同じ過去を繰り返す奴には、
明るい未来も、手を取り合う伴侶も、僅かな紙幣も、
離れあう磁力宜しく──手の届かない高空で笑いながら渦巻くのか。

同じ犯罪を繰り返す累犯者、
同じ恋愛を繰り返す浮気者、
同じ失敗を繰り返す愚か者、
同じ配牌を繰り返す南4局、

それを人は『超えられる壁』と喩えたりするけれど、
それは超えられた環境にある人が言う台詞であって、
だけどまあ、見事なほどここ数年、同じ事を繰り返している。

終わったはずの借金が、いつしかしぶとく芽を出している。

またか──とうんざりする。
多分、同じ犯罪を繰り返す奴も、同じ恋愛をしてしまう奴も、
環境とタイミング(生活と言葉)が思考能力を奪ってしまうのだろう。

それらがまるで手に取るように分かってしまうというのは、
つまり私も同じ地獄の交差点で暑い日照りを受けている証左に他ならない。

今から言えば多分、土日だけメンバーには復帰できるかもしれない。
だけどもう環境は一昨年(!)の8月とは違うし、モチベーションも違う。
実を言うと一昨年のメンバー業は、あの状況であって昂揚感が上回っていた。
この環境を乗り越えよう、という意思が間違っていたとはいえ、あった。

でもなあ、もう無理なんだよ。
もう何か、勝てるヴィジョンが湧かないんだよ。

そこまで神様も甘くはねえだろ。


「ソンナ神ナゾ殺シチマエ」






生まれて3年、5年、7年。
人は人を祝う。

結婚して25年、50年。
人は人を祝う。

付き合いだしてからの1年を祝う人は多いだろうから、
結婚して1年経てば、ささやかな祝杯をあげるだろう。

1年が、経てば。

                ☆

レートとかどうでも良かった。
雀荘とかどこでもよかった。

ただたまたま点5の東風戦の店なだけだった。
1年半ぶりにたまたま立ち寄った。

                ☆

外は暗くなりかけ、会社帰りと思われる客が増える。
彼女はまだ働いているだろうか。
それともはにかみながら「お疲れ」と足早に抜けただろうか。

性格上、休んではいないだろう。

                ☆

東3局、ドラは③ 10巡目、西家
横一線なので、ただあがりたかった。

③④⑤(赤)②②六七八468 三四五(チー)

巡目も巡目だし、
赤もあるし、
タンヤオ・ドラ・赤、3900で充分だろう。

少しでも零れやすい牌を捉えるため、打4。

                ☆

1年前の結婚式の夜、私はメンバーをやっていた。
1年後、その日を忘れないように、打とうと決めていた。

                ☆

下家がツモった瞬間、ゾッとした。
左端から並べた3枚が、悲しい置物と化していた。

ここまで私の思考能力は落ちたのか。

                ☆

1年もあれば色々なことがあっただろう。
嬉しいことを祝い、悲しいことを流す1年目の夜。

色々あった私は、ただ流されるままで。

                ☆

「たまにポカするところ、似ているよね」

そう言った彼女は仕事を頑張り、素敵な旦那さんと一緒で、
私は誰でも見つけられる三色を取りこぼした。

                ☆

来年は、打たないだろう。
池袋を後にしながら、そっと思う。

幸せでありますように。
幸せが続きますように。


『少女地獄』という小説がある。
作者は夢野久作。

登場する姫草ユリ子は重度の虚言癖があるが、
悲しいことに誰もそれを見抜けず、
彼女は嘘のために嘘を重ね続ける。嘘は、ばれない。


                ☆


金銭的な問題と言い、職場を去ったなら、それを実行すべきである。
心はそうするべきだと告げている。
されど体と脳(記憶)が拒否反応を起こしている。
もう夜勤の労働の悲惨さはいいだろうと告げている。

両者の言葉に私は「うん…」と頷くしかない。
体が発したメッセージが正しかったこともあれば──
心が発したメッセージが間違っていたこともあれば──
その後に続く言葉は会う人達との関係で違ってしまう。最悪、の一言。

追い詰めようとして発した言葉に、世間の人達どころか、
自分自身まで翻ようとして。
でも、本当にテンションがあがらない。
もっと深く悩んでいる人がいる、と誰とも知らぬ声が更に追い討ち掛けて。

もう家族の問題も半分は過ぎたし、好きなように生きれば良いのだけど。
とりあえず寝よう。昼の面接次第でまた答えを考えればいいだろうか。
こんな流動的な思考は初めてに近いので日記にしました。

こういう風に人間関係が壊れていくのは勘弁だよなあ。
お前が決めたことじゃん、で済まされてしまうのかなあ。
こういう事を日記には書かないと決めていたのになあ。
麻雀の話を書きたいなあ。2、3個ネタはあるのになあ。

ちなみに小説の主人公の最期は、この世の外へのダイブ──
(夢野久作の作品なので他の解釈もあるのですが)。


                   ☆


新しい生活にシフトしてから早くも一ヶ月が経とうとしている。
おもむろ麻雀牌を握っていない日々が過ぎている。

否。
触れてはいるが、レートが乗っていないというべきだろうか。
そうとはいえども、この一月で──
半荘戦に限っていえば10回も打っていないだろう。

短かったけれどあの日々が懐かしく思われる。
充電はもう完了しただろう。
肉体的な疲れは癒されただろう。
軸となる生活の姿も見えただろう。

そろそろ──自らの傷口に粗塩を磨りこむ時間/戦いだろう。
まあ、こうでも書いて鼓舞しないと重たい腰があがらないのが、
本音なのだけど。


                   ☆


つらつらと、
東浩紀の「存在論的、郵便的」を読んでいるのだけれど、
これよりももしかしたら………と思い始めてしまった。

しかし、この考え方で麻雀論(観)を表したら、
ドグラ・マグラ的な最期には書いた人も分からない内容になる気がする。
ボーーーーーン……から始まる麻雀論、か。


                   ☆

やっと/ようやくタイトルの本題。


忙しい時間の隙間を使って、
片山まさゆき先生のミスチョイスにおける成績を叩きだしてしまった。
過去から逐一紡ぎだすのも、細かい順位推移を辿るのも、
なんだかストーカー的で吐き気がするので、
去年一年の大まかな成績を叩き出してみた。
もちろん2行前の1文は苦笑するところで疑問に思わないでほしい。

2006年 トータル数 695半荘

    1着   215(30.9%)
    2着   171(24.6%)
    3着   161(23.2%)
    4着   148(21.3%)

収支 187250G。


おばかミーコに頷きました。






                   ☆


招待券が手に入ったので、
会員招待日にMFC6(麻雀格闘倶楽部6)の視察を兼ねて、
AOU2007アミューズメント・エキスポに行ってきました。


                   ☆


同時にコナミは、
オトメディウスやBEMANIシリーズ等もアピールしていましたが、
MFC6のブースは与えられたスペースの1/5程を占めていまして、
懸ける強さをひしひしと感じざるを得ません。

更に聞いていた噂とは違い、本日もプロ12名(*1)が参加していまして、
おそらく一緒に行った人達のなかではこの世界に一番興味がある者として、
色々な意味でにやついてしまいました。

運が良いのか悪いのか(*2)丁度彼等がブースで紹介され、
尚且つ一般ギャラリーと対局する瞬間に立ち会ってしまい、
儀式的な拍手や可愛いとの囃したてを起こす、
麻雀は知っていても麻雀界を知らない同行者や周りの人達に、
思わず「いや高レート常習者ですよ」とか「煙草スパスパすよ」等といった
お洒落な一言をかけたくなりました(*3)。

ただ本心を一声、言わせていただけるなら、
「ご老体に鞭打って頑張って下さい」でしょう。


                   ☆


MFC6自体は画面がワイドになり、
さらには平面から斜めにせりあがった作りになっていまして、
見やすさはよくなり疲れやすさは減るのではないでしょうか。

とはいえ機械的な仕草(牌の切り出し、画面の表示)は、
前作よりも向上したとは言い辛く、
言ってしまえばMJユーザーを奪う自体にはならないと個人的に思います。


                   ☆
                   

そんなMFC6は今夏からアミューズメントセンター(旧式名称ゲーセン)に
登場する模様。

以下はAOU2007アミューズメント・エキスポに出展した企業に対する、
極個人的相対評価でとコメントです。(全企業ではありません)

                   ☆ 
                  
(株)AM● 40点(むちむちいまいち)
(株)アトラ● 60点(キャラの選択合格)
(株)アムジ● 70点(種類豊富)
(有)アレック● 20点(古きよきマニュファクチュア)
(株)エービーシ● 50点(海外系)
オムロン エンタテイン●ント(株) 60点(おんなーおんなー)
(株)カプ●ン 30点(地味に可愛い)
北日本通●工業(株) 30点(操作が……)
(有)き●ら 3点(おこめではありません)
(株)コナミ●ジタルエンタテインメント 評価不能。
(株)●まや 20点(タイムスリップしました)
(株)サン・●ューズ 10点(スロット1発)
(株)シ●ク 30点(画面!)
スポーツ●ンインターナショナル(株) 90点(これはヤバい)
(株)●ガ 評価不能。
(株)タ●トー 90点(萌え格闘、萌えコンパニオン)
大平技●工業(株) 5点(地味キャッチャー)
(株)東●ロ 50点(埼玉最強)
(株)日本シ●テム 30点(メダルゲーム古いんじゃ…)
日本●ニカ(株) 20点(携帯の時代はまだです)
(株)バー●ャルコーポレーション 7点(日本では無理です)
(株)バンダ●ナムコゲームス 30点(動物イクナイ!)
(株)バン●レスト 30点(肉と米と中で)
(株)ユ●ビス 10点(似たの一杯)
エイケイワ●クス(株) 40点(まだあった!)
(株)タカラ●ミー 40点(子供昆虫化計画)
(株)●ープ 10点(もう若手ではありません)
(株)ウィン●インターナショナル 30点(商品●●臭い)
旭精●(株) 10点(出展している意味)
三●電子(株) 20点(スティックオンリー)
セイミ●工業(株) 30点(精密です)
(株)ビッ●サイン 40点(近所にあった)
(株)ファースト・●ック 50点(鍵は大事)
綜合●ニコム(株) 10点(業界誌)

                   ☆

(*1)荒正義・灘麻太郎・小島武夫・瀬戸熊直樹・藤崎智・伊藤優孝・
滝沢和典・二階堂亜樹・二階堂瑠美・和泉由希子・宮内こずえ・田村りんか
解説が森山茂和と黒沢咲 (敬称略、順不同)

(*2)おかげで筐体の操作性を確かめられなかったから。

(*3)とはいえ二階堂瑠美のサイン入りDVD(直接本人に書いてもらった)を
私は持っていたりします。
 疲れていたのでしょう、きっと。








                ☆                

須田さん、遅ればせながら優勝おめでとうございます。
東大を出たけれど漫画化の際に行われたインタビューで、
これから少し麻雀に対して真剣に……と受け答えをして、
それに伴ってかどうかのブログのintermissionは残念でしたが、
ほぼやり逃げの感が否めない休止が多いこのブログの世界で、
きっちり結果を残す姿には尊敬の念を抱かずにはいられません。

本当におめでとうございます。


だけど───


                ☆


本当はこの記事は裏雀王決定戦レポートとするつもりであった。
どう書くかという形式も出来ていたし、きっちり報告したい思いもあった。

11時、会場に着くと一般観戦者はおそらく私一人だけ。
雀王決定戦4名と牌譜係り4名、五十嵐代表、おそらく協会のプロ一人。
これがその場にいた全人数である。

やる気が失せた。
会場に入って私は誰にも何も言われなかった時点で失望感はあったのだが。

ネット上で開催を告知したのだから、
誰か一般客が来るだろうし、来ることを期待もしたであろう。
であったなら彼等がどういう経由で来たのかに興味がないのだろうか。
せめて受付を設けたり、雀王決定戦の簡単な詳細の紙でもつくれなかったのか。

一応、1年の総決算であり、一番大きな大会であろう。
それで、これか。

媒体やデザインというのは恐ろしいものだ。
どんなに瑣末なものでも美しく大きく声高に内容を伝えられる。
これは何もこの件について言っているのではない。
あらゆるメディアに対していえることであり、
私がメンバーを勤めていた雀荘もHPがありそれへの忠告ともいえる。


                ☆


半荘2回が終了した時点でほぼ須田さんの優勝が決まったので、
場に居づらくなった私は会場を後にした。

その時には吉田プロや女性プロやらが集まりだし──
一般観客者も数名いたか──それなりの?様相は呈したけれど、
何か砂を噛むような、すっきりしない気持ちは、今でもある。


                ☆


こんな記事をアップするかどうかは今まで迷い、それで遅くはなったのだが、
個人的に協会には期待していて──また期待し続けていたので──
書きました。


                ☆


批判や意見があれば是非伺いたいとは思っています。

またそれとは別に対局自体は緊迫感あり、痺れた打牌もあり、各々の思案もあり、
面白かったのですが、

それゆえに──




最高位戦プロ協会が開催するペアマッチ大会はお祭り感覚で、
ある意味団体の垣根を払拭した、一部の人にはサロン感覚のものだろう。
無論、優勝のつもりで参加した。

その夢は3回戦目のラスで儚くも散り、
後は有名人・著名人に目をやっていた。

やけに場を仕切る男性がいて、
また周りの人達も素直に話を聞いていて、
なんかの権力者なのかなー、と名札をみたら、
来賀友志御大であった。

他にも死んだのではないかと思っていた田中ケンジロー氏や、
片山大先生などの姿も見れて満足でした。

以上、自己満足な報告終わり。


20070123(mardi)

.5(L店) 5-10


   4(13000)
   1(48000)
   2(33000)
   4(9000)
   4(10000)
   2(35000)
   3(10000)
   3(20000)


本日の収支 ▲4400両
総収支 1400両

備考 四暗刻ツモがなければ危なかった。

                  ☆


知っている人には繰り返しとなるけれど、
私がメンバーに復帰したのは何もプロになったからではなく、
借金返済の補助の一環としてだった。

そしてそれは何とか今まで生活費の足しとはなっていたけど。


                  ☆


簡単にいうとそれ(借金)関係で私生活において色々あり、
昼のバイトも辞め、メンバー業も中断して、
新しい環境で働くこととなった。

新しい環境は今までのバイトと違い、土日が休みの仕事だから、
手伝いに来ることは出来なくなるし、
もう今までのように休みなく掛け持ちできる体力は残っていない。


                  ☆


細々とこのブログを続けているうちに、
数十人の方々が見に来てくれるようになり、
毎日バイトで忙殺され未来どころか現在の光すら見えなかった生活で、
その来訪はとてもありがたく、ゆえにブログを続けられた。

感謝、している。


                  ☆


メンバー業は辞めたとはいえ、店には打ちにいくだろうし、
他の店でも打ち続けはするだろう。

それに今年は(麻雀関係においては)攻めの姿勢の予定であるから、
プロ試験も受けるだろうし、
本日の最高位戦ペアマッチにも出るし、
来週行われるプロ協会の雀王決定戦も観戦しに行く(だろう)し、
TOKYO巡礼歌さんのところでコメントしてしまったように、
存在論的郵便的に麻雀を分析・解析するかもしれないから、
ブログ自体は止めないし、麻雀が主となったままのものだろう。

ただメンバーの日常みたいなものはもう書かないと思う。
であるから更新を知り来てくれる人もいるけど今までのようにではなく、
色々な記事が出てしまうと思うのでご了承下さい。


                  ☆


ちなみに働いていたお店は──川崎のエンジェル&デビルでした。

6日間勤務、東風91回で▲13600
本当この程度に収まってしまう。

20070119(vendredi)

.5(L店) 5-10


   3(11000)
   4(12000)
   2(32000)
   4(16000)
   1(36000)
   4(19000)
   2(36000)
   4(▲10)
   1(71000)
   3(22000)
   3(25000)



本日の収支 ▲4800両
総収支 5800両

備考 負ける時は出だし342の順位が多い。
    体制治すの下手糞。