タモリズム-TAMOLISM-
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笑いとは何なのか。



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笑いとは何なのか。


人を笑わせることを職業としているお笑い芸人の方々。
今日はそんな方たちと同じ土俵でパフォーマンスを行うという機会があった。
楽屋・廊下、非常階段でさえも入念なネタ合わせをする出演者たち。
その緊張感といえば凄まじいものだった。
もちろん自分たちのネタもきちんと確認するわけだが、完全に土俵違い。
主観と客観が錯誤する長い待ち時間。
驚いたのは芸人さんたちの際立った礼儀正しさ。
お互いの芸のスタイルを尊重し合いつつも、

自分が一番面白いという自信が青い陽炎となって見え隠れしていた。


その中で一際存在感があったのは、

エヴァンゲリオンのアスカ芸人である稲垣早希ちゃん。
なんと自分たちの出番の前が早希ちゃんで、

ネタ練習の一部始終を見ていたのですが、
有名人に声をかける、なんてミーハーなことがとてもできる雰囲気ではなかった。
あの待ち時間は一色触発というか、キューバ危機というか、

とてつもなくデリケートな時間だった。
舞台裏下手から彼女のネタを拝見。

(※「下手から見るネタ」は「下ネタ」ではありません)
客は爆笑、圧倒的なパフォーマンスだった。
綺麗な起承転結にミルフィーユのようなネタの多重構造。
味の通天閣や~(彦摩呂)


それに比べ、自分たちの芸はあまりにも前衛的すぎた。
北欧系の音響ミュージックにも似た低血圧でフラットなネタでした。
前衛はいつの時代も大衆の賛同を得難いものであるが
中華料店でパスタを出したようなものだから仕方ない。


もっとわかりやすいネタにすればよかったか?


終わったあとの楽屋でも、さすが芸人たちは自分たちのネタで

「あそこで笑いが起こった」と笑いのポイントを見逃さず、

あそこをこうすればもっとウケていたかも、という反省会をしていた。
作品が独りよがりになってしまうなんてどんなカテゴリーも同じだけど
やっぱり共通して大事なのは客観的に作品を見ることだ。
笑いもデザインだ。
アイデア一つで色を変えてしまう。

映画・本・音楽・広告・建築・舞台etc...、どんなツールであろうと
人を喜ばせたり、感動させたり、笑わせたり。
それがきっと人を動かす。


それが生きるエネルギー。


人は一人では生きていけない。
ただお笑いはとてつもなくそれがダイレクトな世界である。
でも、ネタの出来事は極めて日常的。
だから僕はこれからもしょーもないオヤジギャグを止めないでおこうと、
ほんのり決意したのであります。
そんな3月末のほんのり決算でした。
貴重な経験、有難うございました。



タモリズム-TAMOLISM--130320-2




人生はオペラのように劇的で、変態だ

退屈なら 枠を外せばいいさ

そこは きっと まだ見ぬ宇宙

でも きっとそこでも枠を作るね 僕たちは

無意識に 本能的に 生理的に

だって雨に濡れるのは嫌いだから


繰り返しの枠破りが人生を彩るのさ

それがワクワクするということだ


人生はオペラのように劇的で、変態だ


タモリズム-TAMOLISM--hentai




上からマリコ

タモリズム-TAMOLISM--ticket


AKBはあまり分からないけど、誰が好みかと聞かれると「まりこ様」と答える。

今日は「まりこ様」のライブに行ってきた。

いや、「乗り込んできた」という方が正しいか。
まりこ様はまりこ様でも「後藤まりこ」である。


実はCDは持っておらず、タワレコで試聴した程度のレベルで乗り込んだ。
後藤まりこは解散した「ミドリ」というパンクバンドのボーカルだ。
激しい曲調とシャウトの中に美しいピアノの旋律が乗っかる。
ただうるさいだけのバンドじゃなくて、なんか繊細さがあって、

たまに聞きたくなる、そんなバンドである。
ミドリのライブは映像を見るからにかなり激しすぎるので、行くことはなかったが、
圧倒的なライブパフォーマンスを一度この目で見てみたいと以前から思っていた。
今回ソロ名義になったアルバムは試聴してみると多少パンク要素が残るものの

ポップでおとなしめのロックというような感じだった。
プログレッシブなジュディマリみたいな?
これなら行けるんじゃないかと、梅田シャングリラに足を運んだ。


客層は若く、いかつそうな男子とメンヘラっぽい女子で前列が埋め尽くされていた。
もう首にタオル巻いて、「HARD CORE」と書かれたTシャツを着て準備万端の様子。

ミドリ時代のファンだろう。
そういうパンク要素はないのでは?と思いつつ、変に巻き込まれないように、

念のために後ろのドリンクカウンター付近から見ることにした。


ライブが始まった。
茶髪のボブカットに清楚で可愛らしい白いフワフワしたワンピースで登場。
歌声も容姿もYUKIそっくり。
ループマシーンでプログレッシブな演奏をする後藤まりこ。

ソロといいつつもバンドメンバーはミドリのメンバーではなかろうか。

(詳しくは分からないけど)
前列の「ミドリの亡霊たち」は少し拍子抜けした感じで、騒ぎたいのに騒げない、

そんな感じに見えた。


このライブ、実は1時間という短い時間で終わった。
ライブが終わったあと、あるファンが言ってた。

「ミドリのときも1時間くらいやったよ。1時間が限界やと思うわ。」


中盤で少し前列のノリが変わってきた。
それは後藤まりこのライブパフォーマンスが圧倒的過ぎるからだ。
髪を振り乱し、スカートの裾をつまんで、ひらひらと華麗に舞っては、ときに荒々しく、

ミドリ時代の後藤まりこが乗りうつる。
そして、その表情と動きには、若いころの戸川純が少し垣間見える。
それを見た「ミドリの亡霊たち」はフツフツと沸きわがる感情を抑えることができず、

手をかかげ、後藤まりこにフォーカスを当て前へ前へと進んでいく。
ついに後藤まりこが耐え切れずモッシュダイブ!!
やっぱりそうなるんか笑!!と笑ってしまったが、

まぁ遠目に見る分には楽しいのでもっとやれ~って感じで見てた。


そして一旦仕切りなおし、ラストの曲へ。
メンバーが演奏を始めようとしたとき、

「ちょっと待って!」と後藤まりこは後ろを向いてメンバーに演奏をやめるように指示。
モッシュダイブの興奮さめやらぬミドリの亡霊たちは

「早くやれよ!!」とテンションマックス。
後藤まりこはペットボトルの水を頭からかぶり、頭を激しく振った。

飛び散る水しぶきが青い照明に照らされ、妙に印象的なシーンだった。
それはまるで動物のようで、これから何かが始まるのではないかという

本能に訴えかけるものが感じられた。
それを察知したのか、僕の後ろで見ていた数人の男子が、

前列のミドリの亡霊たちの方へ引き寄せられるかのように突進していった。


後藤まりこがOKのサインを出し、ラストの曲が始まる。
始まった途端、後藤まりこがいきなりモッシュダイブ!!やっぱりそれか!!
もうなんかパンツ丸見えとかどうでもいい感じである。
ミドリの亡霊たちの手の上で転がる後藤まりこ。

一瞬消えて見えなくなった。
フロアに落ちたかと思った次の瞬間、僕の目の前に後藤まりこが現れた!!
まさかのまさか、ダイブを潜り抜け、ドリンクカウンターのある後ろまで、マイクを持ってやってきたのである!
これにはスタッフも驚き、急いで駆け寄ってきた。
ドリンクカウンターの上にのぼり、僕の真横で「生きてるんや~!!」みたいなことを叫ぶ後藤まりこ。
ふと気づくと、ミドリの亡霊たちがこっちに寄ってきてるじゃないか!!
あいつらはもう後藤まりこに追尾AF(オートフォーカス)状態なので、

後藤まりこが動けば、そこに手を伸ばしてくるのだ。
巻き込まれたら最期だと思い、亡霊を振り切って安全な場所へ避難。
それでも1m先のカウンターの上で暴れる後藤まりこ。
僕の隣にはおとなしい女子がいたが、神さまに祈るように掌を組み、

「まりこ様、まりこ様」とつぶやいていた。
ゾッとした笑。
「ごめんな、やっぱり暴れんなテンション上がれへん!!」と叫ぶ後藤まりこ。
ミドリの亡霊は絶叫!!そして3度目のモッシュダイブ!!
もはやそこに清楚で可愛らしい白いフワフワしたワンピースの女性は不在。
なんかもうパンツとおしりが宙を舞ってる様な、シュールな光景だった。


そしてラストが終わり、アンコールに現れた後藤まりこ。
「最後にステキなロマンティックな曲をして終わります。」
と、言うや否や、激しい曲(ロマンティック夏モード?)をやり始め
結局再びモッシュダイブ!!それはそれでおもしろかった笑。


上記にも書いたが、このライブたったの1時間だった。
しかし、もうカルピスの原液みたいなライブだった。

「299792458 TOUR」の「299792458」は光の速さを表しているらしい。

なるほど。


帰ろうとしたら、出口に清楚の欠片もない汗だくの後藤まりこが缶チューハイ片手に観客をお見送りしてた。
気前よく記念写真を撮ってもらった。



「風邪引かんようにな~おやすみ~!」と見送ってもらった。
なんかよくわからんけど、おもしろいライブだった。


記念にTシャツを買ったけど、結局CDは買わなかった。
どう考えてもあのライブはCDで表現できないと思ったからかもしれない。

興味のある方、怖いもの見たさで一度LIVEに参加してみてはいかがでしょうか笑。

http://natalie.mu/music/pp/gotomariko

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