Small Magician MINI

Small Magician MINI

奇術道具レビューブログですよ。

Amebaでブログを始めよう!
 商品紹介、トリは「JIS X 0401 「都道府県カード」」です。「JIS X 0401」が何かは聞いてないんですが、とにかく都道府県をモチーフにしたマジックです。
 現象を細かく説明すると長くなるので、ざっくりまとめると、「都道府県の書かれたカードを見て、それを記憶する」です。ざっくりすぎたので、もうちょっとことばを補うと、「都道府県の書かれたカードをシャッフルして、数人の観客に10枚ずつくらい渡して、混ぜてもらう。そして、そのカードを返してもらって、誰がどの都道府県のカードを持っていたのかを記憶して当てる」という感じです。あまり正確ではないのですが、観客側からすれば、だいたいこんな感じに見えるはずです。

 要は記憶術のデモンストレーションです。それを、小学生でも知っている都道府県で行うあたりのアイデアがサイトーさんらしいと思っています。
 こんなふうに、サイトーさんの考案するものはトランプ以外のものが結構あって、しかも日常にありそうであんまりないものばかりです。

 価格は少しお高めですが、マジケ特価の9000円。カードの制作費から、どうしてもこの値段になってしまうとのこと。なお、この商品は生産数が少なく、マジケ当日の持ち込み数も少ないので、予約をおすすめします。

 予約ですが、「Triceratops」と「The trick that cannot be named」はコチラ
 「JIS X 0401 「都道府県カード」」はコチラ
 前回エントリに続き、マジックマーケットの商品紹介です。このエントリで紹介するのは、「The trick that cannot be named」です。

 このトリック、現象を紹介すると、面白さが半減しそうなんですよね。ですが、商品の現象紹介からひっぱってきます。


「これからマジックをお見せしますが、皆さんはそのタイトルを当ててください」と言って始めます。演者はひらがなの書かれたカードをシャッフルしたあと、それを4 人の観客に数枚ずつ渡し、出来るだけ長い単語を作ってもらいます。それらの単語全てが予言されています。そして、観客にマジックのタイトルを答えてもらいますが、当たりません。観客の予想だにしなかった結末が待っています。


 以前、作家でありマジシャンでもある相沢沙呼(@sakomoko)先生の呼びかけで、作家&写真家にマジックを見せる、という企画に参加したことがあります。その際、サイトーさんも参加、というかメインのマジシャンとして参加していて、その席で先に紹介した「Triceratops」と、この「The trick that cannot be named」、そして次に紹介する予定の「JIS X 0401 「都道府県カード」」を演じてました。
 どれも大ウケだったのですが、爆笑を伴っていたのは、この「The trick that cannot be named」が一番でした。

 以前から、サイトーさんにお願いしてショーをしてもらうことが何回かあるのですが、そのたびにこの「The trick that cannot be named」を演じてもらっています。そして、これがウケなかったことは一度もありません。
 もちろん、サイトーさんのキャラクタや演出と相まっての効果ではあると思います。が、それらを抜きにしても、面白いトリックです。
 複数観客を相手にしたコメディタイプのトリックお探しでしたら、ぜひお買い求め下さい。

 さらにこのトリック、カードマジックにも続けていくことができます。もちろん、その手順も解説しています。

 前のエントリでも案内したとおり、「Triceratops」とあわせて予約購入すると、抽選で「Triceratops」の色違いバージョンが抽選であたります。
 価格はマジケ特価の3000円。かなりお買い得です。

 予約ですが、「Triceratops」と「The trick that cannot be named」はコチラ
 「JIS X 0401 「都道府県カード」」はコチラ
 前回記事に続き、今度はサイトーさんの商品を紹介しましょう。

 が、その前に、サイトーさん自身についてのご紹介を。

 サイトーこと齋藤修三郎さんは、奇術界隈では「なんかスゴいひと」として有名です。先のエントリでも話題にしたオールド・メイド・ピアノの改案は、話題になりました。これまでにも、MYSTさん考案のブックテストである「MadBook」のプロデュース、また「The Psy Deck」や「The Trinity Pad」などの考案・発表などもしています。
 そのほかにも、富山達也さんが翻訳した本の多くの組版・表紙のデザインもされています。最近だと、ロベルト・ジョビーの『カードカレッジ・ライト』や『カードカレッジ・ライター』等を担当しています。

では、まずは「Triceratops」の紹介をしましょう。

 完成品バージョンになる前から、いくつかパターンを見せてもらっているのですが、このトリック、おすすめです。サイトーさんの出すものにおすすめできないものなんて何一つないんですが、これは本当によくできています。

 現象はこんな感じ。

 演者は観客に、カードを十数枚渡します。カードにはそれぞれ、ひらがながランダムに10文字くらい書かれています。そして、それとは別に5文字で構成される言葉が数十書かれたワードリストを観客に見せます。そして、ワードリストを見て、心の中で好きな単語を決めて、ひらがなカードを並べてその単語を作ります。ひらがなカードには複数のひらがなが書かれていますから、たとえカードが並べられていても、観客がどの単語のつもりで並べたのかは、他の観客には全くわかりません。しかし、演者はすぐに観客の決めた単語を当ててみせます。

 わかってます。現象が説明しづらいんですよね。でも、敬愛するミスターマジシャン(かつて大阪にあった、名物マジックショップ)の根本さんならきっとこんなふうに商品にコメントするはずです。

「女房を質に入れてでも買って下さい」

 興味があれば、ぜひ、ブースまで来てください。導入部分の演技ならお見せできると思います。特製カードとワードリストのセットでマジケ特価4000円です。

 しかもこの商品、マジケ予約特別企画として、抽選でひらがなカードの色違いバージョンをプレゼント!通常版のひらがなカードは裏が緑ベースなのですが、特別版は赤裏と青裏です。
 「Triceratops」のみの予約の場合は、赤裏もしくは青裏のどちらかが抽選であたります。さらに、次のエントリで紹介予定の「The trick that cannot be named」とあわせて予約した場合、赤裏・青裏の2つセットを抽選でプレゼント。

 マジケ当日は混雑と混乱が予想されるので、予約を強くおすすめします!

 予約ですが、「Triceratops」と「The trick that cannot be named」はコチラ
 「JIS X 0401 「都道府県カード」」はコチラ
 

 扱う商品について、まずはこざわさんの方から紹介しましょう。すでにご本人がpdfバージョンを販売されていますが、個人誌『Seeds & Gimmicks』です。価格は4000円とのこと。なお、マジオンライブセットは6000円です。

 わたしも一冊頂戴いたしました。谷英樹さんとの共作となった「ボクは予言者」の原案や、色々と話題になったオールド・メイド・ピアノなど、すばらしい作品が多く収録されています。
 こざわさんといえば、不条理というか、見る側がモヤっとした気持ちになる奇術で有名です。当該書では、そのあたりのロジックについてのエッセイも多く収録されていて、奇術を演じるひとはもちろん、新しい作品を作ることに挑戦するひとにも裨益するところ大でしょう。

 「種明かしが次の奇術を産むのだ」みたいなことを言ってるひとは、一読すればいいと思います。

 サイトーさんの商品については、次のエントリで紹介します。
 2019年8月17日は、いよいよマジックマーケットですね。毎年のように会場が変わりますが、今回は川口駅前のフレンディアという施設だそうです。開場は12時、閉場は18時とのこと。
詳細は主催のトザキマジックスクール(http://www.tozakiweb.com/magicmarket2019)にて。

 さて、わたしの個人出展は前回で一段落でしたが、今年は友人のサイトーさんとこざわまさゆきさんの商品を扱うブースを出すことにしました。ひとのふんどしで大相撲作戦です。

 今回の売り物予定一覧はコチラ!

・こざわまさゆき
Seeds & Gimmicks……4000円
Seeds & Gimmicks マジオンライブセット……6000円

・サイトー
Triceratops……4000円
The trick that cannot be named……3000円
JIS X 0401 「都道府県カード」……9000円

(サイトーさんの商品は、8/2あたりからmMLでも予約可能になるみたいです)
いわゆる「カード・イン・ウォーレット」です。
水沢克也さんによる、渾身の逸品。

まずは外箱から。



高級感のあるパッケージに心躍ります。



素材はコードバン、財布としてもかなりいいものだとわかります。
中を見てみましょう。




カードはわたしのものです。
パスケースは牛革、染めもしっかりしてます。

材質やデザインについては、選択することができます。
受注生産で、色は黒・青・茶・赤などから選ぶことができます。

基本手順は「選んだカードがいつの間にか財布に入っている、というものです。



類似現象はすでに多くありますし、道具も様々です。

わたしは今までカード・イン・ウォレットを避けてきました。
「なんで、選んだカードが財布から出てくるんだ?」と思っていたからなんですが、考えたらレモンから出たってやはり同じことです。

もうひとつ、この手のトリックに使用される財布が、どう見てもダサいというか、普段からこういう財布を使ってるとは思えないようなものばかりだった、ということもあります。

そこで、この商品です。
写真でも紹介したとおり、財布としても一級品です。
そして、ギミックもかなり「狡猾」です。

手順は、もちろんマジックを始めたばかりのひとには難しいと思いますが、10年くらい続けているひとなら、「意外にできるな」といったところ。
さらに、「カード・イン・ウォレット」に続く減少も、3パターン紹介されます。
こちらも、かなり強烈な現象です。

価格は決して安いものではありません。
が、買って後悔のない品物でした。






かなり前の発売なのですが、きわめてすぐれた道具なので、あらためて紹介します。

わたしの手元にあるのは、紀良さんが販売された当時のもので、現在のものはこれよりも改善されているとのことです。
が、初版といえる手元のバージョンでも、十分に実用に耐えます。

機構はきわめてシンプルで、手品をはじめたばかりのひとがこれを触ると、見た瞬間にお蔵入りかもしれません。
また、ギミックの耐久性はさほど強くなさそうです。
100回くらいはもつと思います。が、それ以上はどれくらい使えるかはよくわかりません。

ただ、使い込めば、その良さがわかります。
演技のどのタイミングでも、任意のデックとスイッチできます。
最初は、スムーズに使いこなすのが難しいかもしれません。
鏡などをみながら、タイミングや角度を試してみると、少しずつコツがわかってきます。


非常に久しぶりの更新です。
こんにちは。

さて、フェザータッチマジックでも販売即売り切れの人気商品、ミスフィット・デックを紹介します。
そのうち再入荷すると思います。

まず現象。
クライマックスは二段で、〈デックがすべて同じカード→観客の差し込んだカードだけちがう〉となっていますが、個人的には逆がいいのでは、と思ってます。
というのは、よくあるカード当てのような現象と見せて、実はそのカードだけ特別ですよ、としたほうが意外性があっていいと思うのです。
動画のような現象だと、非手品人でも二段目の現象は予想されてしまいそうな気がします。

次に、道具について。
カードシャークだし、だいたいギミックはこんなところだろう、と予想してたら、そのとおりでした。
が、それでもひとつ、予想がつかないところがあったので購入してみました。

結論からいうと、この通りに演技するのは、それなりに難易度が高いです。
少なくとも、手品をぜんぜんしたことがないひとがいきなりこの動画の通りに演じるのは無理です。
多少慣れてるひとでも、ちょっとハードルは高い気がします。

とはいえ、現象の不思議さは落ちるものの、もう少し簡単な演技法も解説されてはいます。
でも、この動画をみたあとだと、そっちで演じる気持ちにはあんまりならないんですよね……


4×4の魔方陣トリックです。
商品としては、ホワイトボード・ペン・解説動画のURLとパスワードの書かれた紙で構成されています。
わたしは国内ショップで購入したので、日本語の解説書が付いてきました。誤字の多い、例のショップです(愛嬌だと思ってます)。

演技動画をみればわかるとおり、たとえばテンヨーの「奇跡の魔方陣」とは原理が異なります。ギミックもちがいます。
ということは、両者をあわせて演技をすることもできる、ということです。
1度目はThe Executive Grid、2度目は奇跡の魔方陣という風に演じれば、エンドクリーン風じゃないかと。