4月1日より、新たに織間歯科衛生士が当院の仲間になって約二週間が経ちました。
そこで、お寿司をとって、歓迎パーティーを開催いたしました~
当院に取りましては、常勤歯科衛生士さんを新規採用するのは、約十年ぶりであり記念すべきことであります。
織間歯科衛生士は、この春に歯科衛生士のライセンスを取得したばかりで、今のところ院内研修を中心に勤務しておりますが、徐々に皆さんの治療に参加して行く予定です。
どうぞ、宜しくお願い申し上げます。
近年、日本の成人男性の喫煙人口は減少していますが、実は成人女性の喫煙人口は横ばいで、諸外国と比べると未だ高い水準であることが指摘されています。
そんな中、新製品が次々と発売されている加熱式タバコ。
加熱式タバコは、スティック状に圧縮したタバコの葉を加熱することで、たばこ成分を含んだエアロゾルを発生させ、それを吸引します。
燃やすわけではないので、一酸化炭素などの有害物質の量が少ない、煙が出ず、周囲への臭いや灰などの汚染が少ないなどのメリットがあるとされています。
ただし、主流煙の中に含まれるニコチンの量は、紙巻のたばこに比べて少ないとは言えず、さらに副流煙や喫煙者の呼気に含まれるニコチンの量についてはまだあまりよく分かっておらず、これにも注意が必要です。
ニコチンは体に吸収されやすく、口腔粘膜の細胞の遺伝子が傷つくとがん化を誘発することもありますし、歯周病を誘発・悪化させます
また、むし歯菌はニコチンが存在すると酸を多く作れるようになることが知られており、むし歯の原因にもなるのです。
このように、煙やにおいが出ないことから、悪影響も少ないと思われがちな加熱式タバコですが、ニコチンの量は少なくなく、また副流煙などの影響はまだわかっていません。
使用については今一度よく考え、吸う場合には通常のたばこと同様に、分煙や禁煙のエリアなどマナーを守りましょう。
以上、「加熱式タバコと歯科の関係」のお話でした。
九州大学らの研究によって歯周病の原因細菌が認知症の発症・進行に影響するメカニズムが解明されました。
認知症には種類がり、最も多いのが「アルツハイマー型認知症」ですが、脳に「アミロイドβ」というたんぱく質が蓄積されることによって発症します。
アミロイドβが蓄積し、脳神経細胞が壊されてしまうことで、脳が委縮し、認知機能の低下を招いてしまいます。
九州大学らが行ったマウスを使った研究では、歯周病の原因菌であるジンジバリス菌(Pg 菌)を投与されたマウスで、脳内のアミロイドβが10倍に増え、記憶力の低下がみられたのです。
歯周病菌が、アミロイドβの産生・脳内への取り込みに関与していることが解明された、新しい発見です
先の研究は、若年マウスと中年マウスを使って行われましたが、中年のマウスにのみ認知機能の低下がみられました。
つまり、年齢を重ねるにつれ、リスクが高まるということです。
近年は、歯周病の低年齢化が問題となっていて、年齢に関係なく歯周病予防が必要ですが、中年以降は特に歯周病の罹患率が高くなります。
認知症予防のためにも、中年以降は特に、しっかり予防することが大切です。
以上、「歯周病が認知症の発症・進行に影響する!」のお話でした。
3DSとは、Dental Drug Delivery System(デンタル・ドラッグ・デリバリー・システム)の略で、 薬の働きを最大限に発揮するようにマウスピースにより、虫歯や歯周病の原因菌を殺菌し、虫歯や歯周病の予防を行う方法であります。
最先端の予防歯科治療3DSは、2000年に国立感染症研究所の花田信弘先生を中心に開発されたシステムです。
3DSは型取りを行い製作した、オーダーメイドのマウスピースに専用の薬剤を入れて治療をすすめます。
3DSは特に下記の様な患者さんに適しています
3DSの効果を最大限に発揮させるには、歯医者さんでクリーニングを行い、歯石やプラーク、バイオフィルムを機械的に破壊させた後で、薬剤を作用させることが必要となります。
もちろん、3DSに加え、正しいブラッシングを習得し、ホームケアしていただくことも重要です。
お口の中を除菌することによってむし歯や歯周病を予防できるだけでなく、口腔内から全身に細菌が巡って身体全体に悪影響を与えることを予防することができます。
以上、「3DSで虫歯予防&歯周病予防」でした。
最後までお読み頂き、有難うございました。
近年、新たながんの治療法として注目されているのが「光免疫療法(アルミノックス)」という治療法であります。
手術、化学療法、放射線療法、免疫療法に続く「第5の治療法」ともいわれています
がん細胞だけをピンポイントに攻撃できるうえ、がんに対する免疫を高める作用もあるのが特徴です。
まだまだ発展途上のがん治療法であり、今のところ光免疫療法の対象となっているのは、「切除不能な局所進行または局所再発の頭頸部がん」のみですが、今後は頭頸部以外のがんにも対象を拡大することが期待されております。
光免疫療法は、がん細胞のみに付着する薬剤を点滴で投与した後に光(近赤外線=リモコンに使われている)を照射することで、薬剤が光に反応してがん細胞だけを破壊する治療法であります。
2020年9月に世界で初めて日本で承認され、2021年1月に保険適用となりました。
光免疫療法で使用する薬剤自体はがん細胞にダメージを与えず、光も人体には無害ですが、両方が反応することで、がん細胞を壊すことができます
これにより、従来のがん治療のようにがん細胞だけでなく正常な細胞まで攻撃してしまう事が無くなります。
また、従来法では本来はがんを攻撃する役割を持っている免疫細胞も、これらの治療によってダメージを受けるため、免疫機能が落ちてしまうというデメリットもありました。
光免疫療法は、がん細胞だけをピンポイントで壊すため、免疫細胞を含めた正常な細胞を傷つけません。
さらに、光免疫療法によってがん細胞が破壊されると、壊れたがん細胞の中から、がんに特有の物質(がん抗原)が周囲にばらまかれ、この物質を周囲の免疫細胞が認識することにより、同じがん細胞に対する免疫が活性化されるのです。
この仕組みならば、光を当てた後にがん細胞が残ってしまったとしても、患者さんの体に元々備わっている免疫機能で、がん細胞をさらに攻撃することができるのです。
この治療に対しては、楽天メディカルが大規模な支援を行い、光免疫療法の研究は飛躍的に進歩しています。
光を当てる治療の為、体の深部にがんがあり、別の器官の陰になっている場合など、現在の装置ではがんに光を当てにくいケースがある等の課題もありますが、今後がん治療において大いに期待できるものだと考えております。
以上、「がん細胞だけをピンポイントで破壊する光免疫療法」のお話しでした。
皆さん、歯科医院に勤務しているスタッフの正確な職業名はお分かりでしょうか
大きく分けて、歯科助手(特に資格なし)と歯科衛生士(国家資格)の二種に分けられます。
もちろん、その他に受付・事務・保育士など医院には様々なスタッフがいますが、メインとなるのは歯科衛生士です
しかし、歯科衛生士という職業はあまり認知度が高くなく、常に人手不足なのです。
当院には、現在4人の歯科衛生士が在籍しておりますが、愛知県の場合1医院当たり平均0.9人しか居ませんので、残念ながら歯科衛生士が一人もおらず、無資格の歯科助手に歯石取り等の本来歯科衛生士でしか行えない業務をさせている医院がいまだに多く存在しています。
何故なら、歯科衛生士もひとりぼっちは嫌ですから、歯科衛生士がたくさんいる医院には複数名の歯科衛生士が在籍しており、一人もいない医院にはず~と歯科衛生士が来ないという現実があるからです。
<ブライト歯科こども歯科では歯科衛生士さんを募集しています>
近年、歯科衛生士の資格取得希望者は増えていますが、学費(3年間総額約300万円)の支払いが困難で、諦めてしまっている学生さんも大変多くなっております。
そこで、当院では独自に奨学金制度を創設し、やる気のある方がお金の心配をせずに歯科衛生士養成学校(専門学校・短期大学)に進学できるように、手助けさせて頂くことになりました。
歯科衛生士は、一生使えるライセンスで日本全国で就職先がすぐに見つかります(歯科衛生士1名に募集約20件)。
興味がある方は、是非一度歯科衛生士というライセンスについて考えてみて下さい。
以上、「当院独自の歯科衛生士奨学金(衛生士学校学費サポート)制度スタート!」でした。
歯が白くなると相手に好印象を与えるだけでなく、人間関係や仕事が好転する経験をしている方も多いものです。
では、歯のホワイトニングをするかどうかを迷っている場合、どうすれば良いのでしょうか。
ホワイトニングをするか迷っているのであればの歯の色ではなく、「白目の色」を基準に判断されると良いでしょう。
顔で白い部分は「目」と「歯」のみです
より白い方に相手は目を引かれますから、白目より歯を白くすると、歯の白さが目立ち、好印象を与える口もとになります。
ですから自身の白目より歯の色が黄ばんでいたら、ホワイトニングをする効果は高いと言えます。
つまり、患者さんの白目と歯の色の黄ばみのギャップが大きければ大きいほど、ホワイトニング効果が期待できるのです。
周りの人からすると、白目より歯の色を白くしないと歯が白くなって見えず、ホワイトニング効果は伝わりません。
白目が基準になっていることを知らないと、「ホワイトニング前より白くなった」と思っても自己満足になってしまう可能性があります。
もちろん、ホワイトニング前後での歯の白さの比較も大切ですが、白目と歯の色の関係も知っておくとよりコスパ良く、清潔感のある好印象な口元をゲット出来るのです。
以上、「ホワイトニングと白目の関係」のお話でした。
全ての検査においてリスクとベネフィット(得られる価値)を天秤にかけて、リスクよりベネフィットが上回っている必要があります。
放射線の被ばくを伴うレントゲン検査も当然リスクとベネフィットのバランスを考えて行わなければなりません。
下図が、歯科用パノラマレントゲン(下あご全体が映る大きな画像)の被ばく量です。
我々は、自然界から知らないうちに放射線を浴びており、飛行機等で高い高度に行きますと短時間でより多くの被ばくを受けているのです。
しかし、これらの被ばく量と比較してみると、歯科用パノラマレントゲンの放射線量が思いのほか少量であるのが分かると思います。
なお、保険算定上の決まりでは歯科用パノラマレントゲンは6カ月以上空けて必要性が認められる場合と決められております。
以上、「歯科用レントゲンの被ばく量は思ったより少ない!」のお話でした。