百済ん観音堂

百済ん観音堂

たまには140文字以上の文章を読んだり書いたりしないと馬鹿になりそうなので、ボケ防止の観点からどうでもいい日記を書き綴っております。

Amebaでブログを始めよう!
新番組を一通り見終ってどれを見るか切るか決めた頃合いですが

わけてもこの『アクティヴレイド -機動強襲室第八係-』
最初はねータイトルを見た瞬間、あーまた『○○○の×××部隊』
みたいなゴミクソラノベのアニメ化なんでしょ、はーワロスワロス
って感じでいわゆる0話切り確定かなと思ってたんですが

シーザー・ツェペリの信奉者である俺ですので最低でも一回は見て
どれほど軽蔑に値する作品か見きわめてから切ってやるッ!と
手に工具を握りしめて視聴に臨んだわけですが

なにこれ面白ォォォォいッッッッんほぉぉぉぉ──ッ!(アヘ顔ダブルピース)
さながらトニオさんの料理を食った億泰っぽいテンションで

ようするに近未来世界でパワードスーツを使った犯罪が横行し、
それに対抗して同じスーツを使った警察の特殊部隊が設立され
みたいなお話で、まあどっかで見たことあるパターンといえば
そうかもしれんのですが、つうか基本はパトレイバーだと思う。

琴線に触れた部分をあげていくとキリがないのですが
まず警察の主力の特殊車両が電車で、現場に向かう際は
いちいちJRの通常車両に緊急停車してもらって連結されて
発進するというシークエンスが『勇者特急マイトガイン』
みたいで面白い。

そして東京都内で好き勝手に破壊活動をするパワードスーツを
着込んだ犯罪者を追うというのがお話の基本ラインっぽいのだけど
東京23区ごとに色々なしがらみがあって警察の活動に横槍が
入るというもが面白い。

たとえば現在でもアニメ産業が盛んな杉並区なんかはこの作品世界
ではアニメ制作会社が政治家に資金援助してキンタマを握ってて
警察に圧力をかける側の存在にまで肥大してる描写があったり。

逆に新宿区がゴチャゴチャ捜査に文句を言ってくるので黙らせる
ために警察側が取引材料として摘発をチラつかせた秘密クラブ
『サッフォー』これっておそらく店名からして新宿区長は女性で
クラブは多分レズビアン専門のお店なんだろうなあとか

脚本の一見どうでもいい会話の端々からお察しできる作品世界の
作り込みがハンパないと思う。

で作品のキーとなる強化スーツなんですが、これ第一話の時点では
主人公の警察側はビキニパンツ一丁になった男がテッカマンみたいな
変身シークエンスで装着するとか、女子はないのかよ!と思ってたら
二話ではやってくれるというブヒ萌えキモ豚にも配慮が行き届いた
完璧すぎる作品作りに勃起が止まらない。

ただそんなエロいサービスシーン一つとってもね、整備員が
女主人公ダマしてウソの事件発生を伝えて着替えさせようと
するんだけど、その会話の中で事件が起こったっていう場所の、
所轄担当である警察署の名前が間違ってるってことで主人公が
ウソに気づくという、これで彼女の博識さと、ついでに脚本や
監督の尋常ならざる取材と勉強ぶりにおそれのののくわけよ。
(現実の○○地区は△△署の所轄ってちゃんと取材してるわけ)

更に言うとこのエロシーン、実は整備員が主人公のスーツに
こっそりカスタマイズを加えようとした意図があるんよね。
というのも市販のスーツはデフォだと余計な機能が一杯ついてて
たとえばスーツが何かダメージを食らうと即座にポップアップで
使用中のお客様にご不満点をアンケートで質問する糞みたいな
ウィンドウがバカスカ出てきてガチの殺し合いとかするには
とても使い物にならないので、警察は民間業者から納品された
時点で余計な機能を消すカスタマイズをしなけりゃならんという。
このへんの描写とか俺が昔windows7を買った時、どう考えても
いらんやろという糞機能をブチ切れながら一つずつ潰して回った
のが思い出されてあーそういうの未来の世界でも絶対あるやろな
ってあるある感とリアル感がパネェ。

あと犯罪の状況がネットで拡散されて現場に馬鹿一般人が
集まり過ぎて銃器がブッ放せなくてピンチになるとか。

現代の情報化社会や無駄な縄張り意識の強いお役所仕事や
縦割り行政のウザさをとてもいい感じに作品世界の個性
として取り込んでるのではと。

放映された分を見終ってからスタッフをチェックしたら
『スクライド』『リヴァイアス』『プラネテス』
『ガンソード』『コードギアス』の谷口悟朗が
総監督やってるオリジナル作品だった。あーそれ全部
俺が好きな作品じゃんどうりで面白いはずだ。

ついでにキャラデザは『ラブライブ!』のAs姐さんじゃねえか。
同時期に放映されてるホモチカでも起用されてたよなメガヒットが
出るとここぞとばかりに乱用しおってからに、
どうせなら『シムーン』の頃から評価しろっつーの!メクラどもが

あと作品の端々でこの世界では言うなれば初音ミクのように
メジャーになって随所に取り込まれているバーチャルキャラの
デザインはキムタカがやってるっぽい、コイツがTVニュースとか
街頭広告とかスマホアプリとか、あるいは本編の予告編とかにまで
チョロチョロ登場しててそういう細かい世界の作り込みも凄いと思う。

今期のアニメは不作かなーと思ってたけどいやとんでもない
神砂嵐なみに手のひらギュンギュン返ってますな状態で
むしろ楽しい。

『アクティヴレイド -機動強襲室第八係-』毎週木曜日
東京MX他で放映中ですよと
http://activeraid.net/
旅行覚え書きまたつらつらと

京都に到着して初日、大学の先輩たちと合流する前に
キャンパス周りをチョロチョロしとりまして、一人で
いるうちに済まそうと思ってた用件の一つがこの写真
『美味しんぼ』に出てきた金平糖の老舗
実は西部講堂のすぐ裏あたりにあった有名な店なんだが
学生時代は存在すら認識してなかった。



クリ子が山岡と結婚する直前のエピソードで
婚約の報告を受けた雄山が金平糖の作り方を
知っているかと謎の質問を発するんだが、
そのネタ元となったのがこの店で現在では
変わりダネの味の金平糖を作るお店として
贈答品にオススメとけっこう有名
http://www.konpeito.co.jp/

美味しんぼの聖地凸だぜヒャッハァーッ!と
一人で盛り上がって友人にメールを出しまくるも
全くネタが理解されずにガチ凹む。
ちなみにレジカウンターに単行本が置かれてて吹いた。




続いては旧下宿跡地。俺が初めて一人暮らしを
はじめた時にお世話になった下宿。普通のお家の
一階に大家さん家族が住んでて下宿人は二階の
4畳半に住まう昔懐かしい構造、だったんだけど
今やコジャレマンション風の建物になってた
ただいくらコジャレてみてもここすぐ横が山で
ムカデめっちゃ出たんだけどなw

でもって昼飯はどこで食おうかとブラついていて
期待はしてなかったんだけど生き残ってました
まるさん食堂。



俺ここの雰囲気が大好きで学生時代はかなり頻繁に
通ってたんだよな、外装も内装もよくぞ昔とさして
変わらぬ姿で残っていてくれたもんだと感動。
請求書がメモに手書きなのも昔のまま、ついでに
店のオバチャンもあんた歳とらんのかい!って
言いたくなるほど雰囲気同じで驚く。

食い物屋は特に淘汰が激しいと思ってたんだが
大通りを外れたところにある店はけっこう佇まいも
変わらずに営業を続けとったんやねと。
もう何軒か入ってみたい懐かしの店とかあったん
だけど今回は友達と場所決めて飲み食いっていう
約束が多かったもんでいつかまた今度。

夜は連日宴会ばっかやってたんだけど
特に面白かったのは五条某所の住宅街のド真ん中に
あった怪しい謎の店。まず入り口からしてのれんを
くぐってもそこが飲み屋だとは全く想像つかない
ような謎の内装、しかも店員はいちいち出迎えに
など来ず奥の厨房からどうぞーと声をかけるだけ
店を間違えたかとおっかなびっくり厨房の前を
通り過ぎさらに曲がりくねった廊下を抜けた先に
ようやく予約していた座敷を見つける、こんな
隠れ家的構造なので多少キモオタが他人に聞かせ
られないような話題で盛り上がっても誰にも
迷惑がかからなそうな点が大変気に入った。

ちなみに料理は海鮮メインだが酒の方はなんと
持ちこみ可というので好き勝手かつ割安に飲む
ことができた。よくこんな変な店知ってたねと
聞いてみたら仕事関係で教わったという、やはり
京都で社会人やってると変な知識がついて羨ましい
なあと思った。
今度から関西でキモオタ集会をやるときは当然
俺が10年前から常連だったようなツラをして
ドヤ顔でこの店を使うことにしようと心中密かに
決意したのだった。

別の日は四条大宮というこれまた俺の感覚から
すると僻地に案内される、駅を出てすぐの所に
小料理屋のような小さな店が軒を連ねる謎の
飲み屋街があって、雰囲気的にはさながら
きれいなションベン横丁といった感じ。
数人で満席になるようなカウンター席のみの
小さなおでん屋に入る。いい感じに煮込まれた牛筋
その他のおでん種どれも美味しゅうございました。
この界隈でもう2~3軒ハシゴすりゃさぞ楽しかった
ろうなと思ったんだが俺は最初の店だけで帰ることに。
次に上洛する時の楽しみに取っとこうと思う。

金~月と遊び倒してようやく最終日、新幹線に乗る
直前まで京都駅前の喫茶店→飯屋→また喫茶店と
チョロチョロ移動しながらダベり倒す。
俺はふだん無口な性格を営んでいる、というより特定の
友人を除いた人類全般と会話するのが大嫌いなんだが、
このメンツとはいつ会っても際限なくしゃべり続けて
いられるような気がする、願わくば末永くこの友誼が
続くことを願う。

で、皆の衆と別れた後はようやくおとなしく新幹線に
乗って帰るのかと思いきや、名古屋在住の中高大と
一緒だった友人の所へ向かう。
しかし会う約束を取り付けて名古屋に着いた所で
俺の切符では途中下車ができないという衝撃の事実が
発覚する、どうも駅員の物言いは要領を得なかったん
だがようするに一般の乗車券は途中下車が可能なん
だが特急券の類はできねぇよと。
つまり京都~東京の普通乗車券プラス京都~名古屋と
名古屋~東京の特急券を買わねばならんかったという
わかるかそんなん、つうかケチくせえなあと思った。

が、しょうがないので友人に連絡して新幹線の改札内に
入場してもらうという超マヌケな失態を演じる。
ガキの頃から俺のバカっぷりに慣れている友人だから
許してもらえたんだろう、他の奴ならたぶん怒って
帰ってるよな。
で、飲み会どころかアホみたいに混雑してる待合室で
入場券の期限ギリギリの二時間にわたって立ち話という
本当にアホかと、ていうか申し訳なくて死ねる。
でも互いの近況やらクラスメイトの消息やら聞けて
よかった、今度はゆっくり駅前の店ででも飲もうと
言って別れる。
しかし名古屋駅の新幹線改札内にカフェの一つも無い
という点はむかつく、京都駅にはあるのに。

今度こそおうち帰るぞー、と新幹線に乗ろうとしたのだが
連休最終日の夕刻とあって尋常ならざる混雑。
俺はふだん旅行とかは観光シーズンなんか全く関係ない
平日にしてるので新幹線が混んでて乗れないという状況は
完全に想定外だった。何本か見送るも混雑は変わらず
やむを得ずギュウ詰めの乗降口で立ったまま東京まで
移動という荒行を強いられるハメに、万単位のカネ払って
これかよ! 責任者出てこい! ファックだぴょん!

そんなわけで楽しい旅行だったのだが最後の最後に
くらった不意討ちでヘロヘロに疲れて自宅にたどり着く。
誰だ行楽シーズンの連休中に京都まで旅行しようなんて
言い出した奴は?! 俺だ!
もう二度と盆正月GWと桜と紅葉の季節には京都なんて
行きません! 行かないんだからねっ!
特定のシーズンにばかり集中して集団で移動する日本人の
国民性だけはマジ糞だと思いました。
これから観に行く奴には原作小説は読まずに行けよと
勧めるつもりだったんだが、どうもこれ原作未読な人は
あのオチをちゃんと理解できるのかと心配になってきた。

原作には小説という媒体でしか使えないある仕掛けが
施されていて、1ページ目から〝?〟ってなって
読み終わった瞬間ぐえー!ってなるんだが。

これどうやって映像で処理すんのかなあと思ってたら
案の定どうもできませんでした。

だもんで俺の近くに座ってたオタクっぽいカップル──普段なら
映画を観終わったら野郎の方が俺って頭いいアピールのつもりか
さかしらな作品ブンセキ()とかいかにもおっぱじめそうなの──
が完全にポカーン状態だったのを見て

<serve you right!>
 ザマぁ!
</serve you right!>

っていう邪悪な感情を励起されました。
ちょっと重セラピー受けてくるわ!

まあそのへんは映像で表現しようったってムリなもんはムリ
ってことも世の中にはあるので別にいいんだけど。
あと原作読むかは置いといて、『ハーモニー』は一応世界が
『虐殺器官』とつながっているので知識として虐殺~の話は
知っておいた方がいいんだが虐殺の映画製作があんなことに
なっちまったもんだから、これ宣伝に煽られて全く予備知識
なしで観た人はどんな感想を抱くのだろうかと私気になります!

そういや虐殺とは製作スタジオは別だったわけですがなんか
こっちも金と時間がちょっとキツかったんじゃないかなあ
という印象が。なんというか全体に漂う良い意味と悪い意味
両方でのCG臭さが気になる作りで。

キャラデザインはすごく良いと思うんですが、そうそう
絵にしたらまさにこんな感じこんな感じって思えて。
ただどうも3DCGっぽい造形が気に障る感じもあって
特に斜めアングルになると、おデコ→眼窩→目玉→頬の
ラインが不自然と言うか人形っぽい感じがちょっと。

意図的にそういうデザインなんだよボゲッ!って言われれば
はあそうかそうなんかなあと納得できてしまえる気もするん
ですが、ていうかCGくさい無機質な感じが背景に関しては
ものすごく作品世界に合ってるなあと。

あのいかにも人の体や心に優しい曲線で計算し尽くされ
デザインされてございと言わんばかりのうっとおしい
現代アート建築みたいなビル群や車や内装に至るまでが
完膚なきまでに無菌消毒した善意と健康の押し売りで
確実に健康を害しそうな窒息社会を見事にビジュアルで
表現しているなあと、キャラよりもCG背景に感心した。

あと画面が主人公目線の時に視界の上にこれでもかと
カブってくるクソうっとうしいサポートソフトウェアの
ウインドウ、こういうの見てると拡張現実()とかマジ
死ねよっていう気にしかならん、ていうか将来こんなん
実装されたら俺も自殺モンだわって思う。

こういう無機質なデザインで埋まった画面だからこそ
PVでもさんざん紹介されてるキアンぐえー!のシーンが
際立つんでしょうなあ。
ちなみに俺はジョジョ第4部のトニオさんの話で
初めてカプレーゼという物を知りハマったんですが
その後キアンぐえー!を小説で読んでもう食べられ
なくなってしまいましたw

でもいかにもCGな背景をグリグリグリグリ回す
カメラワークは回り過ぎじゃボケェ!って思った。

なんか文句が先に立ってしまいましたが俺はこの小説
思春期少女たちの中二病百合恋愛を描いた作品の最高峰
としてすごく好きなんで。
映像化に際してミァハとトァンの百合ップルぶりを
直截でも下品でもない描き方で表現してくれたのは
素直に嬉しいです。
プールのシーンとか、指絡めあうとことか、終盤の
もう現実なのか幻なのかよくわかんなくなってる
ミァハがクルクル舞うところとか!

<anger>
もっとこれが世に広まらんものかと、つうかなんで
ピクシブのエロ絵の数あんな少ねえんだよ!
あと本編3Dモデルで作画しとるんだったらシドニアの
ブルーレイみたいに別アングルカットも収録してパンツ
覗けるとかそういう特典をつける営業努力はあって
しかるべきではないのかと声を大にして言いたい。
</anger>

でもあれだなー小説じゃなくて映像にしてみると
ミァハとトァンが百合々々キャッキャウフフしてる脇で常に
キアンがめっちゃハブられとる──!ってなった。
そりゃ裏切るわなと。

どうでもいいけどミァハの設定が田中ロミオの
『人類は衰退しました』に出てくる助手くんと
カブってるような気がしたんだけど、彼らの
ようなめっちゃ勉強して取材するタイプの作家の
琴線に触れるような実際の事件があったっけなと
気になっとるんですが。

で、結局映画観る前に原作は読むべきか否か?
オレにだって……わからないことぐらい……ある
どっちにしろ観る価値はあると思うんだけど、
ていうか虐殺の製作費捻出のためどんどん観に行け。