ポップ・ミュージックのトリコ

ポップ・ミュージックのトリコ

流行音楽を聴きながら、人生を音楽で豊かにしたいと願う、私的でミーハーなブログです。

Playlist(Spotify)※最新チャート分

 

 

1位 "Bling-Bang-Bang-Born" Creepy Nuts

 

2位 "Click" ME:I

 

3位 "ライラック" Mrs.GREEN APPLE

 

4位 "さよーならまたいつか! " 米津玄師

 

5位 "幾億光年" Omoinotake

 

 

 

Creepy Nutsが今週もトップ。

さすがに息切れも見える中今週はトップをキープ。

 

 

今週のピックアップ

 

"相思相愛" aiko

劇場版「名探偵コナン 100万ドルの五稜星(みちしるべ)」主題歌。

もはや国内最大の映画コンテンツとなったコナンの主題歌。

 

"鬼ノ宴" 友成空

ちょっと本音を言えばエイベックス系のアーティストは良くも悪くもウェルメイドな感じであまり好きになれないケースが多かったのですが、彼に関して言えばホントに今までの常識を覆す売り出し方でソニーミュージックが売り出す新人並みのアーティスト色が濃い異質な存在。

 

"ダンスホール" Mrs.GREEN APPLE

こうしたちょっとしたアップテンポのナンバーでも、アレンジは凝りに凝っていて、聴きごたえ感たっぷり。

 

"Subtitle" Official髭男dism

アレンジが凝っているといえば彼らもそうです。ポップミュージックの常識を超える楽曲の複雑さ。

 

"青と夏" Mrs.GREEN APPLE

今週も取り上げます。疾走感のあるアップテンポな楽曲ながらこの曲もよく練られたアレンジでジェットコースターに乗っているような感覚になるのがすごい。

 

Playlist(Spotify)

 

1位 "Too Sweet" Hozier

produce:A. Hozier-Byrne, Bekon, Chakra, Pete G

 

2位 "Like That" Future, Metro Boomin & Kendrick Lamar

produce:Metro Boomin

 

3位 "Beautiful Things" Benson Boone
produce:Evan Blair
 

4位 "Lose Control" Teddy Swims
produce:Ammo, Julian Bunetta

 

5位 "Texas Hold 'Em" Beyoncé
produce:Beyoncé, Killah B, Nathan Ferraro

 

Hozierが1位にランクアップ。

フォーク畑のアーティストが全米チャート1位なんてすごい時代です。

 

 

今週のピックアップ

 

"I Remember Everything" Zach Bryan feat. Kacey Musgraves

何て素晴らしい曲なのか。長くチャートにランクインしてますがまあそりゃそうでしょう。

この曲の入っているアルバムもすごくいいんですよね。

 

"FE!N" Travis Scott feat. Playboi Carti

この曲もホント飽きが来ない。Travis Scottだけでなくここで共演しているPlayboi Cartiもこの曲のヒットで一皮むけた存在になりました。

攻めた曲調なのにぶっ飛んでるわけでもなく、でも脳みそは完全にぶっ飛ばされる勢いのある楽曲。

どうやったらこんな曲を作れるのか?

 

"Tu Name" Fuerza Regida

この音楽を Regional Mexicana 「レヒオナル・メヒカーナ」、英語訳すると「リージョナル・メキシカン」、日本語訳すると「メキシコの地域音楽」と呼ばれるわけですが、このジャンルはもともとは100年以上の歴史を持つ”メキシコの歌謡曲”とでもいうべきジャンル。何もメキシコだけじゃなくて各国にこうした土着音楽と流行歌の折衷ジャンルってのがあって、各国のポップ・ミュージックの中で、おじさん、おばさんが聴く音楽として定着しています。ところがメキシコで若い世代でこのジャンルが再評価され最も熱いジャンルとして注目されてるんですよね。日本の演歌や歌謡曲ではなかなか起きにくいことですが、令和に入るあたりから湿っぽい歌謡曲風のメロディを持った歌が多くなった時期が数年前にあって、今もその影響下にあるといえばあるわけで、何もメキシコに限ったことでもないのかな。ただこれとレゲトンを並列で聴くと同じラテンアメリカの今の流行音楽とは思えないギャップがありますけどね。

 

"Luv Bad Bitches" Future, Metro Boomin & Brownstone

FutureとMetro Boominのコラボアルバム『We Don’t Trust You』が出たばかりなのに今度は『We Still Don't Trust You』を発表。ここからピックアップ。この曲は90年代にマイケル・ジャクソンのお墨付きのコーラスワークの実力という触れ込みで一世を風靡したBrownstone"If You Love Me"をフィーチュアしています。まあ、そんな彼女らのコーラスを堪能できるような感じではないのですが、一度聞けばすぐにわかるDave "Jam" Hallの音に90年代ど真ん中のサウンドはしっかり伝わります。

 

"Came to the Party" Future & Metro Boomin

よほどMetro Boominはこのコラボに精力的に取り組んだのでしょうね。本作の収録曲もこれまたいい曲が多い。

アーティストってこういう風に創造力の泉が吹き上げるほどの勢いになるときがあって、そういうときの作品は神懸ったクオリティであることが多いんですよね。

Metro Boominはまさにその渦中にありますね。

 

監督 アルカシャ・スティーブンソン

ジャンル ホラー

出演 ネル・タイガー・フリー ビル・ナイ ラルフ・アイネソン チャールズ・ダンス ソニア・ブラガ アレッシア・ボナッチ マリア・カバイェロ ニコール・ソラス ミア・マクガバン・ザイニー アンドレア・アルカンジェリ タウフィーク・バルホーム

鑑賞方法 鑑賞方法 映画館(近所行きつけ)

 

ホラーはあまり得意なジャンルではないので観るかどうか迷いましたが、これを逃すと『猿の惑星』まで洋画で目ぼしい劇場作品が無いので意を決して劇場へ。

劇場の観客は9割女性という『アイアンクロー』とは真逆の男女構成比。最近のホラー映画を支える顧客層を象徴していました。

映画の主役も公開当時すでにオッサンの年齢に達していたグレゴリー・ペックからネル・タイガー・フリーをはじめ若い女性陣にシフトチェンジ。映画のルックそのものも『ラスト・ナイト・イン・ソーホー』のようなオシャレな感じになっていて往年のオーメンとは隔世の感があります。

オカルト映画なのでグロ描写はちゃんと手加減なしにあるのですが、主演陣の麗しさに加え舞台が風光明媚なイタリアのローマになっていることで独特の様式美の世界に染め上げられており、何とも言えない背徳的な感触で最初から最後まで怖いのに気持ちいい感覚に包まれました。

『オーメン』原作への愛もふんだんに感じられて、もちろんクライマックスでは世界的に有名なあのテーマ曲"Ave Satani"が劇場に流れ、怖さでドキドキしながらもテンション爆上がり!これ劇場で聴いたらものすごく怖いのに神秘的でなんか頭の中が心地よさと嫌悪感でゴチャゴチャになってまさに悪魔的な何かに感性を持っていかれます。

惜しむらくは主演のネル・タイガー・フリーが迫真の演技を見せるクライマックスでまるで昭和の時代のような雑なモザイクが画面の中央を占拠して何が起こってるのかよくわからないところ。

まあ、より広い年齢層にみてもらうには仕方のない処理ですが、グロ描写さえも美しく切り取る映像美が台無しでなんとも勿体ない。

これはモザイクが無くなるなら配信でもう一度観たほうがよさそう。

いわゆる前日譚ものなので、結末がわかっている分、もうこれっきりで彼女らの活躍も見納めかと思ったら、まさかのアナザーストーリーへの扉が開かれるエンディングになっていたのも意外でしたね。

劇後半につれて、主役陣の演技がいいので”ああ、まだ終わらないで”という気持ちになってくるのでこれはありがたい演出でした。

主役のマーガレットを演じるネル・タイガー・フリーも良かったのですが、友人役のルスを演じたマリア・カバイェロもカルリータを演じたニコール・ソラスも負けず劣らずめちゃくちゃ良かったですね。

配信シリーズものでもいいので是非とも早く彼女らの活躍が観たいです。ディズニーは必ずやってくれるはずでしょう。

『沈黙の艦隊』『サンドランド』『ゴールデンカムイ』とこういう展開になるものが最近多いのですが、どれもクオリティが高くて、いやな気持ちになるどころか嬉しくなります。映画館と配信サービスの融合も次のステップに向かっていますよね。

日本ではドラマと劇場版のミックスはドラマ先行のことが多かったわけですが、劇場先行の『海猿』方式が今後しばらく研究されそうな流れがきています。

ホラーは苦手なのにオーメンにはすっかりドハマりしてしまいました。

 

当ブログ的にはNancy Sinatra & Lee Hazlewoodの"Some Velvet Morning"が使われているところはちゃんとピックアップしておきましょう。

マーガレットが物語の舞台となる教会に向かうために空港からローマに向かうタクシーに乗っているシーンでこの曲が流れるのですが、個人的にはここでこの映画に対する信頼度が爆上がりしました。

"Some velvet morning when I'm straight

I'm gonna open up your gate"♪

と歌い始められる歌詞がこれから教会の扉を開けようとする主人公の描写にピッタリ嵌っています。しかもナンシー・シナトラは米国の歌手なのにこの曲はヨーロッパで大ヒットしてるんですよね。そのあたりも米国からきたマーガレットの設定にぴったり合ってます。