今日は立ち見で人垣の後ろからでしたが

千秋楽とサヨナラショーを観ることができました。

 

長時間立ちっぱなしだったにもかかわらず、

まったく疲れることがなかったのは、

素晴らしい舞台、そしてサヨナラショーだったからでしょうね。

 

 

ちなつさんのコンデュルメル夫人、

最初から完成度が高かったけれど

ますます進化して、

醸し出されるヒロイン感が尋常じゃなくなってました（笑）。

 

知的で気品をたたえているのに、妖艶！！

強く激しく、でも繊細で儚げでもあり、非常に女性的で…。

 

気持ちと言ってることが裏腹なのに、

一途で愛に飢えた可愛い女性だと

痛いほど伝わってくるんですよね。

 

物語の中で黒っぽいキャラとして君臨しているのに

その素直じゃない心情を

みんなに共感させてしまうちなつさん！

 

この人は舞台人としてすごいんだって、

本当に感動しました。

 

 

そしてサヨナラショーが始まる前、

高翔さんが退団者のメッセージを読み上げる時に、

組替えするちなつさんのことにも触れてくださって…。

 

それは通り一遍のものでなく、

ちなつさんが花組で努力して大きく成長したことを

温かく、ちゃんと見守ってくださった方の

言葉だと伝わってきました。

 

 

幕が開くと、ゆきちゃんのシャルラ！

このシーン、大好きでした。

 

エイトシャルマンがめっちゃ増えてる～！！

でも花娘たちがみんな可愛くてカッコよくて、

見ごたえがありました。

 

そしてあの音楽！

ぎゃーーーーーーっ！

ちなつさんの「ジラされて熱帯」！

花娘を引き連れて、シャツバッサーもやって

最後に花道で花組ポーズ！！

 

あのネイルでも、これぞ花男！！でした。

 

組替えのはなむけシーンを入れてくださるなんて、

これって、生田先生の愛？？？

 

ありがとうございます。

花組最後の公演が女役！むきーーーっ！！

って文句言ってごめんなさい。

 

 

ゆきちゃんとべーちゃんが歌って、

じゅりあさんが踊る、リンカーンの歌のシーン、

娘役の美があふれていて、本当に素晴らしかった！

 

みりおちゃんとゆきちゃんのデュエットダンス…

この軽やかさ、流れるような美しさ。

 

最後のピンクゴールドのドレスを着たゆきちゃん、

最高に気高く美しかったです！

 

 

 

ゆきちゃんは実力は折り紙付きだったけれど

新人公演のヒロイン経験がなく

上級生になってから、トップ娘役になったこともあって

最初は色々風当たりがきつかったですよね。

 

でも、ひたむきな努力で

ここまで可愛く美しく愛されるトップ娘役となり、

みんなに認められ祝福されて卒業していく…。

 

ゆきちゃん、本当にお疲れ様でした。

あなたの清々しい笑顔、忘れません！！

 

 

そして、最後にみりおちゃんのご挨拶。

退団者に対するのと同じように、

ちなつちゃんにもメッセージがありました。

 

月組に帰る…と言ったあと、

言葉に詰まったみりおちゃん。

こみ上げるものがあったのでは…！？

 

昔は自信なさげで控えめだったのに

ふてぶてしくなった、と、ちょっと悪態をついて

ごまかしたように見えたみりおちゃんに、涙がポロリしました。

 

ちなつさんも、泣き笑いだったかな。

 

 

花組でみんなに愛されて、ふてぶてしいほどに

堂々とした男役になったちなつさん。

月組でのさらなる活躍を期待しています。

 

 

何から語っていいのか分かりません。

 

衝撃＆感激のコンデュルメル夫人については、

いろんな方がステキな感想をいっぱい書いてくださっているので、

もう読んで頷くのに忙しくって！（笑）

 

私もあの素敵なコンデュルメル夫人のことを書きたい！

どう書こうとウダウダしていると、

ちなつちゃん、横アリコンサートに特別出演のニュース！

 

諦めていたみりおちゃんとの共演が観られる～～（嬉涙）。

 

そして「鳳月杏ディナーショー」の発表！！

しかも３組合同！！！（爆）

 

翻弄されてます。

でも、嬉しいし楽しいし幸せだからオールOK。

 

 

ゆきちゃんのミュージックサロンは

ゆきちゃんのファンの方が見るべきだと思い、

参戦する気持ちも起きなかったけれど、

今度はちなつちゃんのディナーショー。

 

ちなつちゃんが中心となって

歌って踊るショーが1時間……夢みたい！！

 

チケット争奪にチェレンジしますよ、もちのろん。

 

宝塚ホテルは平日だし、共演は娘役さんばかりだし

私が行かなくてどうする！！くらいの気持ちです！

 

うーーーん、楽しみだなー。

 

ちなつちゃんが月組に戻れば

梅芸の「ON THE TOWN」に出演する可能性があるのでは？？？

 

というので、東京に行く機会があったので

きゅうきょ、国際フォーラムに行ってまいりました。

 

ものすごいてっぺんから観たんですが、

それでも、ミュージカル作品としてとても楽しかったです。

歌あり、踊りあり。

ナンバーが多くて、そこで下級生たちが活躍してるし

見ていて飽きることがありませんでした！！

 

外部の舞台であれば、あー楽しかった！

古き良きミュージカルもいいもんだね！

（１回でいいけど）

という感想だったと思います。

 

 

ただ、宝塚で上演する「作品」として適切なのか？

という点に関しては少々クエスチョンを感じました。

 

そこを中心に感想を書きたいと思いますので

「ON THE TOWN」は宝塚にぴったりだ！

と思ってらっしゃる方は

お読みにならないほうがいいかもしれません。

 

 

 

 

 

 

なにより、主役がきたきり…はいかがなものでしょう？

ずーっと水兵さんのセーラー服。

幻想シーンとフィナーレの衣装は違うけれど

感覚的に80パーセントはセーラー服だった印象。

 

しかも主要なメンバー男役の３人、

たまちゃん、ありちゃん、おだちん、みんなセーラー服。

 

宝塚の男役のカッコよさを

かなり封印されることになっちゃって、むむむ。

 

 

しかも、この舞台、

トップコンビが活躍するというより、

３カップルのお話。

 

たまちゃん演じるゲイビーは

ポスターで一目惚れしたさくさくアイヴィを捜してるので

二人のシーンが少ない。

 

（ナゾのリングシーンはありましたけど。

あれは、なんだったんじゃろか？と、

おばちゃん、ハテナマークが飛びました）

 

 

ありちゃんチップとイケメンを我が物にせん！と

迫りまくるヒルディ・さちか姐さん。

 

お堅いインテリ女性に見えて男好きのクレア・れんこんと

彼女に見込まれたワイルド男子、おだちんオジー。

 

その他の２カップルのほうが、インパクトが強くて

演じているほうも発散できて楽しそうと感じました。

 

 

で、その女性たちのキャラ設定がね、

うううーーーーん。

 

タクシーの運転手をクビになって、

最後にイケメンを乗せるぞ！というヒルディ姐さんが

目をつけたのが、ありちゃんチップ。

 

何しろ、二言目には「うちにいこ！」

 

おねーさまの迫力で迫りまくる！

チップも若い男子ですからね、そらお誘いに乗っちゃうよね、

という感じのカップル。

 

さちかさんが、宝塚の女役ぎりぎりの線で

アメリカのいかにもな女性を演じていて、

何しろ上手い！

 

女役がナンバーの中心となって活躍するって、

大劇場公演ではなかなか出来ないことだから

良かったね！と思う反面

さちかさんとありちゃんのカップルって、うーん、誰得？

と思ってしまったのでありました、ごめんなさい。

 

 

いっぽうクレアさんもなかなかな女性でして。

理解ある婚約者に「頭の中は男のことでいっぱい」

みたいなことを言われちゃうような性癖の持ち主。

 

ガバッとおだちんに馬乗りになったシーンでは

ええっ、と、うろたえてしまいました…。

 

そんなシーン、宝塚の娘役では絶対見たくない！

 

男役が演じることで少しは緩和されてたとはいえ

れんこんの持ち味、役作りで救われた感、おおありでした。

 

 

クレアの婚約者は輝月くん。

理解に苦しむほどの良い人。

でも、彼女が演じているからこそ、説得力があったような…。

 

クレアにあまりにコケにされすぎて、

最後に開き直った彼にはやった！と、

思っちゃいました（笑）。

 

 

こういうクセの強い人たちばかりの中、

トップコンビが演じるのが

田舎の純情青年ゲイビーと、

女優を目指しつつもいかがわしい店で踊ってるアイヴィ。

 

ゲイビーは「田舎の純情青年」以外のとっかかりがナイ（汗）。

それを主演に見せてたたまちゃんに拍手です。

 

 

アイヴィさくさくの印象は

露出の多い衣装ばっかり着せられて、気の毒に…。

（そして、なんで三点倒立で発声練習？？？）

 

スタイルがいいので着映えするけれど、

なんというかとてもリアルな感じがあって

見ているほうがちょっと赤面しました。

 

アレ、誰に対してのサービスなんでしょうね？？？

 

それでも堂々と着こなして演じきったさくさく

あなたは大物だ！！

 

 

宝塚ファンとして、この作品のどこが

宝塚に向かないと感じたのかを延々書いてきましたが

最後に、これが一番大きなひっかかり。

 

それはこれが「ワンナイトラブ」の話だということ。

 

宝塚の生徒が演じているので、

ラスト、それぞれのカップルに真実が生まれている感が

出ていたけれど、

それでも、船に乗ってしまったらそれまでよ、

という話……ですよね？

 

そこがねえ。

 

もちろん、そういう話を

否定するものではありません。

 

ただ、宝塚で観たいか？というだけです。

 

原作しばりがあって、

宝塚ナイズ出来なかったのでしょうが、

そこも含めて

作品選びはよく考えていただきたいなーと思いました。