ライオンシティからリバーシティへ
Amebaでブログを始めよう!
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 最初次のページへ >>

ブログ引越します!

突然ですが、ブログ引っ越します。

↓こちら引越し先

http://akikoshimoyama.com/

まだ、工事中のページばかりですが。。。

RSS登録してくださればありがたいです。

シンガポールから帰国後、あるビジネスのためにネットサイトを立ち上げようとしてHTML,CSSを独学で勉強しました。商用サイトをつくろうとしてPHP,mysqlで挫折をしましたが、ここに来て、WordPressという新しいツールの存在を知り、再挑戦を思い立ちました!

でも始めてみれば、ドメインの引越しにかかる、サイト管理画面の行方不明問題はじめとして、筆舌に尽くしがたい苦労(大げさ)!

ウェブ製作の大変なことは、知識がなく、何が正解かよく分からない中で、問題解決に向けてトライアルを続けなければならないこと(大げさ)。

ずいぶん心臓と美容に悪い体験でした(泣)。

とにかく肝心のコンテンツ公開にたどり着くまでが一苦労でした。

とはいえ、一介の個人がさまざまなウェブ情報を元に、極めて低コストに情報発信していくことが出来るようになったのは、ありがたいことです。

これからはもっと頻繁に更新していくつもりですし、実名ブログとして気を引き締めて一生懸命、書いていこうと思います。

これまでありがとうございました。

これからも宜しくお願いします!


夏は冬にあこがれて

2008年以降、フルタイムでオフィスに行く生活を止めて、今は週3回だけ麹町で働いて、週4日は家で仕事をしている。

「朝、出社して席に着いてコーヒーを飲みながら日経新聞を読む時間が好き。家事と育児にまみれた日常がリセットされるから」--昔、外資系銀行で働いていた頃、知り合いのワーキングマザーのクレジットアナリストの女性が言っていた。

「ヤマザキのパンじゃなくて、メゾンカイザーのパンを買いたい。それくらいの贅沢が出来る生活がしたい。子供にも良い教育を与えるにはお金がかかるし。だから会社は辞めたくないの」--もう1人のワーキングマザーはそう言っていた。

大きな仕事をしているオフィスには独特の華やぎがあり、そこに身を置くことはそのこと自体が魅力的である。

特に外資系金融はそうだった。

メタリックな高層ビルの広々としたエントランス、スタバやタリーズのコーヒーの香り、白いシャツのさまざまな国籍の男たち。ロングヘアにタイトスカート、ハイヒールを履いた若いセクシーな女性たち。コンピューター画面から流れる世界中の情報とスピーディーな意思決定。お金の匂い。

ライオンシティからリバーシティへ

そこには泣き叫ぶ子供も、呆けた老人もいないし、捨てるべき生ゴミも、洗濯物の山も、洗わなくてはならない風呂場もない。

オフィスの無機質な大人の空間には相応しい装いがある。

薄いファンデーションと口紅。高級で仕立ての良いスーツ、手入れの行き届いたネール、薄い高級ストッキングにピンヒール。

装いを改めれば、快い緊張感が身を包む。スタバで買ってオフィスの机で飲むラテの味は、家で入れるコーヒーとは違う味がする。

ところが、そうした魅力は見事に180度、暗転することもある。

寝不足の疲れた顔にファンデーションを塗り、肩の凝るスーツを着て、通勤電車に乗る。読みたくもない日経新聞を読んで、無機質なオフィス空間で、四季の変化が感じられない生活を送る。顧客にかけたくもない電話をかけ、書きたくもないレポートを書き続ける生活。会社から押し付けられた役割を演じて、それが、ずっと、ずっと続く。

だとしたら、もし選択肢があるとしたら、自分で時間の使い方を決めて、自分のペースで生活したい。

家でゆっくり夕食の仕込みをしたい。子供の勉強の面倒を見てやりたい。金木犀の匂いを嗅ぎながら洗濯物を干したい。出来れば洋裁の材料を問屋街に買いにいって、手作りのカーテンを作りたい。図書館で借りた好きな本を思いっきり読みたい。新しい語学に挑戦したい。

そのためにはつましい生活でいいし、ハイヒールを一生、はかなくてもいい。スタバのコーヒーが飲めなくてもいい。

欲望とは不思議なものだ。夏は冬にあこがれて、冬は夏に帰りたくなる。どちらかを選べば、捨てた方の生活の魅力は必ず、いっそう、大きく感じられるのだ。

優先順位はその時々で変わり、その優先順位すら、「本当にそれが優先なのか?」と心に問い詰めれば、それが本当にそうなのか、分からなくなってくる。

分かっていることは、人生の時間は有限で、全てを得ることは出来ないということだ。決めかねて考えているうちに、おのずと時間は過ぎ、選択しないことそのものが一種の選択になっていく。そして、あったはずの選択肢はいつかなくなり、選んでしまった方が自分の人生そのものとなっていく。

「日経新聞を読んでスタバのコーヒーを飲む」のが好きだった女性はリストラされたと聞いた。彼女はその後も金融の仕事を続けているだろうか?

さまざまな女性の、さまざまな選択を知り、それについて互いに語り合いたい気がする。












アメリカ旅行(9)ミッシェル・オバマ

ミッシェル・オバマが好きだ。

米大統領夫人。プリンストン大学を経て弁護士や組織の要職を務めてきたインテリのバリキャリなのに、ガーリッシュで可愛いドレスを好んで着る。

ライオンシティからリバーシティへ


49歳にして、あらゆる色やスタイルの服にトライし、髪型も頻繁に変える。

ライオンシティからリバーシティへ


堅すぎるドレスコードに縛られている普通の元首夫人の退屈なファッションと一味違う。

ライオンシティからリバーシティへ


元スーパーモデルのフランス大統領夫人だったカーラ・ブルーニと並んでも、引けを取らない品格とエレガンスぶりだ。

ライオンシティからリバーシティへ

ファッション誌から抜け出たようなモデル体型そのもののカーラ・ブルーニと比べると、明らかにミッシェルの体型は太めだ。それに多分、180センチはあるほど背が高い。スリムな夫と並ぶと、彼女の方がずっと貫禄と存在感がある。

オバマ大統領の妻と2女は本当にゴージャスで、家族と一緒のオバマ大統領は、キラキラ輝いて幸せそうに見える。

ライオンシティからリバーシティへ


実は大統領夫人になったばかりの頃の彼女は、もっと普通っぽくて、イモ臭かった。
ライオンシティからリバーシティへ


その後、どんどん洗練されて、カリスマ性が増してきた様子は驚くほどだ。自分に自信を持って、大統領夫人というポジションを心から楽しんでいる様子が伺われる(↓直近2013年9月)。

ライオンシティからリバーシティへ


バラク・オバマの評伝によれば
初の黒人大統領の誕生にはミッシェルの力が実に大きかった。黒人の血が半分混ざっているもののハワイ生まれでケニア人留学生を父に持つ彼は、白人の祖父母に育てられた。彼は、多感な青春時代を経て、「生粋のアメリカ黒人」のミッシェルと結婚して初めて、「黒人」のアイデンティティを獲得したのだ。
The Obamas/Little, Brown and Company

シカゴの労働者階級出身で、家族の絆を大切にしながら粉骨砕身して社会的成功を得たミッシェルのスピーチは力強く、共感を呼ぶ。


ライオンシティからリバーシティへ

実はミッシェルは、バラクが政治家になりたいと言った時、家族の生活が犠牲になるのがイヤでずいぶん、反対したという。政治を通じて社会を変えたいというバラクの信念にも懐疑的だった。夫が大統領になった後も、シカゴからワシントンへの引越しにも及び腰で、ホワイトハウスの特殊な生活に長いこと馴染めなかったという。


だが、徐々に自分の居場所を見つけ、立場を活用して自分自身の仕事を行い、ゴールの達成を目指すことを通じて夫の活動を支えることを学んでいく。


彼女が見つけた仕事は、軍人の家族を支える活動や、子供たちの肥満をなくすといった活動だった。それらの新しい仕事は、彼女の前半生のキャリアとは必ずしも直接、リンクするものではない。


でも、彼女は40歳を過ぎて出会った、新しい仕事や立場にどんどん適応して、自己変革していったのだ。


その変革の道程が、この数年の彼女の表情とファッションスタイルの変化に表れている。


明るく賢明な彼女の存在そのものが、人種やジェンダーを巡る長いさまざまな偏見、差別、苦悩の超克のヒント、お手本になっている。


陰で自分を犠牲にして夫を支えるだけではない。だが夫や家族を無視して、いたずらに自分の道を進むのでもない。自然で、自分流で、人生を楽しんでいて、しかも周囲との調和を忘れない。


多分、日本にもそういう人は沢山いるのだろうが、彼女ほど力強いロールモデルはいない。


多くのアメリカ人女性と同様、私にとっても彼女はファッションと生き方の見本だ!













1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 最初次のページへ >>