集中連載「金融円滑化法の終了を見据えて--勝ち残る中小企業になるために」

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15%の勝ち残り中小企業がやっている資金繰り戦略と財務管理をご紹介します


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こんにちは、3年後、粗利を2割アップするにはどうすればいいか社長と一緒に会社の未来を考える税理士 野口 万勇です。


 今回は、第二回「なぜ信玄は、事業承継の対策をしなかったのか?」をテーマにお話ししたいと思います。


 理由は、いくつか考えられますが、私の独断でずばり一番の原因をあげてしまうと

「自分がすぐに死ぬとは思わなかったからです」


 他にも、勝頼を正式に後継ぎにすると血縁の重臣が離反する恐れがあったなどいくつか理由が考えられます。


 それでも、私は、信玄が自すぐ死ぬはずがないと思っていたと考えています。


 信玄が、上洛途中で死んだことは有名ですが、逆に言うと、上洛できるだけ体調が良かったと思われます。

 

 また、死因は病気ではなくて「敵の城主の笛を聴きに行って鉄砲で撃たれた」という逸話があるくらいですからそれくらい急死だったのでしょう。


 人間元気なうちは、自分が死んだ後のことはあまり考えたくないのは今も昔も同じです。


 私の父は、息子(私)に対して子供のころから、もしものときは会社を継ぐよういっていましたが、高齢でも病気一つなかったせいか生命保険に一切加入せず、他の相続対策も全くしていませんでした。


 「わしは、あと10年は働ける」

とどこかのアニメのセリフのように公言していました。

 似たようなケースは、関与先でもよく遭遇します、息子さんが後継者として会社に入っている場合など特に生命保険に入るよう強く勧めますが、残念ですがいい顔されません。


 結局相続の時、資産より借入金が多ければせっかく築いた事業も最悪相続放棄ということになりかねません。


 よく名家といわれる家が何代にもわたって続いていますが、おそらく何代にも続くということは理由があって当主がなくなったときの対策がしっかりしているからだと思います。

 どんなに資産があっても何の対策もしなければ

 「相続が3代続けば財産はなくなる」

 といわれるのは本当です。


 さて、話は戦国大名の相続に戻りまして次回は、「やはり嫡男「義信」廃嫡のつけは大きかった」です。


 最後までお読みいただきありがとうございました。


 こんにちは、3年後、粗利を2割アップするにはどうすればいいか社長と一緒に会社の未来を考える税理士 野口 万勇です。


 「金融円滑化法終了後の金融機関対策と資金繰り」が、ちょうど10回で一区切りついたので、ここで最近、事業承継を携わって感じたことを戦国大名の事業承継に例えて軽く連載できたらと思います。


 さて、ではどの戦国大名を取り上げるかですが、先日息子の夏休みの宿題で「長篠の合戦」を自由研究で一緒にやりました。

 私の母方の祖父の出身が山梨の勝沼にあり、お墓もあるので山梨は身近でした。それで子供のころから武田信玄が好きでよくの本を読んでいました。


 そこでよく言われるのが、「信玄がもう少し生きていたら」というif。

 一方勝頼も評判は、山梨ではすこぶる悪く

  「信玄の隠し湯」は、山梨の名産といっていいほどよく見かけますが、


  「勝頼の隠し湯」は見たことがありません。

 山梨では武田家を滅ぼした張本人と、さらに、母が、信玄が滅ぼした諏訪氏ということありよそ者思いがあるかもしれません。


 私自身も子供のころは、「勝頼が無能だから武田家は滅びた」思っていた時期がありました。黒澤明の「影武者」では無能な後継者として描かれてました(笑)。

 その後決して無能ではないということは、少し武田家関係の書籍を読めば分かりました。


 しかし、最近、税理士として事業承継の実際にふれたり、さらに2年前父の相続にも関わったりしてみると、

 「そもそも本当の原因は事業承継対策をしなかった信玄」にあるのではと思うようになってきました。

 長くなりましたので、次回「なぜ信玄は、事業承継の対策をしなかったのか」というテーマでお話ししたいと思います。


 最後までお読みいただきありがとうございました。

「金融円滑化法終了後の金融機関対策と資金繰り 第十回 資金繰り頑張ってはいけない!3つのことその2」

 こんにちは、3年後、粗利を2割アップするにはどうすればいいか社長と一緒に会社の未来を考える税理士 野口 万勇です。

前回に引き続き「金融円滑化法終了後の金融機関対策と資金繰り 第十回 資金繰り頑張ってはいけない!3つのこと」のその2、その3をお話していきたいともいます。

 その2 闇金、身内にはお金を借りて借金を返済してはいけない!

 闇金にお金を借りてはいけないのは、ご存知かと思います。以前会計事務所にいて伝票を入力していた時、○コムとかが出てきたら会社は、2カ月後には無くなっていました。

 身内ですが、実は闇金よりこじれるケースがあります。

 闇金の場合法的整理をすればそれで付き合いは終わりです。

 しかし、身内は一生付き合っていかなければなりません。親しい身内に時効だ、破産だといって親せき付き合いが上手くできるわけがありません。

 金融機関は、いったん会社を清算した後、会社を再創業する時生精算した会社の借金が残っていないかしつこく聞かれます。それは融資したお金が精算した会社の返済に回されると融資の意味がなくなってしまうからなのです。

 だから、法的精算が難しい身内からの借金はしてはいけないのです。

 その3 重要な取引先へ支払うお金で借入返済をしてはいけない!

 万が一会社を破産処理しなければばらなくなった時、それでも生活はしていかなければなりません。破産後でも、これまでかかわってきた業種と全く異なった業種で働くとケースはあまりないのです。

 当然ですがかつて経営者として仕事で裏も表もかかわってきた業種です。専門知識が、圧倒的にあるはず。

 人にとっては同じ業種で再創業するケースもよく聞きます。
その時問題になってくるのが取引先です。

 銀行は変えることが可能でも信頼できる取引先はそうそう見つかるものではないのです。

ちょうど連載10回を迎え次回より新しいテーマ「戦国大名の事業承継」でブログを書いていきたいと思いますよろしくお願いいたします。