英語の世界観

英語の世界観

私達はことばを通して世界を見ている。そして使うことばによって、見えてくる世界が異なることがある。英語の世界観とはどのような世界であろうか。普段意識しないことばから、その世界観を探りたい。現在ときどきロンドン記事アップ中♪

今日は"administer"を取り上げたいと思います。

 

"administer"は"to manage"の意味を覚えている方がいるかもしれませんが、今回は別の意味を確認してみます。

 

いつも通り『ロングマンExams英英辞典』"administer"を見てみましょう。

 

to give someone a medicine or medeical treatment

 

administer sth to sb

 

ex) Painkillers were administerd to the boy.

     This unit teaches students how to administer First Aid.

 

ロングマンの説明でわかるように今回見ている"administer"は薬や医療処置について使われるものです。形としてはロングマンにあるように"administer sth to sb"というものがあります。

 

1つ目の例文を見てみると、痛み止めが使われたということで、誰に対してかが"to the boy"と示されています。ここでは受動態になっていますね。2つ目の例文はテキストのことでしょうか?

"First Aid"の仕方について学ぶ感じですね。

 

"First Aid"ということばが出てきたのでこちらも寄り道して同じくロングマンで確認してみます。

 

"first aid"

 

simple medical treatment that is given as soon as possible to someone who is injured or who suddenly becomes ill

 

ex) Being given first aid at the scene of the accident probably saved his life.

 

"first aid"の直訳「最初の助け」でもわかるようにシンプルな医療処置のことで、できるだけ早く与えられるとあります。ここから「応急処置」という訳語が思い浮かぶでしょう。そして例文では"first aid"がされたことによって命が救われたということですね。

 

名詞の"administration"の意味からすると「管理」のイメージが強いかもしれませんが、動詞の"administer"には医療的な場面で使われる意味があることを確認してみました。

今日は"juggle"を取り上げたいと思います。

 

英文を読んでいたら出てきたので確認しておきます。

 

"juggle"という単語だけ見るとピンとこない人も、"-ing"の形にすると日本語的にも知っていることばになると思います。今回はそれとは別の意味を見てみます。

 

ではいつも通り『ロングマンExams英英辞典』"juggle"の説明を見てみましょう。

 

to try to fit two or more jobs, activities etc into your life, especially with difficulty

 

ex) It's hard trying to juggle a job with kids and the housework.

 

意味の方はまず"try to fit"とありますね。何をフィットさせるかというと"two or more jobs, activities etc"と続きます。そしてこれらを何にフィットさせるかについては"into your life"と示されています。つまり複数の仕事や活動などを生活の中でフィットさせるということで、うまくやりくりする感じがあります。そして困難が伴うのも一つポイントですね。

 

例文では"juggle"するのは難しいとあります。ここでは何と何についてかというと"a job"と"the housework"が示されています。訳語としては「両立させる」となるでしょうか?

 

「ジャグリング」のように3つや4つの物を次々投げて受け取ることから、複数の仕事や活動などをうまくこなすのに"juggle"が使われます。当たり前ですが1つでは"juggle"にはならないので、

"and"を使って複数のものを示す必要があります。

今日は"particular"を取り上げたいと思います。

 

ロングマンの説明を見ていると"a particular purpose"というような形がよく出てきます。今回はこのような限定の意味ではなく叙述の"particular"の意味に注目してみます。

 

ではいつも通り『ロングマンExams英英辞典』"particular"の説明を見てみましょう。

 

"particular"

 

very careful about choosing exactly what you like and not easily satisfied

 

ex) Marty's very particular about his food.

 

"very careful about choosing"ということで選ぶのにこだわっている感じがありますね。そして簡単には満足しないというところもポイントです。例文では"particular about"というつながりが使われています。これはコロケーションとしておさえておきたいです。つまり何についてかを示すのに"about"が使われているということです。ここでは食べ物についてとなります。

 

ロングマンには類義語として"fussy"が示されていました。こちらも同じくロングマンで見てみましょう。

 

"fussy"

 

very concerned about small, usually unimportant details, and difficult to please

 

ex) Sue was fussy about her looks.

     A lot of small children are fussy eaters(=they dislike many types of food).

 

こちらも似た意味で小さなことや重要でないことにこだわっている感じです。1つ目の例文では"particular"と同じく"about"が使われていますね。見た目に凝りすぎだったり、気にしすぎている感じでしょうか?2つ目の例文では"fussy eaters"という表現になっています。ロングマンではかっこでわかりやすく説明されています。

 

"particular"も"fussy"もあまりいい意味では使われない感じですね。訳語でも「気難しい」や「~にうるさい」などがありその感じが出ています。何かにこだわり過ぎたり、うるさい人がいたら

"S is very particular about ~"と使えそうです。