EUまにあ

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EU内部からEUを観察しつつ、日々の自分にツッコミを入れるブログ。

2005/2006年→英国(大学院生)、2006/2007年→日本(会社員)、そして2008年→ドイツ(出稼ぎ会社員)。

その後2022年9月にベルギーに転居・転職。


EUウォッチ&外国語のおべんきょ&日々のつぶやきについてだらだらと綴ってみます。


05/06年の英国大学院留学生活については

ダラムdeだら~ん ~Relax in Durham~

年が明けまして、気が付けば1月ももう終わり。

1月が一番長く感じられるのは私だけでしょうか。

で、2月に入ると一気に時間が飛んでいって、気が付けば「あれ、11月?もうすぐ師走やん」っていう。

 

日本に帰省してた行き返りでもちろん映画は観ましたが、映画館で新作を観たのは今日が初めて。

知り合いが「面白い。観るべき」と薦めていたので、仕事の帰りにでも観てくるかということで行ってきました。

 

※注:性的な表現を好まない・もしくは不快感を多分におぼえる人は、観ない方がいいでしょう。

 

邦題は「哀れなる者たち」というらしいですね。

言い得て妙な訳だと個人的には思いますが、一体何がPoor Thingsなのかは、観る人それぞれによって解釈が違うかと思います。

2時間半ほどの話の中に色々示唆に富んだエピソードが出てきますが、この映画のメッセージは一体何だったんだろう、というのも観る人によって異なってくるかと。

お友達と観に行った際は、観た後是非議論してみて下さい。

 

役者揃いですが、Emma Stoneが秀逸。

数か月前にTrailerが出始めてから、面白そうだなと思っていました。

特に今年の夏にWaterlooに行って、Hougoumont Farmを見学しましたが、Waterlooの戦いの中でその牧場(最初、ホンマに牛やら羊がいるただの牧場だと思っていた)で起こったことの一部始終を説明した映像は、なかなかお金かかったような感じで勉強になりました。

そういうこともあり、Napoleon観たいなあ、あの牧場での話も描かれるのかなあと思ってました。

 

観てきました。

ネタバレも何も、歴史を基にした映画なので結末は既に知るところですが・・・一体何が言いたかったのか?というのが正直な感想。

でっかい画面とギャラの高い俳優を使ったドキュメンタリー映画か?という。

ナポレオンと最初の妻ジョセフィーヌの関係にスポットを当てたかったのかもしれませんが、そういうPrivateな空間と戦争というPublicな場面が交互にあって、「ふーん、そうなのね」ってかんじで特に感動もなく。

映画の最後に出てくる情報というか統計をどう解釈するのかは観た人それぞれだとは思いますが。

 

ま、なんにせよ、フランス革命を端を発した全てがカオスな時代に生きてなくてよかった。

 

 

 

 

こんばんは。

年の瀬まであと6週間程。

今年もなんだかんだであっという間です。ってまだ終わってませんが。

 

ベルギーで仕事してると、否応なくEU関係の話を日常的に聞きます。

特に来年初夏には欧州議会選挙が控えているため、政治関係では益々EU関係のニュースを聞くことになります。

さて、その欧州議会選挙の議席を占うというのは非常に難しいですが、ここで参考となるのが、EU加盟各国の地方選挙、国政選挙です。

EU加盟国での選挙結果、つまり選挙人の選択がそのまま欧州議会選挙での投票行動に反映される傾向にあるからです。

今日はオランダの議会選挙(下院)。

極右政党PVV(あのGeert Wilders氏の政党)が今のところ第一党になる勢いなかんじです。

ちなみにオランダの人口は日本の一割強だと思うのですが、選ぶ政党が26もある(苦笑)。

 

今年の選挙を振り返ってみると、思いがけない結果になった国もあったかもしれません。

私は加盟国すべての国政選挙をフォローしているわけではありませんが、ドイツの州選挙の結果はある程度予想されてましたが、ポーランドについては意外な結果となったり。

オランダについては、欧州委員会の元 副委員長のFrans Timmermans氏の政党や、先の選挙で躍進していたBBBがある程度伸びそうなことは予想してましたが、PVVの躍進は想定していませんでした。

 

 

さて、来年の欧州議会選挙。

私は当然投票権はないので、EUの中にいながら「外部から」選挙戦やら投票結果を眺める感じです。

とはいえ、本格的な選挙戦が始まる前に、今の議会の会期終了までにできるだけ多くの法案を通過させようとしてますね。

例えばEcodesign for Sustainable Products Regulation (ESPR)とかPackaging and Packaging Waste Regulation (PPWR)とか。

まだまだ忙しい日々が続きますが、なんとか年末まで乗り切りたいと思います。

諸事情によりバタバタしていまして、前の投稿から3か月も空いてしまいました。

しかも最後の記事がこれまた映画の話。

 

さて、私は古今東西問わずミステリー物が大好きで、エルキュール・ポワロについては何度観ても飽きません。

読んだか…と言われますと、映像物ばっかりに頼ってて、小説を読むのは引退してからにでもしようかと(笑)。

 

で、ベルギーの映画館ですが。

ドイツの場合は吹き替え、字幕、字幕なしオリジナル、と分類されまして吹き替えはかなりの割合を占めています。

なので、ドイツで映画館を探してドイツ語字幕付き(音声オリジナル)またはオリジナルを観たい場合は、「OmU(Originalversion mit Untertiteln)」もしくは「OV(Originalversion)」を選択しないといけません。

ベルギー(首都圏)の場合はどうなの?と同僚に聞くと、ほぼオリジナルで、フランス語とフラマン語の字幕が同時に表示されるとのこと。

画面めっちゃ忙しそうやん。。。と思い仕事帰りに観てきたのがコレ(動画の下に若干Spolier的な表現入ります):

 

 

Kenneth Branagh版のポワロ。

オリジナルの小説Hallowe'en Partyに登場する人物の名前と役割を若干借りていますが、かなり脚色してます。

原作とストーリーが違うので、それはそれでストーリーを楽しめる造りにはなっています。

が、オリジナルの小説の結末を知っている人は、映画についてもなんとなく「あー、この人ね」って犯人の目星がつくかも。

映画の造りについては、あーアメリカの映画だなあって感じ。

昔、英テレビ局でやってたDavid Suchet版が一番好きな私は、まあまあ・・・って感じですが、まあポワロと考えずにこれはこれでストーリーが楽しめるとか思えばいいのでは。

 

昔々Helen Mirrenが主演していた刑事ドラマ「Prime Suspect」の一エピソードに、少女役で出てたKelly Reillyがこういう役をするまでになったか・・・と思うと、そうだよ私も年食ってるんだよ(苦笑)ってかんじで。

 

ちなみに字幕は気になったかというと・・・日本と同じく字幕文化が発達しているのか、あまり気にならず。

途中からはフランス語字幕を追って若干語学の勉強になっちゃったかも(笑)。

5月半ばくらいまで朝晩肌寒い日が続いていましたが、その後一気に暑くなりました。

先週末はドイツに行ってたのですが、なんしか30度越えの天気のよさで、正直しんどかったです。

ベルギーでも暑い日が続いていまして、クーラーなんてものがない私は扇風機でなんとかしのいでいる状態。

しかもその扇風機はタイマーがついていないので、つけっぱなしにしたまま寝ることができません。

結果、暑い→扇風機かける→一定時間たてば消す→暑くなって起きる、とかいう意味のない繰り返しが起こっています。

来週は少し雨が降ったりもするみたいです。。。少しは涼しくなってほしい。

 

さて、こないだテレビでColetteという映画がやってたので録画して観てみました。

 

 

実在の人物なんですね。

全然知らなかったです。(そもそもフランス文学は読まない)

 

フランスといえば、男女の関係について対等だと思われる方もいらっしゃるかもですが(私も昔はそう思っていました)、結婚した女性が職業を持って働きに出ることは40年か50年くらいまでは、夫の許可がないと働けないとかいう状態だったそうです。

このColetteでは、彼女が作家である夫のために話のネタを提供し続けたということが描かれていますが、彼女は作者として名前が載っていません。

極めてUnfairだと思いますが、この時代はそういうのが当たり前だったんですね。

結局彼女は文学のみならず、他の芸術分野に進出していくことになります。

 

感想としては、主人公はKeira Knightleyがよく演じるような役柄だなあ、というのと、ある意味彼女の奔放な人生を見て気持ちが良い終わり方だったな、といったところですかね。

彼女を最初に観たのは多分Love Actuallyだったかと思いますが、あの後様々な役を演じてて、最近だとAnna Kareninaが印象に残っています。

ColetteはAnna Kareninaほどダークではないですが、波乱に富んだ(というべきなのか、ですが)人物の物語としてうまいことまとめられてる中で、実在の人物をうまく演じたかと思います。

 

興味があれば、是非。