余命いくばくもないお婆ちゃんが、自身の葬儀について相談に来られた。話の中で「子どもが幼い頃に離婚して、親権が主人になり連れて行かれた。それ以来会っていないのです」『会いたいでしょう?』「そりゃ会いたいですが、今さら会う事ができない。でも死ぬまでに一目会いたいです」と泣かれる。存命中に、何とか会わせてあげたいです。


この宗教団体の仏壇をこれまで何度か閉眼してきたが、これまででは最大級の大きさと値段の高さ。昨年閉眼した仏壇は五百万円だったが、今回はそれ以上の仏壇とみた。


前回の施主は「借金をして買いました」今回は「退職金で買いました」いずれも「立派(高価)な仏壇ほどご利益がある」と指導されたそうだ。


ご先祖さまは、喜んでいないと思いますよ。


余命1年を宣告された方が、病院の一時帰宅を利用してご親族と一緒に、終活相談に来られた。仏壇と墓を処分して、当寺の納骨壇の上段に御本尊や位牌、下段に御遺骨を納めたいという。

「もう一度来るのは難しいかも」という事で、全てを今日一日で終わらせた。


「今日が最後の日かもしれない」という気持ちで過ごしましょう。毎日が「一日一生」です。相談者は安心して笑顔で帰られました。