2020年もあと数時間。

どうしても今年中に
記事をアップしたくて
紅白歌合戦も始まった今
慌てて今年の締めくくりです。

一昨日のテレビ朝日系列のバラエティ番組
『林修の今でしょ!講座』で、
10月に逝去した作曲家の筒美京平さんの
魅力を語るスペシャル講座を放送していました。

JASRACに登録されている作曲作品が
2700曲以上あるとされる筒美京平さんの曲の中から
歌謡曲通で知られる爆笑問題の田中裕二さんが
独断でベスト20を決定。

音楽プロデューサーの武部聡志さんが
その楽曲の誕生の裏に隠された
曲の素晴らしさを紹介していました。
 

そのベスト20が以下。
 

20位 夏色のナンシー 早見優 1983年 作詞三浦徳子
19位 わたしの彼は左きき 麻丘めぐみ 1973年 作詞千家和也
18位 E気持ち 沖田浩之 1981年 作詞阿木燿子
17位 Romanticが止まらない C-C-B 1985年 作詞松本隆
16位 よろしく哀愁 郷ひろみ  1974年 作詞安井かずみ
15位 ブルー・ライト・ヨコハマ 1968年 作詞橋本淳
14位 卒業 斉藤由貴 1985年 作詞松本隆
13位 ロマンス 岩崎宏美 1975年 作詞阿久悠
12位 センチメンタル・ジャーニー 松本伊代 1981年 作詞湯川れい子
11位 スニーカーぶる~す 近藤真彦 1980年 作詞松本隆
10位 なんてったってアイドル 小泉今日子 1985年 作詞秋元康
 9位 仮面舞踏会 少年隊 1985年 作詞ちあき哲也
 8位 人魚 NOKKO 1994年 作詞NOKKO
 7位 17才 南沙織 1971年 作詞有馬三恵子
 6位 魅せられて ジュディ・オング 1979年 作詞阿木燿子
 5位 AMBITIOUS JAPAN TOKIO 2003年 作詞なかにし礼
 4位 抱きしめてTONIGHT 田原俊彦 1988年 作詞森浩美
 3位 木綿のハンカチーフ 太田裕美 1975年 作詞松本隆 
 2位 さらば恋人 堺正章 1971年 作詞北山修
 1位 また逢う日まで 尾崎紀世彦 1971年 作詞阿久悠

オリコンベスト10入りは200曲以上ある中で
20曲を厳選するのは大変だったと思われますが
納得できるよい選曲だったと思います。

強いてつけ加えるとすれば、

真夏の出来事 平山三記
飛んでイスタンブール 庄野真代
東京ららばい 中原理恵
君だけに 少年隊
シンデレラ・ハネムーン 岩﨑宏美
ギンギラギンにさりげなく 近藤真彦

…などが続くのかと思いますが。

で、年末ぎりぎりではありますが
私なりの独断の記事を書いておこうと思います

そんなにも売れていない、
意外と知られていない、
どちらかというと隠れた名曲といえる
筒美京平作品の20曲を
選ばせていただきます。

 

「追悼 筒美京平 私が選ぶ20曲」
 

ベスト順ではなく発売された年代順です。

洗練されたコード進行、アレンジが秀逸。
①「くれないホテル」 西田佐知子 1969年 作詞橋本淳

和製ボサノヴァの傑作。
後に由紀さおり&ピンクマルティーニがカヴァーしています。
②「真夜中のボサ・ノバ」ヒデとロザンナ 1969年 作詞橋本淳

フランスパンも街で見かけなかった当時、
フランスへ文化への憧れがこんな曲に表れていました。
③「フランス人のように」佐川満男 1969年 作詞橋本淳

ラテンアメリカの民族音楽、フォルクローレと歌謡曲とのマッチング。
④「夜が明けて」坂本スミ子 1971年 作詞なかにし礼

ゴスペル風のスケールの大きいバックコーラスがとても印象的。
⑤「さすらいの天使」いしだあゆみ 1972年 作詞橋本淳

 

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ソウル歌謡風和製ポップス。70年代にはこんな曲もありました。
⑥「にがい涙」スリー・ディグリーズ 1975年 作詞安井かずみ 

太田裕美のLP「エレガンス」収録曲。
「木綿のハンカチーフ」の陰でこんなドラマチックな青春の回想を唄う曲が
同じ松本・筒美コンビが作られていました。
⑦「煉瓦荘」太田裕美 1978年 作詞松本隆

ノリのいいソウル歌謡。阿木燿子の詞がお洒落。
⑧「淋しい兎を追いかけないで」梓みちよ 1980年 作詞阿木燿子

岩崎宏美の歌唱力に磨きがかかった佳曲。
⑨「女優」岩崎宏美 1980年 作詞なかにし礼

中島みゆき作詞、
坂本龍一との共同アレンジという異色コラボ曲。
⑩「美貌の都」郷ひろみ 1983年 作詞 中島みゆき

80年代の野口五郎の代表曲
⑪「19:00の街」野口五郎 作詞伊藤薫

斉藤由貴の主演映画「雪の断章」の主題歌。後にクミコがカヴァー。
⑫「情熱」斉藤由貴 1985年 作詞松本隆

スケール感のある美しいメロディが秀逸です。
今井美樹の隠れた代表曲。
編曲久石譲、映画「漂流教室」のテーマソング。
⑬「野生の風」今井美樹 1987年 作詞川村真澄 

秋元康プロデュースアルバム「CHESS」収録。
ノリがよくてお洒落。今聞いても懐かしくて新しい。
⑭「冗談じゃない朝」 平山みき 1987年 作詞秋元康

筒美京平風AORバラードの秀作。
※AORは(Adult-oriented Rock)、大人向けのロック。
⑮「JOY」石井明美 1987年 作詞ちあき哲也

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ポップス歌手から演歌歌手転向する長山洋子の
最後の勝負曲的な曲として作られた作品。
中島みゆきが作詞し、セルフカヴァーしている
⑯「肩幅の未来」長山洋子、中島みゆき  1989年 作詞中島みゆき

アダルト向けポップスとして、
ちあきなおみが新境地に挑んだ傑作アルバムの収録曲。
⑰「色は匂えど」ちあきなおみ 1989年 作詞伊集院静

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こちらも筒美京平風AOR歌謡曲。
⑱「かくれ恋人」森山良子 1992年 作詞三浦徳子

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NHK 朝の連続小説「かりん」主題歌。
⑲「カナディアンアコーディオン」 井上陽水 1993年 作詞井上陽水

「青いリンゴ」から45年、筒美京平の健在ぶりを示した久々の書き下ろし。
⑳「再会タイムマシン」野口五郎 2015年 作詞秋元康

 

以上、今年はここまで。

 

来年もたまに記事をアップしますので

よろしくお願いします。

 

みなさん、よいお年をお迎えください。