Halのブログ

Halのブログ

ブログの説明を入力します。

Amebaでブログを始めよう!

ここ2ヵ月弱、出張や旅行で任地のウドムサイを離れることが多かったです。

赴任してから、半年ほど、今まで、なるべく任地にいようと思って、ほとんど離れませんでした。それに、周囲のラオス人にくらべ、比較的自由に移動できる自分に気が引ける部分がありました。



今回少し離れて、良い振り返りになったかなと思います。



ずっと同じところにいると、見えなくなる部分があったり、どうしても視野が狭くなってしまいます。任地の「普通」に慣れてしまい、ビエンチャンに行くと、差に愕然としたり。



改めて、任地で、どうしていくのか考えるきっかけになったり。私は私で、外部の人間で、比較的自由に動けるからこそ、見えてくる問題点があったり、出来る事が広がったり。



それに、同じ場所にずっといると、感覚が鈍ってしまう気がします。想像力豊かで、常に色んなものをキャッチできる人なら違うのかもしれませんが。


ゆったりとした時間が流れている任地にいると、自分も同じような感覚になって、ぼーっとしてしまいます。常にアンテナはって、出来るだけ、色んな情報入れて…というのが出来ません。


それ自体は、必ずしも悪いことではないですが。それに、「最新ニュース」や「トレンド」を知らなくても困らないでやっていける部分は、良さでもあります。



それでも、2年間しかないし、残りはあと1年3カ月ほどしかない中で、うまく外と結びつけたり、外の感覚を持ち込むためには、任地にこもってぼーっとしているよりは、情報を入れていった方が良いでしょう。



出張でも旅行でも、動ける時は、思いっきり動くのもいいなと思いました。



今回は、いやなことがあったりして、任地に戻るのに少しナーバスになっていた部分がありました。



でも、いつもと変わらない笑顔で、むかえてくれる大家さんや同僚たちを見て、なんだかほっとしました。ラオスの中では、ここが一番居心地良いし、帰るべき場所になりつつあります。

時々、無性に離れたくなったり、逆に家にこもっていたくなる時もありますが、なんだかんだ、落ち着く場所になっています。

4月に、JICAのプロジェクトの手伝いで、ショップスタッフ研修の講師をしました。


以前アパレルで販売をしていたので、内容は、接客販売、店舗管理、ディスプレイ、売上管理など。受講生は、新しくできるお店のスタッフです。


相手に通じるように話すこと、受講生側が飽きない内容にすること、などを考慮して、自分なりに、内容を組み立ててみました。



準備にそれなりに時間が掛かりました。ほとんどゼロのところから、自分で組み立てていきましたが、そうやって、枠組みのないところから作っていくのも、それなりに面白い。自分のバイアスが反映されてしまうのが問題ですが、読み返してみると、自分が意識しているところ、していないところが、よく分かります。


講義をするレベルのラオス語力はないので、使用言語は英語にしました。ラオス語では、普段の会話の中で、自分の言いたい事を伝えるのが限界で、話せる量が、ものすごく少なくなってしまいます。


逃げかなとも思いましたが、ラオス語で原稿棒読みになるよりは、ある程度融通効く英語で行った方が早いです。うまくなくても、英語なら、ある程度、自分の言葉でちゃんと伝えられます。


生徒さんの中で、一人英語ができる人がいて、彼が、他の生徒さんにラオス語で説明しなおしてくれたり、プロジェクトの人が、適宜ラオス語で補足説明をしてくれたり、と周りの助けと、生徒が意欲的だったので、研修自体は、和やかに、スムーズに(?)終わりました。



でも、振り返ってみると、やはり難しいなと思いました。準備不足の部分もありましたが、反省点だらけです。


協力隊の活動の中で、自分が講師として、今回のような研修をすることは、ないと思いますが。

やはり、意図していることを、正確に伝えるのは難しい。日本人同士でも難しい時があるのに、国が違えばなおさらです。言葉はやはり大きいですが、言葉だけではありません。



それに、通訳も問題でした。一度だけ、英ラオ通訳をいれてもらったのですが…


通訳してくれた方は、元気が良くて、場が明るくなる雰囲気の人。人柄は良いのですが、通訳というより、自分で勝手に話してしまう人でした。それでも、先走って原稿読んだり、私が話していないことまで言ってしまうのは、まだ良いのですが…。


困ったのは、生徒に対する質問に、彼女が率先して答えてしまうこと。自由に意見を出してもらいたかったのですが、私や通訳が先に何か言うと、それに合わせて答えてしまうので、あまり意味がありません。


コントロールできませんでした。打ち合わせをしていないのもありましたが、強く出過ぎて、研修を止めてしまうよりは、進めた方がましかなと思い、その時間はそのまま終わらせてしまいました。



これなら、通訳はないほうが良いと思い、その次に、意見を出してもらう時間の時は、一人で乗り切りました。この時は、ディスプレイや、店員の対応がどうか、どういうふうに改善できるかなど、意見を言ってもらいました。


自分の感想は後から言うことにして、話してもらうと、みんなどんどん意見を出してくれます。細かいところまでしっかり分析している人もいます。わいわい意見が出て良かったのですが、この時の問題は、私が彼らの言っていることが半分ぐらいしか分からないこと。


出来る人が、英語に訳してくれるのですが、細かいニュアンスは分かりません。かといって、英語だけにすると、特定の人しか話せなくなってしまいます。私がラオス語できれば、解決する部分もありますが、それだけではないでしょう。



反省点だらけでしたが、最後に嬉しいことがありました。

生徒から、シンをもらいました。2日間しか教えてないのに、「またシンはいてね」と。ハッピーに研修を終えられました。



プロジェクト自体は活動とは全く別のものですが、活動内容と合致する部分があり、職場にとってもプラスに働いているので、今後も関わっていこうと思っています。


それに、アパレルの経験は、協力隊とは、全然関係ないだろうなと思っていたのが、意外なところで、繋がりました。直接結びつかないようでも、なんでも、経験とか出会いって、大切。

ラオス人は味に繊細なのか、鈍感なのか、分からない時があります。



色々と、評価するのを聞きますが、一番、分からないものがフー(ベトナムのフォーとほぼ一緒)。これは、他の隊員も分からないと言っています。




フー屋さんは、ラオスのどこにでもあります。というより、中心から離れるとフー屋さんしかありません。ラオス人の間で、フー屋さんの評価は、かなりこだわりがあるようです。「ここの店はおいしい」「ここはまずい」と言うのをよく聞きます。



ラオス人は、だいたい出てきたスープに、汁が真っ赤になるぐらい辛みそを大量にいれたり、砂糖や味の素などの調味料を足して、食べます。



日本人の私からすると、スープそのままでも、ダシが効いていて、十分においしいのですが…。私も、だいたい、いつも辛みそを足します。そうすると元のスープの味はほとんどしなくなり、どこのお店で食べても、同じ様な味に感じます。



敏感だから、調味料を足しても、お店ごとの味の違いが分かるのでしょうか。辛みその味の違いで比較しているのでしょうか。敏感なら、元のスープの味で、比べて欲しいと思ってしまいますが。何も足さないと「味がしない」と言います。謎です。




でも、今日、やはり敏感と思うことがありました。



以前、職場の人が家へ招待してくれた時、菓子パンっぽいものを作って持っていきました。「何が入ってるの?」と聞かれ、材料をあげていきました。「卵、牛乳、砂糖…」と、だいたい予想のつくものです。その時は、なんとも思いませんでした。



今日、別の人が招待してくれ、また同じ菓子パンもどきを持っていきました。今回は、バターをほんの少しだけ入れてみました。今日も、何を使っているかという話しになり、私が何も言わなくても、すぐに「バター使ってるよね」と、当てました。



同じものを、最近よく作っているのですが、バターはほんの少ししか入れていないので、一口食べて、すぐに分かるかと言ったら、自分でも分からないかもしれません。確かに、バターを入れている方が、風味が良く、よりお菓子っぽいです。



前回、バターなしの時は、6人中誰も「バター」と言う人はいませんでした。今日は、3人中2人が、すぐに「バター」と言いました。



人が違うので、なんとも言えませんが、敏感だな~と感じました。任地には、バターがないので、バターを使った料理やお菓子も一般的にありません。その分、ちょっとでも普段と違う味がすると、分かるのかもしれません。



いまのところ、ラオス人は味に敏感という、結論になりました。