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先日映画『岸辺の旅』の試写会へ行ってきました。
<ストーリー>
3年間、失踪していた夫が突然帰ってきた。
だが、夫は「俺、死んだよ」と妻に告げる。 そして、夫が過ごした時間をめぐる、夫婦ふたりの旅がはじまった。
夫の優介がこれまでにお世話になった人々を訪ねて歩くふたり。
旅を続けるうちに、妻の瑞希と優介はそれまで知らずにいた秘密にも触れることになる。
お互いへの深い愛を、「一緒にいたい」という純粋な気持ちを感じ合うふたり。
だが、瑞希が優介を見おくる時は刻一刻と近づいていた─。
※公式サイトから引用
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"死んだ人がよみがえって帰ってくる"作品でよく見るのは生前その人はどんな生き方をしたのかと歩んでいくのがあります。
ですがこの作品は"死んだ後"を歩む事によってその人を更に知っていき、感情に素直になり"本当の別れ"に近づいていく。
斬新な切り口に目が離せませんでした。
演者の皆様は本当に素晴らしく、深津絵里さんは繊細で芯のある演技で私は彼女の"見る目"に魅了されました。
そして旦那役の浅野忠信さんの自然な演技にひきつけられました。
そんな二人はお互いを信頼し合って台詞をかけ合っているのがよくわかりました。
そして小松政夫さんや蒼井優さん、柄本明さんの存在感も素晴らしかったです。
この作品で私が印象に残ったのが"音"と"光"。
死者の生まれた感情と共に生まれる光や影、そして風の音・深津絵里さんの呼吸の音・紙が落ちていく音・ライトをつける音、なぜか脳裏に残る繊細な演出に奥深さを感じました。
ぜひ<究極の夫婦愛>を観てみて下さい。
予告編
『岸辺の旅』
10月1日(木)ロードショー
公式サイト
http://kishibenotabi.com/sp/index.html