cbsolutionsのブログ
Amebaでブログを始めよう!
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 最初次のページへ >>

日本人の覚悟

今日は日本人の覚悟に考えさせられる事が二つありました。

一つはシンガポールで日本企業の為のインキュベーションサービスをされている @yasuzySG さんのTweetから
”シンガポールで事業を始めたいという人はたくさんいるのだけれど、やっぱ退路を絶ってやるくらいの心構えで、こっちこないと、そんな簡単に成功しないです”


もう一つは日経新聞の記事から
”オリンパス菊川会長、社長解任「独断専横で混乱」”

この二つの共通点は何事も大きなことをなすには覚悟が必要で、多くの場面で日本人にその覚悟が足りていないような気がします。

東南アジアや南米などの発展途上国を廻ると必ず韓国人や中国人に会います。ここベトナムでも日本人の何倍もの数の韓国人が住んでいます。聞いた話ですが駐在の方も含めてみな韓国の家を売り払い、家族皆を連れて不退転の覚悟でこちらに来てるそうです。この覚悟があって、韓国系の会社が途上国で成功しているのではないかとも思います。

オリンパスの社長解任の件にしても、会長から「問答無用の経営をしてほしい」とお願いしておきながら「彼は日本型経営を理解せず、独断専横だった」というのも覚悟が足りていないのではないかと思います。オリンパス会長もウッドフォード社長をオリンパス改革の為に連れてきたのに、今までの慣習と違う事をし、社内から反発が出たのですぐ解任というのはいかがなものでしょうか?日産のゴーン社長の様に大きな改革をなすにはそれまでの慣習などをいったん破壊して作り直さないといけないのに、それを許さないばかりではなく、自分が連れてきた社長でなく社内の日本人勢力の側について、自分が連れてきた社長を解任しました。

菊川会長「日本人にはやりにくいことを期待したのは事実だ。しかし、長い間培われた経営スタイルが理解されなかった」


今まであった経営スタイルが業績不振の原因なので、それを壊す人間を連れてきながら、「長い間培われた経営スタイルが理解されなかった」とはどういう事なのでしょうか?

本来なら会長も自分の行動に覚悟を決めて、社長をサポートして(社長に対するアドバイスも含めて)改革を遂行するのが筋なのですが、それをする事ができませんでした。改革による社内からの反発に対する覚悟ができていなかったのでしょう。

また、この社長任命が失敗だとしたら、任命責任のある経営陣も責任を取るべきですが、その覚悟もありません。

結局、経営陣には会社の業績改善の為にあらゆる事をするという覚悟が足りなかったのでしょう。

同じような事はすぐに発言を撤回する政治家にもみれます(いつも思うのは「撤回いたします」というだけでなかったことにできる政治家ほど得な物はない!!!)


自分で起業してみて思うのですが、ビジネスは全く簡単な物ではなく、生半可な覚悟では絶対に成功しないという事です。自分の持っているすべての知恵、力、リソースを結集させてこそ成功できるのだと思います。海外市場ではなおさらです。また従業員を雇うという事はその人に生活にも責任を持つという事なのでそれなりの覚悟が要ります。


海外でビジネスを行うという事はかなりシンドイ事ではありますが、充実感は素晴らしい物があります。3月の震災以来、日本企業の海外進出に拍車がかかっていますが、送り出す会社も送り出される人も、また個人で起業される方も不退転の覚悟を決めて、それぞれの海外市場で成功し、日本を外から支えてほしいと思います。

ベトナム小売業の新しい幕開け?

前回のブログで更新頻度を上げると宣言しながら全くせずにスイマセンでした。いろいろ本業の方でバタバタしておりまして。。。


今までこのブログでも書いていましたがWTO加盟の条件として行われている外資への産業開放についてうれしいニュースがありました。

イオン、ベトナムに進出 12年2月末までに現法設立へ (日経新聞)

ベトナムは人口の60%が30歳以下という若い人口構成と経済が発展過程にあるという事で海外からは有望な消費者市場として注目されていましたが、外資企業にとっては参入しにくい市場でした。

ベトナムでは基本的にすべてのビジネスが認可制になっており、それぞれの市の投資計画局(DPI)に申請しライセンスを受け取らなければいけません。外資に対しても全ての業種が許可されているわけでもありません。またベトナムも人知国家なので担当者によって認可が下りたり、下りなかったりという事もあります。

小売業も外資には認められていない業種だったのですが、ベトナムが2007年にWTOに加盟した際の条件として外資への段階的な市場開放があり、そのうちの一つとして段階的に外資による投資が認められてきました。小売業は2009年から100%外資が認められましたが、今まで認められたケースはありませんでした(既に進出している大手外資小売は2009年以前からいる会社ばかりです)
**弁護士からは100%外資の小売りのライセンスが下りるのは書面上は2009年だけど、実質的には2012年からだと言われてたので、以前のブログでは2012年と書いてました。**

今回のイオンのケースは初の日系大型店舗ですので、他の日本小売りも進出の目途がつけれるのではないでしょうか?来年にはユニクロ、その次には高島屋という話も聞きますし、ほかの小売り業もどんどん増えればと思います。GAPもホーチミンで今月から営業していますし、近いうちにZARAも来るという話です。小売りが充実することで経済がさらに活性化されていくでしょう。

外資によって国内企業のサービスレベルも引き上げられ、産業の底上げにもなります。

それに付随していろいろな産業も生まれてきます(うちでも内容は内緒ですが計画中)。

いままでの事を考えるといろいろ不安もあったベトナムの外資による小売り進出ですが、予定通り進んでいるようです。これで他の産業も徐々に開放して、ポテンシャルを発揮してほしいと思います

和僑とベトナム

先日、和僑プロジェクトが主催する「Co-creation Journey in Vietam 2011」に行ってきました。会場はいつもお世話になっているPizza屋さんの4P'sです。

このプロジェクトでは日本から来たビジネスピープルがホーチミンでのホームステイと現地の人々との交流から、新しいビジネスチャンスを見出し、ビジネスプランを作るというプロジェクトです。(詳しくはhttp://www.habataku.co.jp/wakyo/top.htmlからどうぞ)

当日は時間を間違えて、早く着きすぎて一旦オフィスに戻るという失敗もありましたが、ベトナムで事業をされている多くの日本人もいらっしゃていました。

肝心のビジネスプランですが、1週間という限られた時間で市場を見てビジネスプランを作り上げるという制約がある中、各チームともそれぞれ考え抜かれたものがありました。ネタバレになるといけないのでそれぞれの詳しいプランについては書きませんが、それぞれベトナムの消費者市場向けの物、こちらの外資企業の問題解決のための物など色々興味深い物がありました。

チームによってプランの熟成具合に差は出ていましたが、それぞれのプランはもっと時間をかければかなり面白い物になると思います。色々楽しみです。



今回の集まりで今までお目にかかる事のなかった日本の事業家の方に会う事もできましたし、和僑プロジェクトに参加された方々を見て、なぜ自分がベトナムに来たかを再認識しました。

まだベトナムに来て1年ちょっとでそのうちの約半分の今年前半にベトナムはインフレ、電気代値上げ等の色々問題に直面したのでベトナムに対して少し悲観的になっていました。クリアしないといけないハードルはまだ多々ありますが、ベトナムは将来的に見ても可能性がかなりあります。まだまだ発展途上のベトナムなので、短期で無理に結果を出そうと焦らずに、じっくり腰を据えて取り掛かろうという気になりました。短期では他の市場で結果を出し、ベトナムは中長期で取り組んでいこうと思います。

今後すぐにクリアしないといけない課題が山積みのベトナムですが、政府が問題にがっちり取り組むと同時に日本からの和僑がもっとビジネスを盛り上げていければと思います
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 最初次のページへ >>