この暗黒黙示録を書くのも久々だ!





きたる、6月をもって「体力の限界」を理由に3ヶ月がんばったスーパーのアルバイト店員を引退した。





この歳で年下のアルバイトの眼鏡くんにタメ口をきかれ、基本給800円、夜間手当て50円の850円のバイトである。


今回は一般客が到底知らないであろう、惣菜の裏側にスポットを当ててやるぞ!




暗黒黙示録


ここが俺の仕事場だ!




この油の匂いがこびりつく所でたった一人で掃除をさせられる、なんせ掃除なんぞまともにしたことのない俺が掃除を仕事として対価を得るのだ、まったく運命とは皮肉なものだ。







暗黒黙示録


ここに業務用の洗剤を2ℓぶち込み、さらに床磨きの青い色の洗剤もぶちこみ熱湯を注ぐ…どうだ、まるで科学の実験みたいだろうが!




おかげで俺のジュエルハンド(宝石のような指)もこの強力な洗剤効果でカサカサに荒れてしまったぞ!










暗黒黙示録


この黒いのがなんだかわかるか?













は油で揚げた後の廃油だ。こんだけドス黒く汚くなってようやく本来の灯油に交換する、俺が揚げ物の惣菜を購入になくなったのはこういうのが原因だからだ。


で、この黒くにごった廃油を捨て掃除するのだが、こびりついた油はそう簡単には落ちないぞ!政治家の癒着問題以上にな!






暗黒黙示録


洗ってもまだドロのような色だ。これを落ちるまで何度も繰り返す。






暗黒黙示録


ポリバケツに時間の経ったご飯を捨てる、もったいないと思うが衛生を大事にするから当たり前のことだ。無論、持ち帰るかとなんぞ許されるはずもない。






暗黒黙示録


俺は油と汚れのこびりついたアルミのおぼんを荒い、床はモップタワシでごしごしと腰を入れてこすり落とす。そして園芸用のシャワーを使って床一面の汚れを一掃する、これがまた大変なのだ。






暗黒黙示録


床一面に洗剤を撒いて徹底的に掃除だ、あとでチェックされるからさぼれんぞ。


でもおかげで一度もゴキブリやネズミは見たことないな。




暗黒黙示録


当然ながらドブ掃除もさせられるぞ!以前ちょっと手抜きをしたらチクられて副店長とチーフに「ちゃんとやってるの?」とお叱りを受けたからな!


チクった犯人は誰か判明してるが忘れませんよ~!






























以下↓ 回覧注意(ちょいグロ画像あり)


























暗黒黙示録





一番の難解がグリストラックというここの汚物&汚水掃除である。つまり下水のありとあらゆるのが最終的に流れ着く終着駅がここだ。


そんなグロ映像大好きな貴方の為にもっとアップで撮影をしてやったぞ




暗黒黙示録


この茶色く変色した汚水の下にはまさにゲ●そのものが大量にプカプカと浮き沈みしてるわけだ。


では、ここの掃除のやりかたを一緒にマスターしていこうではないか。






暗黒黙示録


①魚をすくうような網で汚物をすくい上げる


②その汚物を厳重に包んで生ゴミに捨てる


③シャワーで綺麗に掃除


④グリストラップの取替え






暗黒黙示録


最後にヤシの木でできた特殊なシートを被せて終了だ。


どうだ、お風呂代わりに入れるくらい綺麗になっただろう


でも、仕事はようやくマラソンで例えるなら折り返し地点を回ったばかりでまだ


続くぞ












暗黒黙示録


日によって変動があるが惣菜を透明なパックにつめなきゃならん。


コロッケ、ちくてん、フライドチキン、スシ、やきとりなどがメインだ。






暗黒黙示録


こうやってパックに入れるのを黙々と行う、無論つまみ食いなんぞしても最後に数をチェックするんでバレてしまうぞ。




暗黒黙示録


で、最後に機械で番号を打ちシールを貼って、店頭に「いらっしゃいませー!」と声をはりあげ品だしするわけだ!


値引きを行ってるときに客がそわそわと「早く値引きしねーかな」と奥歯をギリギリと噛み締めてるのを横目で見ながら優雅に値引きを行う瞬間が唯一の楽しみである


やったことある奴にしかわかんねーだろ!この野朗!








さて、長くなったがこれが俺のバイトの流れである。


と、言ってももう辞めてしまったけど、人生初のバイトは色々な経験になった。


挨拶をしてない!と言われ上司にはむかって怒ったこと、エプロンの結び方が結局最後まで覚えれずしばりっぱなしで被るように着ていたこと、廃棄する惣菜を持ち帰ってた上司をこっそりと副店長にチクったこと…


いろんな人生ドラマがスーパーの裏側を体験することによって知りえた。


もっと楽なバイトもあったと思う。でもあえて今回は厳しい(ギャラも)スーパーの世界に裸一貫で飛び込んでみたのだ。


おかげで、なにが売れてるか?どんな客が何を求めてるか?など観察力と洞察力が+6ポイント身についたぞ!






おれは今回のスーパーのバイトをいかしてもっとスーパー社会人にスキルアップしていこうと確信したぞ。


ニートのみんなもいつ辞めてもいい、いとどだけバイトという社会の荒波に飛び込んでみろ!きっとお金の価値観が代わると思うぞ






暗黒黙示録


6月13日 東京競馬場にて 文章&写真 横山緑