《激動の時代こそ、大和撫子の精神を護る》

さて今週末は御殿場にて
日本舞踊の舞台を控えています。
今回舞う演目は【岸の柳】という長唄です。



この作品は明治六年(1873)のものですが
明治維新以降六年目であり、
この年に政府は太陽暦を採用しました。
そのためこの作品は、
旧暦での江戸を描写した
"最後の作品"ともいえます。


歴史的な時代の大きな切替りとして、
日本人の感性や感情をも表現すべく
大切な演目だと認識しています。


長唄の難易度はこれまでとは一線を画すほど
振りの多さ
場面の切替り
豊かな表現力
体力など、、、

挙げ出したらキリがないのですが、
どれを取っても一人前の舞踊家しか
岸の柳という演目は板につかないのだと
つくづく感じています。


ですので、
一回一回のお稽古が勝負となります。
長唄とは、十分間以上舞っているので、
その間ずっと腰はおとしたままの体勢です。
想像よりも遥かに身体的にも厳しいものです。


そんな難易度の高い長唄【岸の柳】に
今回挑戦をしていて改めて思うことは、
時代の大きな変化や激動のときにこそ
「大和撫子の精神性を表現すべき」
だと感じます。





日本舞踊という日本伝統文化・芸道を通して
現代人が護るべきことが、より明確に鮮明に
浮き彫り出てきます。


いつでもどんな時にでも、
丹力明確な意志を持って
ときには人を癒し、ときには人と笑い合い
日本人らしい特性を活かして生き抜きたいです。


個の時代として、
「個性だからなんでもOK」
という一見良さそうに見えて、
本質的には危ういこの時代
 
 
このような現代だからこそ
皆様の弥榮を切に願い
日本の文化と、大和撫子の精神を護り抜きます。








--弥榮--



日本舞踊 明日香流  明日香 貴綾🇯🇵👘