ツェーイーメン ~福本漫画感想日記~

ツェーイーメン ~福本漫画感想日記~

カイジ・アカギ・トネガワ等
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久し過ぎますね。


報告すべき事は多々あれど、全ては自業自得なのです。

語るに足る訳でもなし。



この更新も、新たな話題ではありません。

1年前に下書き保存したまま、投稿を見送っていた映画 カイジ ファイナルゲームの感想です。


公開当日に書きかけのまま1年放置。

今となっては記憶も曖昧ですが、簡素ながら部分的に補完しました。記憶に残ったシーンのみを書き起こしていたので、作品全体については記していません。

相当歯抜けの文章ですが、このまま消去するのは勿体ないので投稿します。


初見時の言葉として残したいので、今夜金曜ロードショーで放送される前に公開。


前半は評価すべき点、後半は不満点となっています。



※大いにネタバレを含みます。

 
 
公開初日の朝イチ回で鑑賞して参りました(・∀・)
私もいずれ来る…かもしれない預金封鎖に備えて現金をゴールド化。
新しいキーホルダーとして実用します。
 
 
まず結論から申し上げますと、128分間退屈すること無くスクリーンに釘付け。
存分に実写カイジの世界へ没入出来ました。
 
好きか、普通か、嫌いか、三択であれば迷わず好きです。
エキストラの参加など、私的な感情を除いても作品として好き。
 
 
まず、パンフで福本先生が仰られています通り、カイジはコンクールで賞を取るような映画ではなく、徹底したエンタメ作として仕上げられています。
 
今回は日本国の再生という巨大なテーマではありますし、後述するように現実世界を想起させる描写も強烈ですが、勿論プロパガンダの意図はありません。
原作漫画も、世知辛い現実の風刺であったり、人生の縮図としての見方で楽しむこともできますが、カイジの魅力は何よりもまず直感的に面白い。
interestingであり、時にfunnyでもある。両面の面白さ、それに尽きます。
あらゆるエンタメは如何に興味の持続をもたらすかに掛かりますから、一歩引いた目線で見ても、今回の作品は娯楽映画として余裕の合格でしょう。
 
カイジファン心理としても、今作が最も観易かったです。
最たる要因は、今回が全編に渡ってオリジナルエピソードであったこと。
否が応にも原作と比較してしまった過去作とは異なり、このシナリオは今見ている映画こそが正解であり、語られるべき展開なのだという説得力が前提にあったことが大きいです。
 
そして、そもそも映画版カイジが原作のトレースではない事は過去作からも明らかですから、全編オリジナルである事への違和感もなく、映画ならではの諸々の都合も受け入れやすかった。
 
また、この9年でカイジの知名度は飛躍的に上昇しました。
間違いなく、藤原さんの代表作の一つとなっていますし、その演技をネタとしてモノマネされる事もある。それは、明らかに映画を差している。
あるいはTVの演出で「ざわ・・・ ざわ・・・」と画面に出たり、「カイジに出てきそうな人」(=覇気の無い印象)という例えもよく耳にしますが、これは原作から来ている。
映画ネタと原作ネタ。この二つの違いは、誰が説明せずとも無意識的に分類できている。
それほどに両者がそれぞれで評価され、その評価されている事実も一般化されているという事。
 
つまり世間の風潮としても、映画カイジは原作カイジとは異なるコンテンツであり、自然と切り離して評価することが当たり前となっているように思います。
 
映画をカイジとして楽しみつつ、また意識の一方ではカイジと切り離して楽しむ。
割り切れる環境が整っていた中での全編オリジナルですから、世間的なニーズとも合致していたように思います。
長年に及ぶシリーズ化の功績ですね。
 
 
勿論、今回も私の身に刺さるようなキツい箴言が多数投げ掛けられましたし、舞台は東京五輪を機に景気が失速した日本。
(パンフにも載ってはいませんが、エキストラの際に2026年の設定と説明を受けました。)
 
物価のインフレはビール1本1000円と荒唐無稽なレベルではありますが、アジア企業に侵食され、ハングルや簡体字で埋め尽くされたビル街が建ち並ぶ光景は非常に印象的。
万が一の未来として有り得ないとも言い切れない実状と相まって、絶妙のリアリティラインを保った薄気味悪さがありました。
 
 
予告段階でやや危惧していたのは、カイジという記号的な要素を散りばめる事に偏り、本質であるシナリオが形骸化していないだろうかという点でした。
結果的にそれは杞憂でしたね。
バベルの塔の鉄骨渡りとラストのビールシーンについては露骨に狙った演出ですが、ある程度のファンサービスと割り切れる範囲でした。

 
非常に印象的だったのが、ドリームジャンプを取り仕切る従業員。
個人的に悪人として魅力があるのは、単なる大物や極悪非道でなく、能ある鷹は爪を隠すタイプの食えない切れ者。
最たる例は大槻ですが、この係員は良かったな。
 
廣瀬の働きによる通電不良で、当たり番号を変更できず、カイジを必殺するプランは崩れました。
ノベライズ版ではあの荻野圭一とされている部下から、中止も進言されましたが、ドリームジャンプの成否が人間秤を決するとの報告を受け、彼は勝負を強行。
 
何故ならカイジが失敗すれば上司である黒崎に気に入られる。カイジが成功すれば、黒崎は失脚する。
前者は勿論、後者もプラスに捉えている事から、黒崎は帝愛内で疎まれている…また、最高幹部として相応しくないと認知されていることが察せられます。
 
モブに近い脇役でも、強かに動いている…帝愛の底知れない悪魔性。
そして暗に浮かび上がる黒崎の人間的浅さ。
人間秤はその人間の価値を量る勝負ですから、黒崎の破滅を匂わせるさりげなくも鮮やかな演出だと思いました。
 

ここからは、やや不満ではありませんが気になった点。
ノベライズ版との比較も含まれますが、媒体間での置き換えは必要不可欠ですから、相違がある事自体は仕方無い。
ただ、私が先にノベライズ版を読んで評価していたポイントの一部について、映画では脚本、演出面で改変、改悪されていたのが気になります。
 
その中心は高倉。
今回の映画におけるもう一人の主人公と言って差し支えないでしょう。
消費税30%への引き上げ、生活保護廃止、預金封鎖、新通貨切替、狂気的とも思える政策を掲げますが、それらは全て彼なりに本気で日本を立て直そうとする決意に満ち満ちたもの。

ノベライズではそのスタンスへと至った大学時代の教授との会話シーンが回想されますが、映画では描かれませんでしたね。
高倉のキャラクター描写に深みを持たせる重要なファクターだと思っていましたので、ノベライズ版での良改変と言えます。
 
 
映画版でただ一つ、その高倉の信念に反した描写と感じたのが、スマホでドリームジャンプを観戦していた際の反応。
 
ノベライズ版では「実に低レベルなゲームだ」と一蹴しており、喜ぶ者の気が知れないとまで斬り捨てています。
そこで直後にやってきた黒崎が嬉々として発案者と明かした事で、二人の人間としての格の違い
、真に手強いのは裏で手ぐすねを引く高倉であることを決定付けるシーンとなるわけです。
 
しかし、映画では嘲笑しています。単に弱者が散って逝く様を侮蔑しているようにも見えました。
 
確かに高倉は日本の濃度を上げるために、足を引っ張る社会的弱者は死んでも構わないと公言しています。
しかし、彼ほどのエリートがその極端な結論に至るまでには試行錯誤も葛藤もあったはず。
彼とて一人の人間として立ち返ったなら、人を死に追いやる選択肢は選ばないでしょう。
ですが高倉は日本を預かった地位と信じています。それをカイジは傲慢としましたが、事実でもある。
 
恐らくあらゆる可能性を模索したはずですが、いずれの方策も通用しないと分かった時、待ち受けるのは大いなる絶望。
 
 
自分が日本を再生へ導こうという最中、自死をもって金に躍起になる人間たち。
愚かさにはもはや辟易としているはず。
鉄骨渡りでのセーフティという名の愉悦を感じているような…あの表情は違うのではないか。
 
例えば、アカギにおいて鷲巣は赤木しげるを麻雀によって殺そうとしましたが、欲しかったのは赤木の死そのものではありません。
社会的には凋落した鷲巣ですが、自らの人生における到達点がまだ先であると信じている。赤木という人生最大の強敵を目の当たりにし、それを倒す事こそ到達点。
希望の対象が定まったわけです。
殺意はその手段に過ぎない。
 
だからこそ、後に鷲巣は赤木との再会に執着し、赤木がヤクザに狙われたことを知ると激怒した訳です。殺す権利があるのはわしだけだ…と。
 
高倉も、社会的弱者を殺せる立場にいるからこそ、無為に眼前で殺されるのを喜ばしく思う訳がないはずです。それも、運否天賦に左右されるだけのゲームによって…。
冷淡にあしらう、あるいは怒りを露にする対応が相応しいのではないかと私は思いました。
この一点については、高倉がやや記号的なだけの悪役に映ってしまった印象です。
黒崎が徹底したステレオ的な悪役である分、高倉との差を演出してほしかった。
 
勿論、受け取り方はそれぞれ。それぞれの感じ取った解釈が正解だと思います。
高倉というキャラクターが生きればこの作品も生きる、そう言っても過言ではない重大なポジションだっただけに、個人的には大きく引っ掛かるポイントでした。

他に各ギャンブルが浅すぎる、特にドリームジャンプにおいて
取って付けたようなキューの伏線…と呼べるのかも怪しい切り抜け方、
そしてゴムではないロープのまま落下しては、セーフの番号でも内臓破裂で死ぬだろ、というツッコミ等
細かくは多くありますが、ディテールの甘さを嫌でも覚えてしまう箇所が多かったです。

また、これは二作目での石田関連から感じていましたが、家族愛という良き事風のまとめ方で着地させるのは目新しさに欠け、安易でしょう。今回のカイジが主役でありながら話の中心から蔑ろにされている感が強いのもその為かと思います。
 
そしてオチ、ラストがあまりに救いの無い話ということ。
過去二作も、確かに取り分を騙し取られる最後でしたが、借金完済による地下生活からの脱出という最低目標は果たしていました。
ですから、バッドエンドでもありハッピーエンドでもある。

しかし、今回のカイジは当初の搾取されるバイト生活から、結果的には何も変わらないどころか黒崎が破産したのでバイト先を失い、しかも飲食店の支払いが出来ずに無銭飲食で逮捕されるところまで確定しています。

高倉の思惑が実らず、景気は回復の目通しが立たないままに終わったことが、イコールカイジにとっても不幸という形となってはカタルシスが薄いわけです。

ちなみにこちらもノベライズでは、銀と金のトランク選択をオマージュしつつ多少希望を持ったラストとなっています。
ただトランクの中身を確認せずに騙されるよりは間違いなく優れていました。


ファイナルと銘打っている訳ですから、帝愛との因縁と、カイジの人生の好転という2つには決着を付けて終わらせるべき。

僭越ながら、一つのパターンを想像してみました。

幹部の黒崎が政府と裏金で繋がっていた事実が露見、
帝愛の信用は地に堕ちて倒産、カイジはそのニュースを目にして石田や佐原に「仇を取った」と呟く
カメラが引くとカイジはリクルートスーツを着ており、クズの人生から一歩抜け出そうとしているのだった

そして、今回ばかりは町行く人並みに逆らわず、前を見据えて歩き出す(1作目ラストとの対比)

手法は様々あるでしょうが、とにかく作品の集大成であり総括であるという演出が欲しかったです。

ただ、これには一つ擁護できる裏話があります。
私がエキストラ参加中に目撃した台本のタイトルはすべて「カイジ3」、つまり今回の作品は元々カイジ3として制作されていたのです。
それが撮影後、公開前の段階でファイナルと変わったので、作品全体の総括となる展開ではないのは当然なのかもしれません。
つまり、個人的にはタイトルに「新」や「リボーン」など付けてぜひ続編を作っていただきたいです。
事実、藤原竜也さんは続編があれば演じたいとの意気込みを語っていますし、当初は3としていた事から製作陣の方々も燃え尽きていない証拠ですからね。

 
最後に、私は最後の審判におけるfriendターンからfamilyターン、具体的には廣瀬の寝返り後、隠し球だった絵画が無価値であると判明したシーンまで観客としてエキストラで参加しましたが、スクリーン上に姿は発見できませんでした。
ちょうど観客が肝となるfanターンの直前まででしたから惜しかったな。金貨を投げてみたかったです。
※こちらは昨年6月、映画化の第一報が入った際に一度公開。
ネタバレには抵触しないよう書いたつもりでしたが、余裕の即日削除勧告を受けたため削除した内容です。

以後、詳細についての続報も入り、公開日を迎えました為、改めて投稿させて頂きます。
 
 

以前ご報告させて頂いた通り、ボランティアエキストラとして、2018年11月28,29日の撮影に参加して来ました。


(エキストラ募集について、当時の反応↓)
 
もちろん内容については口外は出来ない為、半年間胸に秘めたままでした。漸く報告できるとあって非常に嬉しいです。
 →一年以上経過しましたね。

誰も疑いはされないと思いますが、一応の証拠としてエキストラへ配布された記念品のノートがこちら。
 
まず個人的な話ですが、是が非でも参加したかった理由が二つありました。
 
一つは・・・昨年夏に、AbemaTV主催で行われたリアルカイジGP。
私はエントリーしたものの1回戦当日の朝に駅で倒れてしまい、参加できませんでした。その苦い記憶の埋め合わせ。
 
もう一つは・・・このカイジ ファイナルゲームこそが、福本作品における実写化のフィナーレを飾る作品ではないかと直感したこと。
 
アカギ、銀と金、天、零、ここ数年で連発されてきた実写化ですが、残る可能性があるとすれば黒沢とトネガワ、ハンチョウあたり。
 
しかし黒沢については不確かではありますが、約10年前に福本先生が一度断っているという情報を耳にしています。
また、トネガワとハンチョウはアニメ化を終えましたが、個人的にはやや映像化における課題が露呈した印象を受けました。
 
私は基本的にインドア派ですが、記録や形として残る活動をスルーし続けていたことには少なからず後悔もありました。
最後のチャンスかもしれない映画化に、自分のスケジュールも空いていたとなれば・・・参加する他にないという訳です。
 

 

ちなみに連絡の取れるカイジファンのお三方にもお声がけさせて頂きましたが、急なお誘いかつ撮影が東京の調布撮影所という事もあり、残念ながら都合が付かないとのこと。
うちお二人は私と同じ新潟住まいですから仕方のないところですね。
 
結果的には東京へ初の一人旅。
 
とはいえカイジの世界を体験したかっただけですから、散財するつもりはありませんでした。
全く観光することはなく、撮影所以外では付近の快活club(漫喫)で3泊しただけで直帰。3泊で約7000円。
 
 
撮影は28日が朝9時~夜9時頃、29日は朝10時~夜8時頃でした。
ちなみに29日は、エキストラが撤収した後も俳優陣の方は撮影が続いていたようです。
 
なお、当然ながら撮影現場ではスマホは使用禁止でしたから(こっそり使用している不届き者も居ましたが)、カットが掛かる度にメモ帳を取り出して内容を書きなぐっておきました。
 

 

撮影の裏側等を綴りたいと思いますが・・・情報解禁の程度に合わせるので、まだストーリー部分については殆ど何も語ることが出来ません。
 
 
まず1日目の28日
・・・私は初っ端からやらかしてしまいました。
 
メールによると集合場所が撮影所の入口だったため、てっきり門付近に固まっていた方々に合わせて混ざっていたのですが・・・
それはエキストラはエキストラでも、事務所所属のエキストラ。
 
我々ボランティアは、奥のセット倉庫裏でした。
結局・・・スタッフの方から連絡を頂くまでは気が付かず、全参加者中最後の集合に・・・汗
遅刻とはなりませんでしたが、ご迷惑をお掛けしてしまいました( ノД`)
 
 
ただ・・・怪我の功名という言葉は不適当かもしれませんが、間違えて待機していた門付近は、当然ながら俳優の方々も出入りする場所。
 
 
私が何も知らずに突っ立っていた頃、
やってきた白のレクサスから姿を現したのは・・・
他でもない、藤原竜也さんでした!(@_@)
 
しかもすぐ目の前、3メートルほどの場所で駐車されましたから、驚きのあまり言葉も出ません。それほどにオーラがありました。
 
さらに、その時点で藤原さんは緑のジャケットにバッチリセットしたたてがみのような髪型。
つまり既にカイジの役に入られていたのです・・・!感激したな。
 
なお私はまだ撮影内容を聞いていない状態でしたから、この映画がカイジだと100%確信した瞬間でもありました。
 
つまり今となって思えば、真っ先に倉庫裏に集合していた場合は確実に見られなかった訳です。
・・・スタッフの方には非常に申し訳ありませんが、個人的には災い転じて福と成しました・・・(;^ω^)
 
 
しかし車を降りた時点で、いやそれよりも前に既にスイッチが入っているとは・・・プロフェッショナルの一面を見た気がします。
 
ちなみに直後に入ってこられた私の知らない若手俳優の方は、イヤホンを付けたままジュースを飲みながら、明らかにダルそうに車から降りていました。
どの口が言ってるんだという話で恐縮ですが、正直なところ超一流である藤原さんとの姿勢の差は感じたな・・・。
カイジに出演された方かは不明です。
 
 
なお、エキストラは合わせて80名ほど。
男女比は若干男性が多いものの五分に近く、年齢も年配の方まで様々。
 
23の私と同年代と思われる方は、ほぼ見当たりませんでした。
ただ、唯一右隣に居た方は恐らく年下。もしかすると10代だったかも。
というのも・・・また失礼な話となってしまいますが、かなり不思議な方で声を掛けづらかったのです。
 
待機中は常に下を向いて髪をいじっており、異常なほどやる気が無いように見えたのですが二日間とも参加されていました。
そして何よりも、なぜか現場のスタッフに認知されており、何度も声を掛けられていました。それも複数の方から・・・。
 
まさか俳優の卵だったのか、単なるスタッフの知り合いなのか・・・今となっては永遠の謎です。
 
 
昼休憩の際には、待機場所となっていた2階建ての小屋で部屋ごとに約10人ずつが集まりました。
 
その休憩中や撮影の合間で様々な方とお話ししたところ、判明したのは殆どの方がカイジを知らないという事。
映画カイジを見ていないだけではなく、そもそもカイジとは何ぞやという方もそれなりに多かったのです
仕方ないとはいえ…流石にショックでした。
 
初日は、左隣がカイジを全く知らない方でしたので、カットの合間でカイジについて色々と説明しながら待機していました。話を合わせて頂いていましたが、もしかすると迷惑だったかもしれませんね・・・。
 
募集を見てカイジだと予想して参加したという方には結局出会えず、エキストラ参加が趣味だからという方が大半。
お互いに顔見知りの方が多いようで、先週はこんな映画に出た・・・来週はこんなドラマに参加する、等の会話が飛び交っていました。
ボランティアとはいえコミュニティが形成されていたように思います。
 
事務所所属のエキストラ、趣味のエキストラ、初めてのエキストラの方の割合は体感としては2:6:2くらいでしょうか。
 
 
そして前後しますが、撮影開始直前。
スタッフの方から、この映画がカイジであるという事、そして大まかなあらすじと、今日の撮影内容の説明を受けました。
 
ちなみにこの時の説明、そして現場で監督やスタッフの方が抱えていた台本の表紙には「カイジ3」と表記されてありました。
 
この時点ではファイナルゲームという副題は未定だったのかもしれませんね。
先にノベライズを読んだ限りでは、更なる続編も十分に考えられそうなラストでしたから、ファイナルゲームという響きには寂しさがありますね。
とはいえ「ファイナルステージ」の後に「リボーン」が制作されたライアーゲームの例もありますから、期待は持ち続けます。
 
 
私が参加した二日間は、今回公表された4つのゲーム・・・
「バベルの塔」「最後の審判」「ドリームジャンプ」「ゴールドジャンケン」
のうち、
「最後の審判」の中盤から終盤付近の内容でした。
 
全てのカットは助監督?の方が状況を説明してから入るので、そのお陰で展開を把握しやすかったな。
 
 
ちなみに撮影スタジオは、偶然にも当時流れた藤原さんのインタビュー映像に映っていました。
奥の暗いセットが最後の審判の現場。
藤原さんが立っている所は外の待機場所やトイレへと続く出口なので、私も通りました。
 
出たすぐ横にはベンチと自販機があるのですが、藤原さんはそこで缶コーヒーを飲んで休憩されていたな。
私が引き上げる際に目が合った・・・気がします。なぜか曖昧。
 
 
シナリオについては何を言ってもネタバレとなってしまうので辛いですが、とにかく過去2作とは桁違いの規模で繰り広げられるギャンブル。
直近で例えれば、一張り2億のワン・ポーカーでさえも些少に思えるほどの争いでした。
 
また・・・様々な台詞から、この決戦に至るまでに布石や伏線が大量に積み重なっている事が示唆されていました。
 
特に、先に張ったキャスト写真のタイトルロゴにも描かれている、謎の欠けた金貨は、「最後の審判」でもキーアイテム。

 

それだけに、私は今回の情報があるまではてっきり「最後の審判」だけで今作が構成されていると思い込んでいたほど。
まさか他にも3つのゲームがあったとは・・・。
 
しかも記述順からすると2番目ですから、クライマックスとなるゲームですら無かったとなればかなりの驚きです。
 
 
ただ、今のうちに断っておきたい事ですが、恐らく私はスクリーンには映りません。
 
最後の審判における観客役でしたが、基本的に最前列はある程度のリアクションが求められるため、事務所所属のエキストラの方々で固められていました。
そして、私は3列目・・・しかもセットの左端でした。
そもそもカメラの画角に入っていない可能性が強いです。

※追記
https://youtu.be/SJr0D8BwOvI
⭕の辺りです。 

また・・・本来は観客にもゲームを左右する重要な役目があるのですが、その二日間は何度か拍手や歓声を上げるシーンはあったものの、ほぼ全編で棒立ち。
 
ほぼ動きがないので、一瞬映ったとしても基本的に背景。
ピントも合っていないでしょうから、仮に私を知っている方でも判別は出来ないでしょうね・・・。
カイジの空間を味わえたので満足ですが、折角ならもう少し動きたかったな。二日間とも、ただただ足が棒になりました(^^;
 
 
役者陣の印象については、まずは藤原さんと吉田さんの迫力。
お二人とも舞台出身とあって、何よりも声量に圧倒されました。
呟くような台詞でも声に芯があるので非常によく通る。必然的に演技にも説得力が増していたように思います。
 
そしてもう一つ印象深いのは、真剣佑さんの胸板の厚さ。
写真と同じスーツ姿でしたが、私からは位置的に終始遠かったにも関わらず、明らかに膨隆してましたからねw
基本的にはクールでしたが、当然ながら終盤にかけては大いにキーとなる役柄でした。
 
関水さんは、正直なところあまり印象には残っていませんが、演技は素直に上手だったと記憶しています。
新進気鋭の方ということもあり、休憩時には彼女が一体何者なのかエキストラの間で話題になっていたな。
結局、当時は誰も分からずに迷宮入りでした。
 
というのも・・・役に徹していただく為の配慮だと思われますが、佐藤監督は全ての俳優さんを役名で呼ぶのです。
カイジさん、黒崎さん、加奈子さん。
ただ唯一、真剣佑さんに対しては、1日目の途中で廣瀬さんではなく真剣佑さん呼びに変わっていました。直接注文があったのかもしれませんね。
 
ちなみに・・・これはネタバレに抵触するかもしれませんが、私の参加した二日間では福士蒼汰さんの姿は確認できませんでした。
 
また、これは多くのファンが気になるところですが、利根川役だった香川さんの姿もありませんでした。
とはいえ、参加したのはあくまで4つのゲームのうちの1つですから他のシーンでは出演されている可能性はありますね。
 
また、今回公表されていないとある大御所俳優の方が、最後の審判においてはカイジと同等以上のキーパーソンとなってしました。
 ※追記→東郷役の伊武雅刀さんです。
なお、心なしか顔色が優れず、声量も弱々しく心配していましたが、後にノベライズでシナリオを確認した結果、それらは全て役柄に徹する為の演技と判明。
余りにも自然なため、見事に騙されてしまいました。これもプロの技ですね。
 
そして、今回も藤原さんは存分に叫んでいました・・・!(;'∀')
基本的にはワンカットにつき20テイク近くを重ねて進行していたので、よくテンションを保てるな・・・と感心しっぱなし。
 
二日間を通して、明らかなNGはテスト時の2回だけ。藤原さんと吉田さんに一回ずつ台詞のミスがありましたが、流石と言うべきか本番は全て一発OKでした。
皆さん台本は一度も確認していない、というより持ち込んですらいませんでしたので、当日の進捗分は予め全て記憶して臨んでいたようです。

ほぼテストテストの繰り返しですから、体力と集中力の勝負であることを目の当たりにしました。改めて俳優業はハードですね。

 

その中でも、お二人ともカットの合間には私たちエキストラへも声を掛けて下さりましたし、適度な緊張感はありながらも現場は終始和やかでした。
 
また、佐藤監督も現場の流れを見て台詞を変更したり、急遽スタッフを一堂に会してチェックを行ったり、藤原さんや吉田さんと話し込む場面もありました。
非常に柔軟かつ意欲的に動いていた印象があります。
 
カメラや音声、メイクの方も本当に多忙でしたし、常に脚本を片手にチェックされている方、別室からインカムを通して指示を出し続けている方、あるいはスモークを焚き続ける方も然り、多くの人材が努力を重ねて作品が作られていました。
わざわざその都度セットを解体してまでクレーンカメラを搬入して撮影したり、色々な細部への拘りも目にしました。
 
私は導入部分もラストも知らない状態なので全体像はほとんど把握できていませんが、だからこそ真っさらな状態で心待ちにできているのは幸いですね。
 
現場の努力や苦労を目の当たりにしましたから、是非ヒット作かつ良作として成功することを願っています(^^♪
 
 
取り敢えず書き連ねましたが、まだまだ語り切れていません。
例えば、まず衝撃だったのがこの物語の前提となる時代設定、舞台背景。
ハプニングや仕掛けについての裏事情、小ネタも色々目撃しましたが・・・その辺りは完全にネタバレへ直結してしまうので、また後ほど綴りたいと思います。
 
ではまた✋👉キュー!
余りにも遅すぎるあけおめ!…(°∀°)
そしてことよろ!…(゜-゜)

本年もどうぞ宜しくお願い申し上げます(_ _)


…という形式的な挨拶は程々に、さて何ヵ月放置したことか。
この言葉が存在するかは不明ですが、言うならばブログイップス状態でした。

自己分析するなら、私の更新頻度は日常生活とリンクしており、忙しいほど逆に更新ペースは安定し、躓いているほど停滞する。
必然的に現在の私が、そのものがイップス。

そして2020年は勝負の年。
私はもう大学生ではありませんし、5年以上住み続けた新潟からも離れる時が来ました。

思えばこのブログを開始した当時も、高校をメンタルの影響で転校し、先行きの不透明な状態でした。
リスタートの年となりそうです。そうせねばならない。

ですが…まずは!
こちらを観なければ今年は始まらない。
前売券、ポスター、ノベライズ、エキストラ特典のノート2冊。

ノベライズは観賞後の楽しみに取っておく予定でしたが…先の完成試写会を外した為、モチベを再浮上させるために通読。
結局3度読み込んでしまい、良くも悪くもおおよその流れは把握してしまいました。
ともかく、準備は万端。
明日一番に観てきます✋

まずは一年間温めていたエキストラレポ等から、更新を再開します。