今日は"touch wood"を取り上げたいと思います。
英文を読んでいたら出てきたので確認します。
"touch wood"はイギリス英語の表現で、アメリカ英語では
"knock on wood"となります。それぞれ使われている単語は難しくはないですがどのような意味になるでしょうか?
一つ動詞の感触にふれておくと、"touch"は軽い感じがあるので他動詞になっていますが、他動詞の"knock"は殴るなどの強い感じがあるので"on"がある意味大切になっていると考えられます。なのでアメリカ英語の場合は"knock on wood"と"on"を忘れないようにしましょう。
では『ロングマンExams英英辞典』で"touch wood"を見てみましょう。
"touch wood"
said just after you have said that things are going well for you, when you want your good luck to continue
"going well"や"good luck"があることから幸運が続くようにというおまじない的な表現であることがわかります。これは実際に木製のものにふれたり叩いたりする場合もあれば、ことばで
"touch wood"と言う場合もあるようです。
ロングマンには例文がなかったので『ジーニアス英和辞典』(G5)の説明と例文をあげてみます。
今の幸運を逃さないように木をたたいて魔よけをしたことが始まり
"Are you in good health?" [健康ですか]
"Yes, knock on wood." [ええ、このまま続けばいいのですが]
文化的に木をたたいて魔よけをしていた習慣があったのでしょう。例文では健康な状態が続くようにということで"knock on wood"が使われています。このようにうまくいくようにと願うときに使える表現ですね。なので"touch"や"knock"という動詞から始まっていても命令文ではないので「木を叩け」などとしないようにしましょう。