していたりしますし、いろんなサービスのIDをこれで取得していたりもするので「adman」というIDとは今後も切っては切れない関係だとは思っているのですが、改めて今回は「アドマン=広告マン」として仕事をするのではなく、ロボット産業へ切り込む第一歩としての広告コミュニケーション、だと思っており、その意味でも自分のセルフイメージをアップデートする必要があるな、と思っています。ここ十年、二十年、広告のルールをアップデートしたのは、GoogleやFacebookなど別の主体だったと思うので・・・

 

その意味で、アドマンというラベリングは活用せず、わかりやすいスローガンを名前にしました。

 

 

■最後に

このブログは更新を止めてしまっていたので、もう殆ど見てくれている人もいないと思うのですが、もしこのブログを今でも見てくれていて、スタートアップに少しでも興味がある方は、ぜひ新しいブログを読みに来てください。日本のスタートアップのリアル、昔イケイケでブログを書いていた若人が年を取り、匍匐前進しながらスタートアップでもがいている様子をお届けできると思います(笑

 

http://www.tostartups.com/

 

ぜひともよろしくお願い致します。

 

 

 

前回のブログで次のブログ更新で、本ブログ「アドマン3.0」は最終回としたいと思います。と宣言したくせに、激しく時間が経ってしまいました。約束通り、今回で10年以上更新を続けてきた本ブログの更新を最後にしたいと思います。また後述しますが、学生時代からお世話になった渋谷という土地ともサヨナラすることになりました。

 

 

今年の2月くらいから、現・採用責任者の小澤氏が3月1日より新卒採用全体を担当させていただくことになりました。とコメントしており、その前後で、

 

 

「あれ、ダイスケさんは?」

「サイバー辞めるの?」

 

 

みたいなコメントを頂きました。結論としては、

 

 

「サイバーエージェントは辞めません」

「しかしながら、人事は(ほぼ)辞めます」

 

 

 

■今年で35歳。

 

今年の10月で僕は35歳になります。30代になってからの人生は非常に(紆余曲折アップダウンあって)面白いものなので、35歳になったからどうということはないのですが、着実に歳を重ねていることを実感しています。そして、年をとる実感とその周辺実感が、時々僕を焦らせたりします。

 

普通の人に比べて運動はしているし、わりかし見た目も若く見られるんではないか?という自己認識ではあるのですが(思い上がり?)、最近怪我は治りにくいし、風邪も治りにくいし、体重も減りにくいし、なんかシワが増えてる感じがするし、まぁ着実に老いている現実を目の当たりにする。もちろんそういうフィジカルなものだけでなく、もろもろ含めて。兎にも角にも、40歳が目前に迫ってきました。

 

 

40歳が間近に迫ってきた中で、今何ができるのか。

 

 

2014年に人事になってからの約2年半、人生の岐路に立つ就活生と言う名の若人たちとの対話に大量の時間を投下してきました(対話量で言えば、日本随一と言っても過言ではなかったと思う。僕の二年間の増量がそれを証明してくれている)。

 

人生に悩むみんなの相談に乗り、ときに叱咤し、ときに刺激を与え、ときに諭し、ときに教えられる中で、なんとも言えない感情に駆られることがしばしばありました。

 

人事、特に採用や育成という仕事は非常に面白く尊いものであり、また働き方改革が叫ばれる昨今においてその重要性は日々増すばかり。自分自身、かなり天職に近いなとも思っており、現代の学生(干支で言うと一周りしている)と話していても、

 

 

「こいつらホントおもしれーなー」

「今の若者めちゃ優秀だなぁ」

 

 

と感じることが多々ありました。僕が就職活動生だったときより間違いなく優秀。そんな優秀なやつらと会える人事採用担当の仕事はめちゃくちゃおもしろいものであったのですが、一方で、

 

 

「こいつらと仕事したい」

「こいつらに今後も尊敬される先輩であるために、今一度リスク取って成長しなければいかん」

「そのためにも、もう一回事業にフルコミットしたい」

 

 

そう思うようになっていきました。

 

 

■再度、新規事業へ。

 

そういう思いから、昨年の誕生日前後から転職や独立も含めていろいろな道を模索しました。幸福なことに幾つかの素晴らしいオファーを頂けたり、古巣部署でもとんでもなく新しく楽しそうなチャンスを提示頂いたりと、本当に自身の歩んできた社会人人生の11年くらいはそんな間違いではなかったな、と思わずには入れませんでした。感謝。

 

また学生たちには毎回「自身の就職先を決める決断は、人生最初でたぶんベストファイブには入る決断経験値。だからかっこよく決断しろ」なんて言っていたものの、なかなか自分のことになると決められない。偉そうに言ってごめんなさい(笑)。割りと年末年始は考え込む事が多く、周りの皆さんにはご迷惑をお掛けしました。いやぁ、やっぱサイバーエージェント、めっちゃ良い会社なんですよ、しかも今後も絶対のびるし、チャンスに溢れているひたすら悩みました。

 

結論としては、改めて新規事業にコミットします。それに伴い青山学院時代から約13年お世話になった渋谷という土地からもおさらばします。さらば!

 

というか、最近はすでにさらばしており、今まで働いたことないエリアで事業をシコシコと仕込んでおります。

 

僕の仕事人生は、入社して①3年間広告営業をやり、その後②マーケティングの部署を起ち上げ3年。③新規事業を2011年後半から取り組みこれを3年半。その後④人事を2年半、という形で、3年前後を目処に社内キャリアチェンジを繰り返しているのですが、この中で明確に僕がリベンジかまさなければ言えないのが、③新規事業、なのです。①②④は割りと大きな成果を出すことが出来たのですが、③だけが優秀なメンバー、投資を頂いたのにも関わらず、形にすることができませんでした。

 

もちろんこういった個人的な感情だけで新規事業をやるなんてのはもってのほかではありますが、それを初期エンジンとしつつ、チャンスがあれば新規事業をと思い、チャンスを伺って来ました。そして約一年半前にチャンス到来。

 

非常に社会的価値の高い事業であり、非常に優秀な布陣で事業開発に取り組んでいます。自身のキャリアに線形でつながっていつつも、ジャンプがあり、また戦略的にも正しいと確信ができるもので、とてもワクワクしています。

 

 

一方で、さすがに今回の選択は広告とは異なる領域過ぎて、今回の意思決定=すなわち今後の人生的にもなかなか広告を自身のど真ん中に据えることからの卒業であると思っており、そういう意味で本ブログも卒業としたいと思います。

 

入社とほぼ同時に書き始めた本ブログですが、ひょんなことから名付けた「アドマン」という名前に随分と助けられました。ワタナベダイスケという平々凡々な名前のため、多くの諸先輩方、業界内の同期後輩に「アドマン」の名で周知され、本当に多くのチャンスをいただくことができました。本当に感謝感謝。

 

本ブログはこのまま残しつつ、今後の情報発信はこちらで続けていきたいと思います。

 

最後になりますが、こんな駄文かつ失礼かましまくるブログにお付き合い頂いたみなさま、ありがとうございました。

 

※渡邊のネクストキャリアはこちら→

株式会社ヒューマンキャピタルテクノロジーの経営に参画します。

 

みんなにブログ書け書け言ってるのに、久方ぶりのブログ更新となってしまいました。

 

先週金曜日、2週間に渡る17新卒研修(総合職)が終了しました。

 

今年の研修は必ず自分が責任を持ってやり遂げたいな、と思っていたので、100%完全燃焼。全うした感満載でクロージングできました。

 

17新卒は内定者時代から手に負えない内定者シリーズで紹介してきたとおり、国立暴れ馬動物園の様相を呈しておりますが、名を#新人類と改め頑張っていくようなので(このあたりは17新卒前田くんのブログをご参照ください)、配属先の諸先輩方は暖かく受け入れてあげてくださいm(_ _)m

 

 

 

そんな愛すべき自慢の新卒たちに、100%お手製の研修を届けました。100%は言いすぎだけど、気持ち的にはそれくらいのイメージ。僕の提供できるもの、言語化できている能力、スキル、教えられるものすべてをほぼほぼ出し尽くしました。

 

意外かもしれませんが、僕はいつかは先生になりたい人間です(就活ありがち系)。母親が教育者だからなのか、どうしようもないヤンキーから人生を変えてもらったのが予備校の先生だったからなのかわかりませんが、先生という立ち位置に果てしない憧れを持ち続けてます。

 

憧れを持ち始めたのは大学序盤くらいからなので、もう十数年ですね・・・「先生」に対する憧れは当時から強かったものの、僕の声は通りづらいし、人前で緊張しがちだし、よく噛むし。わからないヒトがなんでわからないかがわからないし。まさに「教えベタ」なところからスタートしたのでした。

 

なんとか努力しまくり、人並みくらいにはなれました。たぶん。

 

またそういう意味では、ここ数年、CA36(サイバーの幹部育成プログラム)やインターンなど社内や学生に対する研修コンテンツを考えさせてもらう仕事は非常によい経験となりました。教育は生き物だし、ライブだし、でもストックしなきゃいけないし。その楽しさを改めて知って、さらに憧れは強くなりました。また、実際やっても見ても「俺向いてるな、ムフフ」と思えることも多く、さらに日々教える技術を磨くことにモチベーションを燃やしてきたのでした。

 

 

今回の17新卒研修はその総決算。人事担当役員の曽山さんには今年の研修は僕にやらせてくださいと進言させてもらい(快諾いただきありがとうございます!)、教える内容(WHAT)、教える技術(HOW)、なぜそれらを学ぶのか(WHYをこれでもかこれでもかとふんだんに盛り込んで仕上げました。

 

 

実際に行ったのは以下。

 

 

◯プロレポ研修

→プロレポ:プロジェクトレポートの略で、所属部署を全社にしってもらうための社内の取り組みのこと。アウトプットは冊子や社内報に掲載される。

→今回は「新卒同期」をプロジェクトと見た立てて、17新卒のスローガンを開発してもらいました。

→この研修を通し、言葉の開発力の重要性を感じてもらいつつ、アイデアのひねり出し方、プレゼンテーションの持っていき方(「話し方」ではなく「持っていき方」というのがミソ)をつてました。

 

◯新卒ケーススタディ

新卒が直面するであろうあらゆるケースを、MBAのようにケース化し、みんなにシミュレーションしてもらう研修

→そのシミュレーションに対して先輩社員がフィードバックすることで、ネガティブな状況に対するポジティブに考えられることを目的としました。

→対応のバリエーションが少ないだけで、ちいさな障害が巨大化してしまうこともある。新卒たちの障害排除を目的とした研修です。

 

◯渡邊しくじり先生

サイバーエージェントの中でも、相当しくじっている部類に入る渡邊の仕事人生を名作テレビ番組しくじり先生をモチーフに振り返る授業

→渡邊の失態すべてをさらけ出しつつ、「俺みたいにはなるな!」という生々しい「サイバーエージェントの生き方、歩き方」を伝授しました。

 

 

その他コンテンツもいろいろと用意しましたが、本当にもう伝えることはないくらい伝授し尽くしたのではないかと思います。あとはみなさんが生かすのみ。心構え系はこちらをぜひ読んでおいてください→2016年度版:アドマン式「新入社員、7つの心得」

 

 

たった1週間(あるいは2週間)ですが、圧倒的に「先生」であることを満喫させてもらいました。やっぱりおいら、先生向いてるわ笑 みんなに発見や、スキルや知識を与えることで、目の色が変わったり、明らかにやる気が満ち溢れたりする様をみるのは本当にステキです。

 

 

一方で、先生の仕事は「教える」でけではありません。通信簿をつけないといけない、それすなわち評価

 

 

強く感じたのは、この研修終了時点での個々人の大いなる差、です。17新卒の8割弱は内定者インターンと言う形で社内で働く経験を学生時代から積んでおり、その中の数割は完全に戦力化しています。また内定者インターンをせずとも、外で実力を虎視眈々と溜め込んできた猛者たちもいます。

 

もちろんそういった「入社前の経験値」も重要だとは思うのですが、社長も祝辞でおっしゃっていたとおり、大切なのは入社した後。

 

本当に優秀なやつらは研修中も全く手を抜かず、つねに成果を出し続けていました。普段はネクラなくせに自身の目標のためにガンガン質問するパセリこと澤田の姿勢は強く目に残ってますし、ほぼすべての研修で上位につけ社員からも「やっぱり彼すごいね」と言わせたプレゼンの鬼・宣伝本部の猪川(クリス)もさすが。その猪川を凌駕するレベルのプレゼンを最終日に披露した竹内(たけし)にはたまげたし、「プレゼンは発表までに勝負を決めるのが大事」と教えたらそれを忠実以上にやってのけた前田はまさに拍手モノ。

 

どんなグループに入っても持ち前の親分力でチームをハッピーにマネジメントする松下(こーし)はほんとにニクイやつだし、真剣さとバランスの良さを兼ね備えた加藤(みさきてぃ)は本当にサイバーに来てくれてよかったとしみじみ思いました。あと佐藤博士もすごかったね、最終日のバリューの出し方は半端なかった。あ、豪太もめっちゃよかったよ笑

 

 

逆に全く印象に残らなかった新卒も多数います。頑張りましょう。アピールを頑張る、ではなく、成果を出すということを。全力を出すということを。

 

 

伝えたいのは同期は仲良しクラブじゃなく(それでもいいんだけどたまには)、切磋琢磨するものであるということ。すでにスタートはとっくに切られ、差がついているということ。研修中のマインドセットの差&やる気の差も、僕ら人事や諸先輩方は気づいているし、そうした積み重ねが今後のキャリアを創るということ。こうした差が、一年後、数年後取り返しのつかない差になるということ

 

 

他の会社の配属発表を聞いていると、CA新卒の皆さんは明らかに恵まれています。この恵まれた環境で全力を出して、最高の会社を一緒に作っていきましょう。みんながこの会社の一翼を担う存在になってくれたら、先生嬉しいです。

 

 

みんなの活躍を心から期待してます。

(卒業式の、生徒を送り出すってこういう気分なんだなぁ・・・しみじみ)

 

 

 

※次のブログ更新で、本ブログ「アドマン3.0」は最終回としたいと思います。