心の暴風警報 in INDIA


こんにちは。


しばらく記事の更新をしていませんでしたが、2009年秋より、


新ブログ「Judge Not (ジャッジ・ノット)」 でブログ再開しました。




当ブログ(「心の暴風警報」)は、これ以上更新されませんが、このまま流しておきます。


今後は、新ブログでよろちく!


Amebaでブログを始めよう!
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夢見ただけなのに


 

昨日に引き続き、ナゴミーヌ(和み犬)の写真で。

またゴアです。

今日は、実に悲しい思い出話。


うしろに写っている岩場を越えると、すごく小さなビーチがあります。

仮に私が大金持ちだったとしたら、


「プライベートビーチに最適だわ!」

「決まり。買いましょ、このビーチ」


って言いたいような、いい感じに小さくて、囲まれた感じの。


こんな、外国映画の大金持ちとか、

アラブのお金持ちしか適わない夢、

バチがあたるのは、夢が実現してからにしていただきたい。

そんな夢、実現したらさすがにバチがあたってもしょうがない。

申し訳なくって、お天道様に顔向けられない。


でも、わたしは一瞬、夢想しただけなんす。


頭の中で、

異常にでかいツバがついたマダム帽子を被った、マダムの私が

「決まり。買いましょ」って言うシーンが、放映されただけなんす。

小さき子羊のささやかなファンタジーですよ、言うなれば。


な・の・に。

わたしは岩場で、しこたまコケたんですよ、おくさん。

そのビーチはね、いい感じで囲まれた感じが

いかにもプライベートな風情なの。

で、何に囲まれてるかってね、岩場ですよ、もちろん。


ひょー、あぶなっ。

アッ!っとなった、コンマ1秒後、

もう、驚くべき速さで、なぜか小学生並みにズッこけてた。


で、体の右側を広範囲にわたって、ザザーっとすりむきまして。

フジツボとか、岩のザラザラな表面のせいで。


まず、

右ももの直径20センチくらいの範囲をやすりでこすったみたいにすりむいて、

あと、右ケツと背中の右側も。

ビキニでしたからね。


あと、手のひら。

結果的になんの焼くにも立たなかったとはいえ、一応、

手で抵抗したらしく、手のひらをズベーっとすりむきました・・。


んまぁ、大変!

そこで、いい塗り薬でも塗ってもらえやしないかってことで、

ビーチによくありがちな「医務室」みたいなところがないか、探し始めました。

緑とか赤の十字マークとか、ないかな~なんて。


でも、ないの。

インドだし。


けっこう歩き回って、「もういいよ、海水は塩水だから消毒になるし」と

言い始めた辺りで、

泊まっている小屋の目の前の小屋に、たしか怪しげな

アーユルヴェーダ医学生みたいなインド人男がいたことを思い出したんです。


すかさずその人のところに行ってみたら、

・・・・・・・

ハルディ(ターメリック)を塗りたくられておわり。

うん、まぁ、知ってたけど。殺菌作用あるっていうことは。


でも、塗るだけ。ターメリックだけ。

それで、わたしの尻とももは、誰がどう見ても、う○こ色に。

ターメリックって、ゲリの色そっくりでしょ。


もう、さっさと海に入って、流しましたよ。

だけど、私のうすピンクのビキニの右尻部分が、

う○こ色に染まっちゃったんです。


いかにも、「え・・・あの人、大丈夫・・・?(お腹こわしてんの?)」

「やばっ、ウィルス性とか、肝炎菌じゃないでしょーねぇ?」

っていう姿。



服にカレーをこぼすと、色が落ちないでしょ。

ターメリックって、ぜんぜん落ちないんですよ、色が!


何色でもよかった。

緑でもなんでも。

でも、う○こ色はないよね・・。しかも尻部分。



まぁ、岩場で頭とか打たなかっただけ、よかったけどさ。

ナチュラル素材



おひさしぶりっす・・。

どうも最近、間が開いてしまいまして・・。

ほら、バイオリズムというのがあるでしょ。

あれですよ、あれ。


私には、ブログ更新する気まんまん期と、

どうもめんどくさい期ってのがありましてね、

よーく自分を観察したところ、

バイオリズムみたいに、ブログヤルキリズムがあるんです。


もともとオタク体質なので、

やる気まんまんの時には、それがちょっと過剰。

一日2個、ながーいの書いちゃったり。

画面見つめすぎて、ドライアイとかになってまで。

目、充血させて書きまくり。


でも、気が向かないことに対しては、

全身全霊が全力で拒否する、って体質も持ち合わせておりまして・・

ブログヤルキリズムが低迷している時には、

もう、ほおっときっぱなし。

この体質、おどろくべき強力さで私に備わってて、こまってんの。

ほんとうに、不可能なの。やる気が起きないことをやるのって。


まぁ、長く読んでくだすってる方はみんな、見抜いておられますでしょうな・・。


でも、タモリも言ってたしさ。

「長く続ける秘訣はなんですかね、タモさん」

「あ、がんばっちゃいけないね。何も考えない」

みたいなこと。



あと、PCが「もう、いつ死んでもおかしくない」ってくらい不調になって、

もう1年以上経つんですが、

いまんとこ、まだ死んでないんです。

でも、あいかわらず死にそうなの。

最近はたまに、画面がいきなり真っ暗になったり。

モニターと本体の接続部分とかにもきてるらしい。死期のお告げが。

ノートパソコンなんだけれど。


大病しないかわりに、果てしなくゆるいカーブをたどりながら老衰。

そんな感じ。

若いころにすでに、埃にやられてDVDプレイヤー部分破損、という

大怪我は負ってるんだけどさ。


で、PCがあまりにパフォーマンスが遅いので、

やる気なくなっちゃうの。私も。

実は、これが一番の理由だな。

ちんたらちんたら、キリキリキリ・・・と言いやがってばっかで、

すぅぐにフリーズする。

フリーズするのだけ早いんだから、いやんなっちゃう。


だから、写真を選んだり、写真をいじくったりする気がおきないの。



写真の犬のように、昼寝するのがいいな。

パラソルまでがナチュラル素材だと、味が出るよねぇ~。

ただの麻袋の再利用なんだけど。


写真:ゴア、パロレム

インドのステーショナリー


 

お、お久しぶりです・・・。

しばらくブログから遠ざかっていました。



写真は、ステーショナリー関係の問屋です。

インドのステーショナリーってなかなかかわいんですよ~。

インドにもハンドメードペーパーというのがあって、

日本の和紙のように、すごく味があります。


そこに、木彫りのスタンプなどで模様が金や銀色で施されていたりします。

サリーの裾のようなフチ模様もあれば、

きれいなテキスタイルのように全体的に模様がある場合もあるんですが、

どれもすごくすてき。


手前に写っている、いろいろな封筒ですが、

封筒のほかに、お金入れも混じってます。

インドでは、ちょうど日本のお年玉と同じように、

お金を人にあげることが多いんです。


子供の誕生日パーティー程度だと、

そのまま素であげてしまったりするんですが、

結婚式などでは、きれいに装飾された封筒に入れてあげるんです。


なんといっても、インド人にとっては結婚式が人生の一大イベントですからね。

結婚式では何もかもがきらびやかで、、

こういった小物までが、キラキラときらびやかにするんですねぇ。


なので、ステーショナリー屋には必ず、

日本でいうお年玉袋にあたる、お金をいれるためのグッズが売ってます。

どれも、すごくかわいいの。


巻物みたいにするタイプもあります。

かわいくデザインされた紙の横に軸がついていて、

お金を敷いて、巻きます。

小さな巻物みたいになるんですよ。


お金を入れるためのものは、何かしらガネーシャのモチーフが多いです。

ガネーシャというのは、頭が象で体が人間の、あの神様ね。


ガネーシャーは吉祥の神様で、

特に、お金に縁のあることがらにご利益があります。

ビジネスや商売をしている人々が拝む神様です。


また、何か新しい事を始める時にも必ずガネーシャさまにお祈りします。

ヒンディー語では

「Shri Ganesh Karna」(シュリ・ガネーシャ・カルナー)という言い回しがあって、

直訳すると「ガネーシャをする」という意味なんですが、

「(何か新しい事を)始める」という意味で使われます。


インドは、やたらめったら儀式などにこだわる国なんですが、

ステーショナリーにもそんなお国柄が出ていて面白いですよ。


富士山ったらよぅ・・・①



わたくし、あのようにつらい思いは、いまだかつてしたことがありませんでした。はい。


※   ※   ※   ※



いや、もう、ほんとーにつらかった。


どう考えても、あれは今までの人生の中で、一番きつかった。


今回の帰国中に、富士登山したんす。


「2008年、夏の思い出」とか言っちゃって。


そしたらよぅ、富士山たらよぅ、さすが日本一というか、んもー、キツかった・・。



今までの人生で一番きつかった経験が富士登山って、アンタ、どんだけ楽な人生送ってきたの?って言われそうですが、


いや・・・、だって・・。


私、いつでもほんっとに貧乏だし、いきなりやみくもにインドに行ったために、全くしなくてもよかった苦労をし、そんなご苦労な脱線人生を歩んでいて気づいたら、ババァになっていて、振り返れば、どこで道を誤ったのかさえよくわからないくらい本道から反れていて、で、ババァなのでもう、日本では使いもんにならないらしかったりして、


そんな楽々な人生、送ってきてないはずなんですが・・。


とにかく、富士登山は、人生で最もつらかったの!


「ナンナンデスカ・・・これは・・・」と、もう、詐欺にあった気分で、行き倒れそうになりながら、登りました。




富士登山計画の発案者は、今年大厄のイモート。


あの女、今まで「登山」などというものを一切したこともないくせして、「大厄だし、富士山にでも登って、浅間神社にでもご挨拶しとこうかねぇ、君(わたし)が日本にいるうちに」なんて、言い出したんですよ。


そこで、「富士山なんて軽いっしょ、楽勝っしょ」と、完全に富士山をナメていた元登山部(高校時代)の私が、


富士登山計画に「2008年 夏の思い出」という、陳腐極まりないタイトルまで命名。


お供に犬のバスちゃん(バスコ) も連れて行くことにしました。



しかも、


「山小屋などで、見知らぬおじさんとくっつき合って寝るのだけはいや」


「誰かのくさい足が顔の横とかにくるらしいよ」


ということで、


「途中の山小屋では泊まらず、そのかわり、日の出と共に登り始め、日暮れ前までに降りればいいね」という日帰りコースを決行。


あれだけ薄汚く、空気の臭いインドに住んでおきながら、いまさら何言ってんだ?と我ながら思うんですが、不思議と、日本に帰ると日本モードになるんです。


空気自体に大衆の汗臭さが充満しているインドよりも、日本で隣の人一人が汗臭い方が、なぜかイヤ。なの。




富士登山にはいろんなコースがあるらしいんですが、私たちは「須走り口」というところから始まるコースにしました。


さて、私たち姉妹、2人も信じがたい事に!ミソジに突入済み。


徹夜がいかに、ミソジの身体に堪えるかを、熟知しております。


しかもうちは、稀に見る「睡眠家系」で、睡眠がないと生きていけない。


特に父系の家系のおかげで、ほんと迷惑しちゃってるのが、「朝に異常に弱い体質」ってやつ。


とにかく、何時間でも寝ることができ、

一回徹夜すると寒気までするほどダメージを食らい、

朝早く起きることは「悶絶」で、

朝が起きれないがためにまっとうな人生を放棄した姉妹なんです(ほんとなの!)



だから、「夜明けと共に登りはじめて、丸一日登らなければいけない」って計画に、行く前から小パニック。



・寝不足で登れるはずがない。寝不足の日は駅の階段でさえ、死にそうになるのに!


・4時から登りはじめるなら、家を12:00amに出なければいけない。すると、昼間の3時には寝なきゃいけないってこと?


・昼間の3時に寝れるはずがない。寝なきゃ、というプレッシャーがあると絶対寝れない!



・・・・。


で、どういう手段に出たかというと・・、


前々日の夜は寝ずに、次の日の昼過ぎまで起きてますた。


そして、昼過ぎに布団に入り、夜の10時過ぎに起きて、12:00amに家を出発。


リュックに、カロリーメイトやら、アクエリアス2リットルやら、バスちゃんの水やら、パンやら詰めてさ~。



~つづく~


ゴームク(Gomukh)

「ゴームクへのトレッキング①」

「ゴームクへのトレッキング②」 のつづき




さて、前日にボージバーサで1泊したわけですが、

次の日の行程は、ゴームクまではわりとすぐ。

たしか、ボージバーサから4~5キロだったと思います。

ただし、帰りはここから20キロの行程を

一気に帰らなければならないため、油断は禁物。

朝はや~く、ボージバーサを出発しました。

↑の写真、もう目の前が、聖なるガンガーの始まる地点、ゴームクです。

雪山の手前に写っている、灰色のウネウネした部分あるでしょ、

あのへん。



さて!着きました。

やっと着いたぜ!ゴームクにーー!

ここが、ここが、ここが!

聖なるガンガー、ガンガーマー(母なるガンガー)の始まる場所。

ヒンドゥー教の象徴であり、インドの象徴であるガンガーの。

標高は約4200メートル。


ここから始まる川が、やがて大河となって北インド平野に流れ出していくんですよ。

ドラマだなぁ~。


後ろの雪山は見えなくなっていますが、

手前のウネウネの部分が高いので、隠れてしまっているんですねぇ。

ちなみに、グレーのウネウネ部分、岩じゃないんですよ。

氷です。雪です。

いわれて見ると、「ああ・・!なるほど」ってわかるでしょ?

積もった雪が、崩れかけてワサッとなっているわけです。


↑の写真は、不思議な写真。

空に光のスジが1本立ってます。

飛行機雲ではないし、なんなのかよくわかりません。

でも、まるで強い光が降りてきているよう。



もっと近寄るとこんな感じ。

崩れかけた雪の割れ目から、ガンガーの最初の水が出ています。

ブーンド、一人だけ最後まで、グレーの部分を岩だと思い込んでいて、

会話がずれるずれる。


周りにいたほかの巡礼者との会話でも、


男A「ほら、あの雪のところから流れているだろう?」

ブーンド「アチャ・・?雪?」

ブーンド「あの水の流れが、ガンガーの始まるところじゃないの?」

男A「そうだよ、あれだよ、あの雪のところから出てる水」

ブーンド「雪のところ・・?」

男B、指指しながら「あそこだってば!」

ブーンド指差しながら「あそこだろ!?」

男B「そうだよ、あの雪が解けて水が流れているところ」

ブーンド「どこ?」


アホかっ!!

あれは雪なんだよっ!

10回くらいのアホなやりとりの後、やっとブーンド理解。

「アチャチャチャ、あれ、雪なんだ!」

みんな、心の中で→「だーかーらー。さっきからそう言っているだろうよ・・」


ふぅ。


ゴームクは、ちょっと信じられないくらい何もかもがキラキラした場所でした。

なんだか、とにかく光がキラキラキラキラしてるの。

妖精とか、何かの精とかが飛び交っているんじゃないかってくらい。

水もキラキラキラキラ・・。

雪解け水なので、ものすごく冷たいのですが、

やはりヒンドゥー教徒としては沐浴しなければならないらしく、

フンドシいっちょで、「ウフォフォフォ・・・!」と言いながら水を浴びる老人数人・・。

わたしも、疲れた足をつけました。


そして、彼らにとって何よりも忘れてはいけないのが、

ガンガージャル(ガンガーの水)を持ち帰る事!

みんな、せっせとペットボトルに水汲んでました。

ブーンドも、マンゴージュースの空ボトルにせっせと・・。

インド人は、帰ったら親戚縁者や友達にもこの水を配るんですよ。



帰りは、この人たちとしばらく一緒でした。

ヴィシュヌ派のサドゥーのおっちゃんたちです。


簡単に言うとですが、

オデコに水平に三本線を書いているのはシヴァ派、

オデコの模様を上の写真のように書いているのはヴィシュヌ派です。

別にヴィシュヌ派だからシヴァ神を信仰しないとか、その逆とか

そういうわけではまったくありません。

でも、一応、宗派があるらしいですね。

後ろに見えている三角の山はシヴァリンガ。


ガンゴートリーやゴームク周辺では、

すれ違う人が「ボーレー」と挨拶してきたりします。

「ボーレー(Bhole)」とは、いろいろあるシヴァの呼び方のひとつ。

ガンガーはシヴァの髪の毛から出現して、地上に降下したと言われる川。

つまり、特にシヴァに関係する聖地なので、

「ボーレー」と挨拶しあって、シヴァの名を唱えているわけなのです。

ジジャジ語録

ジジャジ(ジージャージ)とは、ヒンディー語で、義理の兄・弟のこと。


つまり、私の妹のダンナは、私にとってジジャジなわけ。


今までにも何度か当ブログに登場しているジジャジ。


「ジジャジ」

「埋め立てゴミの日」

「ジジャジはすでに・・・」  など。



実はジジャジと私の誕生日は同じで11月17日なんですが、ジジャジと私は妹によると、妹に実に迷惑をかけているそうで、


「1117」というのは、妹には「魔のナンバー」と呼ばれています。(け!)



香港人のジジャジは、最近はずいぶん日本語をしゃべるようになりましたが、なにしろお勉強して覚えた日本語ではないので、


使うTPOを間違ったり、ヘンに方言だったり、かと思うと妙に正しかったりと、ウケます。


そんなジジャジの歴代のウケる語録をいくつか・・。



①ニクボー


数年前のある日、妹とジジャジが中央線に乗っていたときのこと。


ジジャジは、まだ日本語覚えたてということもあり、駅で止まるたびに、電車のアナウンスを口に出してリピートしていました。


「ナカノー ナカノー」


「コーエンジー コーエンジー」


そして・・・荻窪に止まった時・・。


ジジャジが


「ニクボー ニクボー」


に、肉棒?



けっこうな大きな声で、「ニクボー ニクボー」と言い出して、妹は恥ずかしさのあまり、逃げ出したくなったとか。


オギクボーの「オ」があまり聞こえず、そうなったらしいです。


こっそり「、「それって、チ●コのことだよ・・」とささやいたら、ニヤニヤしていたとか。



②焼肉放題


これ、今でも言います。


焼肉放題とか、しゃぶしゃぶ放題とか。


なぜか、「食べ」が消えている・・。


でも、なんとなく、気持ちが分からなくもない間違いですねぇ。



③とんからげ


なぜか、「唐揚げ」を「トンカラゲ」と・・。


「唐」の字が広東語読みで「トン」だかららしいんですが。



④キムタクは韓流スター


キムタクは韓国人だと思ってたそうです。


「キム・タク」だと思ってたみたいっすよ。


ウケる!



⑤れいぞうこん


これは、以前にも何かの記事で書きましたが、なぜか冷蔵庫のことを「れいぞうこん」だと思っている。


その他、勝手に「ん」がつくのは、


ろうかん(廊下)

しっぽん(しっぽ)

めんたいこん(明太子)


など・・・。


なぜ!?



⑥「マブちゃん、そんな悲しいオメメはダメですよ。もっとキラキラください」


マブちゃんとは、うちの犬のしんくんの別名。しんくんの病気が一番ひどかったころ、フスマの向こうから聞こえてきたジジャジの声だそうです。


どこで覚えたんだ!その正しい感じの慰めの言葉は!


しかも「もっとキラキラください」って・・。


使える!



他にもたくさんあるんだけど、今思いだせない・・。


思い出したら、第2弾お楽しみにー。

ゴームクへのトレッキング②



さて、ガンゴートリーからゴームクまでのトレッキングは、

標高4000m近い場所を20キロ歩くわけなので、

普通は1日で済ますのは無理です。


途中の休憩ポイントは、いくつかありますが、

たいていの人が初日にたどり着くのがボージバーサ(Bhojbasa)。


ボージバーサ(右下に、建物と旗があります)。


ボージバーサは休憩ポイントといっても、

州営の小さな小屋と、テント数個、今にも朽ち果てそうな小屋が

ある程度(3年前の時点では)。


ひとつの小屋は、一応、食堂になっていて、

ここでは、他に食べれる場所はありません。

簡単なダールとサブジ(野菜のカレー)くらいなら、ありつけます。


谷になっているので、夕方に到着して、なんだかんだしているうちに、

あっという間にあたりが暗くなってくるのですが、

周りの高い山々じゃまだ陽を浴びていて、それが本当に美しい。

自分のいる周りがすでに暗いだけ、

真っ白く光る山の神々しさは、筆舌に尽くしがたいです。


宿泊ですが、朽ち果てそうな、ジメっとした小屋よりは

テントのほうが、数倍清潔で、快適。


テントといっても、けっこう大きなテントで、

中に10台ほどの寝台が並んでいます。


小屋やテントのある場所の向こうのほうには、バギラティが流れています。

触ってみると、さすが雪解け水。

「ギャ!」というほど冷たいのですが、

近くの岩などに座って、しばらく川岸にいながらの、

だんだん真っ暗になっていくあの時間帯、

あんなに浄化される数十分は、なかなかありません。

心身ともに、余計なものは川の音とともに流れていき、

細胞が研ぎ澄まされる感じ。



とろこで、もんのすごい寒さですた!

日が暮れると同時に、空気がみるみるつーんめたくなり、

耳が!耳が~!というくらい、耳に冷たい風が!


私、耳が寒さにめっぽう弱いんです。

ちょっと「耳が!」ってなっちゃうと、即、頭痛に発展するタイプ。

もう、ショールをマチコ巻き&ほっかむりにして、

涙流しながら(←冷たい風にあたると、涙出ません?)、

しぶとく川岸に突っ立っていましたが、

真っ暗になるころには、ガクガク震えて、テントへ。


たぶん疲れているからだと思うんですが、

それでも死ぬほど寒くて、他の空きベッドの毛布までぜんぶ自分のもんにして、

ダルマみたいになってみたんだけど、

それでも寒かったところ、

ブーンドがペットボトルにお湯を入れてもらってきてくれて生還(寒さから)。

ペットボトル湯たんぽを抱いて、スヤスヤ寝ましたとさ。


あまりにも寒い人、ペットボトル湯たんぽ、お勧めですよ。

宿のおっさんが、まだ火を焚いているような時間帯なら、

頼むか、ダダこねるかすれば、お湯を沸かしてくれるはず。


深夜に、トイレのために外に出たら、満天の星!

んもう、満天にもほどがあるっていうくらいの満天の星が、

落っこちてきそうなほどクリアに輝いていました。

月夜だったら、雪山がきれいだっただろうな~・・。


ゴームクへのトレッキング①

さてと。


クソッボロいローカルバスで、地元の人々と一緒にスシ詰めになったまま、山道をクネクネとひたっすら登って、フラフラでガンゴートリーについた私たちは、次の日は、お散歩したり 寺院に行ったり して、ゆっくりしました。


そしてその次の日、とうとう、ガンジス河が始まる地点であるゴームク(Gomuku)へ向けてのトレッキングに出発。


ゴームクまでは、約20キロ。


ガンゴートリーが標高3042mで、ゴームクは4255mなので、1200mくらい登るということかな。


でも、20キロかけて歩くわけなので、緩やかで、道はとっても平坦な感じ。


その点、「登山!」っぽさはなく、気分がいいです。


標高がこれだけ高いだけで、息は苦しいですが、周りが6000m級の山々なので、そんなに高い場所にいる気はしないんですが、実は標高は充分高いですね。




 

早朝6時には出発。

トレッキングルートは、寺院のすぐ裏あたりから始まります。

一応、↑のような小屋で名簿に名前を登録します。


ここで、ロバを貸りたければ、貸りれます。

でも、ロバに乗ったんじゃぁ巡礼って言わないっすよね。って思って、

もちろん、わたしゃー、自分の足で歩きましたさ。

あ、言っておきますが、手前に写ってる男、ブーンドじゃないっすよ。


 
このあたりの氷河はガンゴートリー氷河と言います


行きの道中はずーーーっと、右下にバギラティ川を見て歩きます。

つまり、バギラティ川の流れる谷の、

上流方向に向かって左側斜面にある道を歩いていきます。


行けども行けども、右側には、ゴーゴーと流れる川の音。

最後まで、右側にバギラティ川を見て歩きます。

ずっと川が一緒に歩いてくれている気がしてきて、

だんだん、川に親近感が湧いてきますよ。


なんだか、川も生き物のような気がしてきて、

ぶつかったり反れたりしながら、やがて人間のたくさん住む場所に流れ出て、

でも最後には、みんな海にたどり着くんだろうな~と思ったり。

 
ほとんど平坦といっていい道中なんですが、このように、

多少の上り下りはあります。

ちょっと上ると、向こう側に、まるで神様のような雪山が!

この清すぎる山々が、ヒマラヤ中毒の原因。


いつも、山々のあまりの清さビームに打たれて、

いい事なのか悪い事なのかわからないんですが、

下界のちっぽけなことなんてどうでもよくなってしまうんですねぇ。


ましてや、下界の「5分遅刻」とか、「あれのほうが120円安い」とか、

「そういえば昨日のメールの返信し忘れてた、やばい」とか、

そういうのって、こういう山々の神様を見ていると、冗談にしか思えません。


虫眼鏡で見なければ見えないほどのサイズの、

吹いたら飛ぶんだから、吹いちゃえば?!的サイズの、

そんな冗談。

 
今、歩いてきた道を振り返って撮影。

右側の斜面の下のほうに、ほそーいスジが見えるでしょ。

あれが、来た道です。


真ん中の細いスジがバギラティ川。

周りが大きすぎるので、細くって涸れ気味に見えますが、

ぜんぜんそんなことないですよ。

ゴーゴー流れています。


ゴームクまでは、歩きで日帰りで行くのは無理。

14キロ地点に、ボージバーサ(Bhojbasa)という休憩地点があるので、

この日は、そこまで歩きました。


~次へつづく~

Jai ho Ganga Maiya !




ガンゴートリーには、ガンガーを祀った寺院があります。

ガンゴートリーに着いたら、まずはこの寺院に出向くのが巡礼者の習わし。


寺院の前の道には、プラサード(お供え物)用の花輪やフルーツを

売っている店がたくさん。


日本では神社やお稲荷さんに食べ物をお供えしますが、

それはインドでも同じ。

割ったココナッツや、バナナをお供えして、

神様にマリーゴールドの花輪(Mala)をかけたりします。


日本では、例えばお神酒や千歳飴のように、それらのお供えした食物を

神様からの祝福として、またいただきますが、

それもインドでも同じです。

お参りが住むと、オデコにティラクを塗ってもらい、

両手で、プラサードの果物や甘いものをもらうことになっています。



寺院の真裏の宿から撮影。

ところで、「ガンガーを祀っている」っていると書きましたが、

ガンガーは女神様でもあるのですよ。

ガンジス河が神格化した神様で、絵では普通、ワニに乗っています。




さらに、ガンガーは、

「シヴァの髪の毛の中から出現して、地上に降下した」

と言う伝説があります。

絵だと、こういう風に現されます。

シヴァの巻き巻きの毛のところから、女神ガンガーがプーっと水を吹いてます。


ガンガー(ガンジス河)は、女神ガンガーでもあり、

つまり、「母なるガンジス」です。

ガンジス河は「ガンガー・マー」と呼ぶ事もありますが、

直訳すると「ガンガー母さん」「ガンガーママ」。

とにかく、全てのものを受け入れて流れる母なるものへの崇拝なのです。


ガンジス河を目の前にしたり、ガンガーを祀る寺院で人々が

口々につぶやいたり叫んだりするマントラは、


「Jai ho Ganga Maiya !(ジャイ ホー ガンガー マイヤ!)」

ガンガーに勝利あれ!


「Maiya(マイヤー)」も、母なるものへの呼びかけのときに使う言葉です。


よく、困り果てた時などにインド人は、空を仰いで

「アレ、マイヤジー、クチュ ト カル デー!」
(ああ、女神様!なんとかしておくれよ!)

と言ったりしてますよ。 ダダをこねる感じで(笑)



デリーにあるチャッタルプル寺院(Chattarpur)にいるガンガーとワニ。


母なるガンジスは、ヒンドゥー教の象徴のような存在。

歌でもよく歌われます。

ブーペン・ハザリカ(Bhupen Hazarika)というベンガルの歌い手による

↓の曲とか、いいですよ。



山地帯を終えて、北インド平野に流れ出て、

この世の何もかもを受け入れて、悠々と流れるガンガーへの憧景が

歌にすごーく入ってます。

4年以上前、まだ旅行者だったときに、よく、聞いてましたな~。


「Ganga tum ,ganga behti ho kyon?」
ガンガー トゥム、ガンガー、ベヘティ ホ キュン~?

「ガンガーよ、君はなぜ、流れているんだい?」

と歌っています。


ブーペンはもう、じぃさんですが、

インドって、いい歌や流行した歌というのは、廃れずに、

いつになっても町でかかっていたり、若者も普通に聞いたりします。


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※これまでのガンジス河の記事は↓など


ガンゴートリー②


 
この写真は、かなり前にも紹介したことがあります(これ )。

その記事に書きましたが、これはスーラジクンドという滝。

ガンガーも上流のほうでは、こんなにきれいなんですよ。
(ガンガーについては、コレ など)


ちなみに、このあたりではガンガーは、

バギラティ(Bhagirathi)川という名で呼ばれています。


ガンゴートリーは、バギラティ川に平行した小道の両脇に

店や宿などが並んでいる程度の小さな村で、冬の間は住人はいません。

雪が解けて巡礼シーズンがやってくると、

それに合わせて、巡礼客相手の仕事のために、

もっと標高の低い場所やデラドゥーンあたりから毎年、人がやってきて、

半年間の間は、にぎやかになります。

このスーラジクンドと寺院が、街(村)の中心です。


ガンゴートリーに

は女神ガンガー(ガンガーは女神でもあるんです)を祀る寺院があり、

まずはそこに、お参りをします。

 

ガンゴートリーの中心(といっても、本当に小さい街ですが)から

下流方面にお散歩道があります。

右下にずっとバギラティ川を見ながら行くんですが、

川の流れが刻んだ、あまりにも深い谷になっているため、こわいほど。


↑の写真は、松の葉の間から見える、シヴァリンガという山。

松葉が線香花火みたいで、かわいいですねぇ。

始流のゴームクへのトレッキングは、あの山方面(上流方面)へ、

谷をぐんぐん進むのです。

 
途中途中、圧倒的に輝く景色を眺めて休んだりしながら、

お散歩道をもっと進んでいくと、ビーム(Bhim)の洞窟に着きます。

洞窟といっても、巨大な石の下のスキマというか、そんな感じ。


ビームというのは、インドのそこら中で出会う名前。

あのマハーバーラタに出てくる、古代の英雄です。

インドの巡礼地とか、観光地とか、いわくつきの場所に行くと、

そうとうな確率で「ビームのなんとか」というものにでくわしますよ。


このお散歩道は、ゆっくり往復してもそんなに時間かかりません。

高所に弱い人は、ゴームクへのトレッキングに向けて、

高度に体を慣らすのにいいかもしれないですね。
(ガンゴートリーは3042m)


ちなみに、ガンゴートリーは、3年前に私が行った時点では、

まだ電気がほとんど通っていませんでした。

電球くらいはつくんですが・・。


何しろ、標高が高いので、夕方から急激にひゅ~っと冷え込み、

夜はそうとう寒いです。

でも、お湯作る電気なんてないので、お湯はありませんよ。

「グギャー!」とか叫びながら、水浴びました・・。


インド人は普通、行水は朝ですからね、

夜に水浴びて「寒い、ギャピー!死む!」とか言っても、周りの反応は

「わざわざ夜、浴びるなんて、よほどバカ?」ってなもんなんです:笑


どーしてもどーしてもお湯がほしい場合は、

火を焚いている時までに言えば、1時間後とかにくれることもありますが、

えんえん待っていたあげく、結局くれなくて、その旨を文句言っても、

「明日あげるから」って言われる方が確率高いでしょうな。


でもそのかわり、体を温めるなら「ホットミルク」がおすすめ。

巨大で平たいお鍋(直径80cmとかありそうな)に、

サフランなどを入れたほんのり甘い牛乳を打っている露天が、

道のところどころにいます。


それが、うまいんだわ~!暖まるのよ!

私、あったかい牛乳きらいなはずなんだけど、あれは飲めるんです。


安宿がたくさんありますが、どれも川沿いにあって、

窓を開けたまま、夜に眠りながら川の音を聞いていると、

どんどん浄化されていく感じがして、いいですよー。

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