このぶろぐを始まりから読んでくれている頭のおかしい稀有な人なら知っていると思うけれど、

わたしは一度死にかけて、たぶん軽く死んで、偶然か必然か再び時間を進めていく作業を始めたわけなんだけれども。


その時間はわたしにとってオマケみたいなもので、自分でその時を止めるような事は恐らくしないだろうけれど、来たる日がきて、必然にその時が止まるとしても、わたしはすんなりとそれを受け入れられる。

だからその日までの時間を淡々と、肩の力を抜いて、時々楽しみつつ、でもなるべく早くその日になるように日々を消費していたんだ。



そこへ私にとって想定していなかった事が起きた。


子供を産むという、私の人生には本来あるはずのなかった事が。



ひとつ誤解しないで欲しいのは、決して産むつもりがなくて子供を授かったわけではないということ。


彼は子供をとても欲しがっていたし、彼と一緒に生きていくと決めた以上、自分のエゴだけで彼の人生から子供を奪うというのは間違っている気がしたんだ。


決め手になったのは、「あんちゃんがもしどうしても子供を愛せない・育てられないと思ったら、俺が1人で育てるから大丈夫」と力強く言ってくれたことだ。


もし本当にそうなっても恐らく私はそこから逃げないし逃げられないと思うけど、それでも彼は私に「逃げ道」を作ってくれた。

そんな彼になら安心して任せられると思えた。(自分が破綻する前提なのがヤバくね)




だから私は子供を産んだ。