こんにちは。



3月22日、別府ビーコンプラザにて、佐藤嗣崇選手の凱旋興行がありました。



実は、かなり前から、この大会のオファーを頂いていた私。



ただ、諸事情があって、実現に至るまで紆余曲折ありました。



新日本プロレスに所属させてもらっている以上、いろんな事情もあって、他団体参戦は手軽に?できる状況ではありません。



そんななかで、今回の参戦が実現できたのは、周りの方々の尽力があったからと言わざるを得ません。



私個人が「出たい」と思っても、新日本と契約して頂いてる以上、いろんな規約があり、それをクリアしての参戦実現になりました。



これに対しては、本当に感謝しかありません。ご尽力頂いた皆様、ありがとうございました。




今回の会場、別府ビーコンプラザは、かなり昔から知っていて、、、思い起こせば1996年に初めてここで試合したはずです。



ヨーロッパから凱旋帰国した年に、橋本真也さんが保持していたIWGPのベルトに挑戦する為のリーグ戦があって、そのなかで小原道由さんと対戦した記憶があります。



他のリーグ戦出場者は、天山さんと西村さんだったかな。その二人と私と小原さんの四人でリーグ戦をこなし、私が勝ち上がって、広島では橋本真也さんに挑戦(初めてのIWGP戦)しました。


それが、今から28年前の話です。


話を戻して、そんな記憶が残る別府ビーコンプラザでの試合。



相手の佐藤嗣崇くんは、1995年の早生まれ。


なので、学年で言うと24歳年下になります。



たまたま佐藤くんのXの投稿に、彼が少年時代の私とのツーショット写真が載ってました。



写真の隅に「2004年1月」とあってので、当時の私が33歳、佐藤くんが8歳という事になります。


それを見た時に、なんていうか、「隔世の感」か凄くあって、ああ、これだけ年の差があるんだなと痛感したのでした。



私自身が33年のキャリアがあるので、そう考えると、今現在の佐藤くんがもう立派な大人になってて当然と言えば当然なんですが、、、いろんな意味で、時間の経過って早いなと思ったのでした。



そんな思いを抱いて迎えた試合。
佐藤くんとは、数年前に、一度だけタッグマッチでの対戦経験がありました。



失礼ながら、カードや詳しい試合内容を失念してしまっていて、、、なので、自分の心情的には完全な初対決という趣(おもむき)でした。



試合はメインイベント。地元大分出身の佐藤くんを差し置いて、私の方が後(大トリ)の入場。向かい合った時の佐藤くんは、とても大きく見えました。実際も高身長で体格も大きいのですが、実物以上に大きく感じたのは、彼の佇まいが自信に満ち溢れていたからだと思います。



序盤はゆっくりとした攻防でしたが、途中から打撃戦へと移行。私のチョップ連打を嫌がった佐藤くんが場外へエスケープ。そこから乱戦模様に。


中盤からは大技の攻防。一つ一つの技が力強く、豪快な佐藤くん。まだキャリア10年未満だと思うけど、そんな部分は微塵も感じさせないプロレスを展開し、私は慌てまくりました。



そして終盤の攻防で彼の放った大技。これによって脳天から落下した私は、その後の記憶が途絶えました。



後から知り合いや関係者に聞いたところ、試合を最後まで続けて、試合後にマイクも使って話したとのこと。なんとなくマイクで話したのは覚えているのですが、本当に記憶が定まらないといった状況になりました。


プロレスを長く経験している選手なら理解してもらえると思うけど、試合中に大技を食らったり、強烈な打撃(張り手やエルボー)を食らって「記憶が飛んでしまう」ことがあります。



試合してる事は理解できていても、自分自身が何をしているか理解できないという不思議な感覚に陥ります。


これが「プロレスラーあるある」なのかは分かりませんが、私にはそういう経験が何度もありました。


今回の佐藤戦でも、そんな状態。なので、試合後は勝った事よりも、無事に終わった事を安堵したのでした。



こうして終わった、佐藤嗣崇選手との一騎打ち。


ハッキリ言えるのは、彼がプロレスラーとして本当に優秀で素晴らしい選手だということ。



今回対戦する機会がなければ、その事にはずっと気づかなかった訳で、そう考えると、世の中にはまだまだ凄いプロレスラーが多く存在しているのかなと感じました。




以上が、今回の試合の感想です。読んで頂き、ありがとうございました。




これが2004年に撮影した私と佐藤嗣崇選手。

この時の私が33歳。佐藤くんは8歳。



これが試合後の打ち上げて撮影した写真。

私が53歳、佐藤くんが28歳。



一緒の大会に参戦していたアジャコングさん。

私と同学年。誕生月も同じです。

でも、プロレス界では大先輩です。

いつも優しく、人格者です。尊敬しています。