スペイン旅日記 フリヒリアナ編
~ フリヒリアナ編 ~
マラガからバスで東へ1時間。
地中海に面したリゾート地・ネルハへやってきた。
ここには「欧州のバルコニー」っちゅう、海に突き出たキレイな展望台があるんやけど、そんなホットな情報を一切知らずに、地元のスーパーへ立ち寄ったのみで、バスを乗り換えてしまう東洋人夫婦
京都で例えるなら金閣寺の存在に気付かず、生鮮館なかむらで買い物して帰ったって言うくらい残念な話。
そういやその生鮮館なかむ・・・じゃなくてネルハのスーパーではハモンセラーノ(豚の足の生ハム)がこんな大胆な姿で売られていた。
・・・・。
怖いっちゅーの!
そんなわけでフリヒリアナへ到着。
Frigiliana(フリヒリアナ)はその昔、スペイン一美しい村に選ばれたことのある白壁の村。
どこもかしこも真っ白け。
日差しが強くて、気温が高い地域やから、壁を白く塗って太陽熱の吸収を防いだのがそもそものはじまり。空気も乾燥してるからカビが繁殖しないのもこの村が綺麗な理由のひとつ。
そして、村全体が山の斜面に貼り付いていて、路地はほぼ坂、坂、坂。
道幅も狭い。
各家、花が飾られていたり、
ドアをコバルトブルーに塗ってみたり、
お店のディスプレーも
ファサードの装飾もめっちゃ可愛らしい。
なんや?このハイセンスな村は!!??
ちなみにココはお土産屋さん。
こういう風鈴(チャイム?)のような鳥グッズを購入。
果物屋さんもなんかエエ感じ。cafeっぽいね?
そんなこんなで村を散策しているうちに14時を過ぎてしまった。
おおっと、シエスタか・・・。どうりで静かやと思った。
空腹を満たすべく、店を探すががなかなか見つからん。
そして歩き回るうちにようやく一軒、看板の出ている家を発見!
とりあえずドアをくぐってみる。
あれ??誰もいーひん・・・っていうか、ココ民家??
よく見ると、そこには屋上へつながっているらしい螺旋階段があった。
半信半疑で階段を昇ってみると・・・
視界が開けた
なんて眩しいんだ!!
そこは民家の屋上をオープンテラスのようにした店だった。
綺麗な娘と、おばはん(たぶんオカン?)がふたりで切り盛りしているらしい。
恐る恐るオカンの居るプレハブ小屋(厨房)に歩み寄る。
オカンの鼻の穴から信じられないものが飛び出ててたけど、クールを装いつつ料理オーダー。
しばらくすると娘がサラダミクスタ、チョリソー、串焼きの肉(料理名失念)を運んできた。
お味の方は、まぁ、不味くはないんやけど、プロの仕事とはちがう、何かこう一味足りない感じ・・・。
まぁ、オカンも一生懸命作ってくれたんやろうし、その真心に感謝。
ちゅう事で、笑顔で「Rico(ウマいよ)」と言っておきました。
何よりこの屋上ランチは眺めが最高の「Rico」やった、という事で・・・。
なーんかもうこの町は素敵過ぎて、ほとんど作りモンのように感じてたけど、
ちゃーんとプロパンガスを運ぶ車が走ってたり、
水を汲み上げるポンプがあったり、そこには確かな生活感がありました。
しかし、かつてのスペイン一美しい村は今や深刻な過疎問題に瀕しているという。
そういや、歩きながらやたらと空家(売家)が目に付いたなぁ・・・。
どうか、この美しさが再評価され、若い人たちが住み付いてくれることを願います。
また行きたいなぁ・・・フリヒリアナ。
そしてオカン、鼻毛処理よろしく!