悦楽王
団 鬼六 講談社 2010-02-19 売り上げランキング : 125255 おすすめ平均 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
伊藤晴雨やら奇譚クラブやらの本の続きみたいで面白かった。装丁も素敵だし。よく考えたら晴雨の伝記も団鬼六著だったわ・・・。
以下本文に登場する気になる本など。
読みながら付箋付ければ良かったんだけど、読み終わってから気になるキーワード満載だったことに気づいて斜め読みしてピックアップしたので取りこぼしありそうなのが寂しいところ。
■『甘美なるアリスの降伏』 千草忠夫
イギリス、ビクトリア時代の倒錯官能小説
千草忠夫=九十九十郎(つくもじゅうろう)
■辻村隆
辻村さんは縛りによって残酷さを引き出そうとする緊縛術のリアリストであり、美濃村さんは縛りによって官能を引き出そうとする緊縛術のロマンチスト (P74)
■美濃村晃(喜多玲子)
■清水正二郎
後の直木賞作家 胡桃沢耕史(くるみざわこうし)
■石井隆
映画監督としてもデビュー
■佐藤重臣
特異で独創的な文を書く映画評論家
■ローラン・レテーム
映画監督
『血を流すことの好きな仙女』 エレクトした男根を片端から剃刀で切りまくる
■オットー・ミュール
スカトロジィの先駆者でレテームも影響をうけた。前身は画家
『ソドマ』 (映画)に出演
しゃがみ込んだ女の肛門にジョウゴをさし、ヴァギナに管をさして、肛門から水を入れて、そのままヴァギナの管から流れ出るような絵図(後略)。ヴァギナと肛門が体の中で通じているとは、到底、有り得べからざる事柄だが、スカトロジィというのは、すべて内蔵をそのように想定してしまうもののようだ。(P99)
■『四畳半襖の下張』 永井荷風
猥褻文書