~このコーナーは、子どもの頃のえっちゃんではなく
 大人になった今現在のえっちゃんが、本音で語るコーナーです。~



魅力的な人って、どんな人でしょうね。

えっちゃんが感じる、魅力的な人
ズバリビックリマーク


自分とちゃんと向き合ってる人


う~ん、ちょっと抽象的すぎますかね。
自分の弱いところもわかってて
なおかつ、そんな弱い自分を否定したり、隠したり
見ないフリしたりせず
ありのまま受け入れている人。
という言い方もできるかも。


ウチはそれができずに、ずっともがき苦しんでました。
今はずいぶん成長しましたけどねにひひ
だから、過去に縛られ、とらわれて
もがき苦しんだり、悶々としている人の気持ちはわかるけど
そこを乗り越えて、しっかりと向き合いながら生きてる人って
ウチにはすごく魅力的な人に見えるんです。
そして尊敬する。
自分も、こんな人でありたいなあと思う。



つい最近、ジャーナリストの田原総一朗氏の講演会に行く機会がありました。
正直言うと、ウチは田原さんのことはあんまり好きじゃなかったむっ
TVでの印象しかないんですけど。
でも、それもまたパフォーマンスやろうから
本当の田原さんではないんやろうけどね。

なんかね、人の話をさえぎってまで自分がしゃべって、


俺が正しいんやパンチ! 


みたいなしゃべり方をするのが
あんまり好きじゃなかった。
目つきも険しいし、刺々しいし。


『年寄りは、好き勝手なこと言えてええなあ』


ぐらいに思ってました。(田原さん、ごめんね汗
ところが、講演会で田原さんの話を聞いたとき


『あっ、この人の原点はここにあるんや』


と気づいたんです。
政治やジャーナリズムがテーマの講演会だったんですが
その中で、ご自分の戦争体験の話をされました。

あまりに生々しいその話に、ウチは一気に惹きこまれたんです。

そのとき話した内容が、9月6日(日)の朝日新聞の
コラムに掲載されていたので、一部ご紹介します。


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泣き明かすほど訳が分からなくなった。
信じていたものが壊されていった。
そういう経験が皆さんにはあるだろうか。
僕らの世代には戦争があり、終戦がありました。
僕は小学校5年生の1学期まで、海軍兵学校に入って真剣に
海軍へ行く目標を持っていたので、その夏に終戦を迎えた時には
前途が真っ暗になりましたね。


~中略~


2学期に登校したら、教師が「平和がいい」のだと言う。
国のために死ぬことが尊いと言っていた同じ人が。
衝撃でした。僕は混乱し、何も信じられず、そしてこうなったら、
自分で考えて生きていかざるを得ないと思ったのです。

怖いですよ、新聞や教師、親の言っていた「絶対に正しい」という
土台がひっくり返る。
僕はその怖さと迷いをぶつけるために小説家を志し、
国ってなんだ、人ってなんだ、そして自分とはなんだと
問い続けるようにして青春時代を過ごしてきた。


~~ 朝日新聞 2009年9月6日(日)『仕事力』より抜粋 ~~



彼は、講演の中で


「信じられるのは自分しかない」


そう言ってました。
ウチは、涙が出そうになりました。

教科書に墨で黒く塗りつぶす・・・。

知識として、そういうことがあったのは知ってたけど、
実際に経験した人から聞く生々しさ。


『あ~、この人の原点はここにあったんや』


ウチは、そう思いました。
そう思ったら、田原さんに対するイメージが一変しました。
刺々しい雰囲気は、こういう経験をしてきたからなんや
と思いました。

だから、周囲がなんと言おうが
自分の意見は曲げないんやなあ。



ウチが小学校5年生のときは・・・。
毎日いじめられて、泣いて
親も先生も助けてくれなくて、
孤独で苦しい日々を送ってた。


いじめられて家に帰って、オカンに訴えても
何もしてくれんかった。


ウチには味方はおらん
頼れるのは自分だけ


そう思いながら、暗~い子ども時代を過ごしてた。
田原さんとは比べものにならん経験やけどね。


潰れずに自分の力で乗り越え、

いや、まだ闘ってるのかもしれへんけど
それでも自分に正直に生きている田原さんが
人間的にすごく大きな人に思えました。
とても魅力的な人に感じました。


そして、それまでマイナスなイメージを持っていたことに
申し訳ない気持ちでいっぱいになりました。
お詫びの意味も込めて、今回ブログで取り上げ
えっちゃんの『魅力的な人リスト』に加えさせていただきました。


さて、次は
いつ、どんな魅力的な人に出会えるかな音譜



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オトン 「あの野郎、殺したる!!爆弾



オカン 「お父さん、やめて!ショック!



パンチ! ドンッ 爆弾  パンチ! ドンッ 爆弾 パンチ! ドンッ 爆弾 パンチ! ドンッ 爆弾



子どものウチには、何があったか知る由もないが
どうやら、オトンは自分の兄弟に対してブチ切れているらしく
台所から包丁を持ち出し、家を出ようとしているところを
オカンが必死に止めている。



オトン 「うるさい、ボケ! ワシはアイツを生かしておけんのじゃ!パンチ!



オカン 「そんな恐ろしいことやめて!叫び



新聞で包丁を包み、腹巻きに入れ

出ていこうとする、オトン。


ウチ・チカ 「・・・・・(シラー)シラー



突然すんません。
こんなん、ウチの家ではしょっちゅうです。



酔っ払ったオトンが、何が気に入らんのか
兄弟だろうが誰だろうが、「ぶっ殺す」だの何だのと、大暴れする。
そして、その度にオカンがなだめに入る。



ホンマに、オトンが親戚のおっちゃんを
この包丁で刺したら、どうなるやろう・・・。

警察に捕まるのかなあ・・・。


そしたら、オトンは刑務所に行くんかなあ・・・。
そしたら、もうウチはあのおっさんと一緒に
生活せんでもよくなるんかなあ・・・。


『人殺しの子』と言われるのと
あのおっさんと一緒に暮らすのと
一体どっちがマシなんやろう・・・。



包丁を持って大暴れしているオトンのそばで
ウチは、よくこんな妄想をしていた。



そうこうしているうちに、目の前で大暴れしていた

酔っ払いが大人しくなった。

オトンの爆弾は不発に終わったのだ。




今日もやっぱりオトンは、実行にはうつさんかった。
まあ、そうなることは初めからわかってたことやけど。


やるならホンマにやったらええのに。
いっつも口だけ男や。
この、ヘタレ!むっ



一体、オカンはこのおっさんのどこが好きで
結婚したんやろう・・・。
子どものウチには、さっぱり理解できんかった。


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オカンとオトンの出会い・・・。
いつだったか、オカンに聞いたことがあります。




紳士服の仕立て業を営んでいたおじいのところに
オトンが勤めていて、知り合ったらしい。



同い年で、当時21~22歳ぐらい。
親戚なんやけど、ギリギリ三親等だかで
結婚するには法律上問題ない関係らしいです。




お互いにメチャクチャ惹かれあって、大恋愛ラブラブ

ところが・・・

おじいが2人の結婚に大反対爆弾




それなら、こっちにも覚悟があると、
若い2人は、ナント駆け落ちして
なぜか 鳥取県に逃げてしまった。





若いなあ・・・。
でも、なんで鳥取県やったんやろうはてなマーク
今度オカンに聞いてみようビックリマーク





話を元に戻そうか。



大恋愛の末、駆け落ちした2人だったが
そこからの生活は、悲惨やった。
貧乏で食べるものがなく、
毎日キャベツばっかり食べてたんやって。






音譜雨が続くと 仕事もせずに~ キャベツばかりをかじってた~音譜
  by 『赤ちょうちん』かぐや姫






そんな歌があったなあ・・・。
まさに、そのまんまの暮らしやったそうです。





そんな生活が続いたある日、オカンが妊娠します。
それが、ウチ。



電話口で、おばあが、「帰っておいで」って
言ってくれた。
おじいも、おばあも、孫ができたとわかると
2人の結婚を許してくれたんやって。



そして、オトンとオカンは大阪に戻ったんだとさ。




なんか、ええ話のような気もするが
この話にはしっかり『オチ』がある。





大恋愛の末、駆け落ちまでしたこの2人。
実は、この15年後、離婚する





人間なんて、そんなもんやシラー




子どもながらに
「永遠の愛など存在しない」
悟ったのは、幸か不幸か・・・。
アラフォーのウチは、未だ独身なり。






      赤ちょうちん
             by かぐや姫


   あのころふたりのアパートは
   裸電球 まぶしくて
   貨物列車が 通ると揺れた
   ふたりに似合いの部屋でした


   覚えてますか 寒い夜
   赤ちょうちんに誘われて
   おでんを沢山 買いました
   月に一度の贅沢だけど
   お酒もちょっぴり 飲んだわね


   雨が続くと 仕事もせずに
   キャベツばかりをかじってた
   そんな暮らしが おかしくて
   あなたの横顔 見つめてた


   あなたと別れた 雨の夜
   公衆電話の 箱の中
   ひざをかかえて 泣きました
   生きてることは ただそれだけで
   哀しいことだと 知りました


   今でも時々 雨の夜
   赤ちょうちんも 濡れている
   屋台にあなたが
   いるような気がします
   背中丸めて サンダルはいて
   ひとりで いるような気がします