カナダ在住から日本に戻った者が遭遇した出来事や文化の違いを綴っています。

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Ameba20周年イベントに合わせて東京に行ったので、その際に東京見物してきました。

 

行ったのは根津美術館。

実はカナダ人におススメされたっていう…。

 

4月13日から5月12日まで国宝・燕子花図屏風が公開されています。

尾形光琳!

そして丁度、美術館の庭園の燕子花も見ごろとなるのです。

 

これから行かれる方、

  • チケット(日時指定入館券)はWebで買っておく(当日券も買えるかもしれないけど買えないかもしれない)
  • 時間に余裕をもっていく

美術館として規模は大きくないのですが、すぐに時間が経ってしまいます。

見れないものがあるのはもったいないので。

私は12時からのチケットでしたが、11時ごろに入館できました。

なので、早めに着いたら、入館できるか確認するといいです。

(込み具合で対応は異なります)

 

 

 

 

↓庭園の燕子花

 

 

 

↓水琴。庭園の薬師堂にあります。凄い綺麗な音を出してます。

動画のガシャンって音は近くの工事現場の音です…

 

↓藤の花も綺麗でした。とてもいい香り。

 

 

 

 

小さい滝や渓流も庭園にあります。

 

↓薬師堂の竹林

 

鹿威しが結構いっぱいあったような?

庭園は宝物探しのようで、いろんな美術品や工夫がそこはしこにあります。

 

もともとが個人の邸宅だったってのが凄い!

 

『あれ?戦後の没収を受けなかったのかな?』と不思議に思ったら、美術館のための財団を1940年に創立、翌年根津美術館が開館。戦災で展示室や茶室などその大部分を焼失したそうですが、1954年に美術館本館を再建。

このころの日本は戦後の財産没収で文化遺産が海外に渡ってしまうということが多々あったので、消失はあったものの、美術館として残っているというのは素晴らしいです。

根津氏の先見の明とタイミングの良さも凄いなあ、と。

 

↓この本、面白かったです。

設立の夢を果たせなかった美術館の裏話。

これを読んで、根津美術館を訪れるとさらに面白いです。

カナダから日本に帰国するときにこの本をJapan Foundationの図書館に寄付したのですが、誰かが読んでいてくれているといいなあ。

 

根津美術館の展示、ペルーのパラカス文化(紀元前6-前3世紀)や、中国の殷時代(紀元前13-前12世紀)のものも展示されていて面白かったです。

ますますペルーに行きたくなりました。

『中国ってば、紀元前でこの文化かよッ!』っていい意味で呆れました。

 

 

表参道も散策してみました。

Gentle MonsterとかKiddy Landとか入店待ちの大行列!

ショックだったのがエルメスの前でも列ができていたこと!

エルメスって並ばない(並ぶ必要のない)人たちのブランドだと思っていたので、ちょっとがっかり。

そして並んでいる人の立ち姿勢や佇まいの汚さにもガッカリ。

 

↓これを見てしみじみ『儲けてはありますなあ…!』って思いました。

1億円でも難しいのに、この人は、数十億、数百億、すぐに稼げそうな感じ。

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『表参道、以前は同潤会青山アパートとかあったよなあ』と、今、調べたら解体は2003年でした。うっわー、21年前!

 

そんなこんなで、自分が住んでいた時とはめちゃくちゃ変わっている表参道や、情緒のなくなった原宿駅とか、『ふええええ、自分も昔を振り返る年齢になったのねん』と思うことしきり。

でも、一方でよきものを後世に残そうとする人たちの努力も感じたり。

表参道、人の多さにビビりましたが、面白かったです。