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先日、夢がひとつ叶ったみたいで、少し思うところがあったから備忘録として残しとく。
高1くらいの自分に宛てた手紙のようなもの。
 
 
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こないだ青森県の会社の社長さんから「読売新聞に載ったよ~」という連絡が入った。
メッセージに添付してあったファイルを開くと新聞記事が読めた。
 
タイトルは「本とわたし」。
地元の経営者さんたちが人生の一冊を紹介していく連載記事のようだ。
紙面で彼は俺がずいぶん前に書いた「Jリーグクラブをつくろう!」という本について語ってくれていた。
 
彼は10年以上前から現在に至るまで、青森県弘前市にJリーグクラブを作るべく奮闘を続けている。原稿は「チームづくりの大きな柱となる出会いを与えてくれた、この本に感謝しています」、こう締めくくられていた。
 
このサッカークラブの名は「ブランデュー弘前」という。クラブを運営することは、簡潔に言うと“ものすごく大変”であり、さらにプロ化し、Jリーグまで昇格させていくことはハッキリ言って奇跡に近い。
 
その険しい頂に向かって登り続ける勇者の役に立つ本を書けたことを今さらながら誇りに思う。

 俺は子どものときからサッカーが大好きだった。途中で大嫌いになったけど、高1の時にまた大好きになって、もう選手にはなれなくて、でもサッカーを支える人になりたくて、そうして望んだ仕事がサッカーライターだった。

10年後、26歳で何とかデビューでき、それから毎年自分の企画した本を出版してこられた。出版不況とリアルタイムで重なるキャリアの中で、書き続けてこられたのは当たり前のことではない。
 
支えてくれた読者や編集者に感謝だし、自分を褒めてあげたい気持ちもあった。30代前半にはある種の達成感すら生じ、前からやりたかったもうひとつの仕事を並行して始めてみたりもした。

でもね、仕事って、夢って、そういうことだけじゃないんじゃないのって今は思う。
 
大学で就職活動が始まる時期、「絶対サッカーライターになる!」ってイキッてた俺に向かって、

「わたしはどの道を選ぶかではなく、選んだ道でどれだけやるかだと思うな」

って言ってくれた女の子がいた。仲の良かったその子の言葉が今はすごく心に沁みる。
 
今回の青森の社長さんからのメールで、結局そういうことなんだって気付かされた。俺の職業が彼の役に立ったわけではなく、俺が仕事をした結果が彼の役に立ったのである。

つまり、俺がサッカーライターになる、ならないは、世の中にとってほとんど意味のないことなのだ(当たり前すぎるんだけど、一応ね)。
 
サッカーライターであり続けることでもう夢が叶っちゃったような気でいたけど、大切なのはそこではなくその先、自分の仕事が人様のお役にどれだけ立てたかどうか、なのである。
 
自分の好きなことだけやって「あ~楽しい」ってなるのはもちろん大事だけど、自分の仕事が誰かの役に立って、一緒に「あ~楽しいね!」ってなることが、本当に夢が叶うってことなんじゃないか。

心理学者のマズローは自己実現が人間の欲求の最上の物だとしているけど、自己実現のその先があるんじゃないかな。
 
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仕事どうしようか考え始めてる人にこの文章が少しでも参考になれば幸いです。

高1の時の俺と、
いま高1の君へ。

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【緊急開催!】

2月8日(日)19時00分~@ティアスサーナ・信濃町

清水英斗&北健一郎

アジアカップ報告会開催決定!


ベスト8で散った日本代表には、一体何が起きていたのか。現地取材から帰国したばかりの人気ライター2名がホットな情報をお伝えします。


アジアカップ優勝という“ノルマ”を抱えて大舞台に臨んだ日本代表でしたが、準々決勝敗退に終わり、大きな衝撃をもたらしました。

日本代表はもう頭打ちなのか、はたまたまだまだ伸びしろがあるのか。

サッカーファンの皆さんはどのようにご覧になりましたか。

さて、今回のイベント告知はこちら。

現地オーストラリアで日本代表に密着して取材を続けてきた人気ライターのお二人に、

生で見てきた事柄や、ここだけのオフレコ話、取材を通じて感じた思いを

ぶっちゃけてもらうトークライブを企画しました。


なあなあを許さない秋元大輔が司会となってお二人にザクザクと切り込んでいきますので、ここでしか聞けない話が飛び出すことは確実です。

質疑応答の時間も取ります。

皆様のご参加をお待ちしております。

というわけでよろしくお願いします。


【日程】2015年2月8日(日)


【開場】18時30分


【トークショー開演】19時00分~21時


【懇親会】21時~23時頃


【会場】ペルー料理レストラン「ティアスサーナ」(JR信濃町駅より徒歩5分)

※ドリンク持込みOK


【参加費(定員50名)】事前予約1500円/当日2000円

定員に達した場合、当日券の販売は行ないません。

【懇親会】2000円

※軽食付:枝豆、ポテトサラダ、チョリソー、豆の煮込みご飯(レストランの都合によりメニューが多少変更する可能性あり)


【申し込み方法】

下記メアドに、氏名、携帯番号、懇親会の出欠を送信すればOK!

清水英斗さん、北健一郎さんへの質問も受け付けます。

主催者秋元大輔より返信を受けて予約完了となります。


【申込用メールアドレス】akimoto.daisuke@gmail.com


【主催/司会】秋元大輔(サッカーライター)

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7月末日、新進気鋭のシンガーソングライター浜端ヨウヘイのLIVEに行ってきた。

ヨウヘイと初めて出会ったのは8年前、沖縄は那覇でのことだった。

当時27歳の僕はデビュー作「Jリーグクラブをつくろう!」に掲載するためFC琉球の取材に来ていた。経費を少しでも浮かせるべく一泊1500円のドミトリー式の安宿に連泊した。

当時23歳のヨウヘイはそこで住み込みスタッフとして働いていた。日が落ちると宿の最上階にある手作り感満載のBARでカウンター越しにお互いの夢を語り合った。

共にデビュー直前の2人の話は弾んだ。たった一晩か二晩の付き合いだったが、ものすごくやる気をもらったことをよく覚えている。

あれから8年経ち、ヨウヘイはオーガスタキャンプに出演するほどメジャーなアーティストとなった。

僕はどうなんだろう。
あの日語り合った未来とは何かちょっと変わった毎日だけど、サッカーと子どもに関わることで世の中をより良くしたいという肝の部分は何一つブレてないんじゃないかな。

満員のステージでキラキラ輝くヨウヘイの姿を見て、8年前の泡盛の香りと、デビュー前の気持ちを思い出した。

ありがとう、ヨウヘイ。
これからもお互いの道を極めて行こうな。

iPhoneからの投稿

7月30日(水)19時30分~@ティアスサーナ

清水英斗&北健一郎

ブラジルワールドカップ報告会やります!

参加者大募集!!



大きな期待を背負って大舞台に臨んだ日本代表が勝ち点1に終わり、

強いドイツの復権で幕を閉じた2014年ブラジルワールドカップ。

皆さんはどのようにご覧になりましたか。


サッカーファンの数だけ視点があるでしょうが、ひと晩では語りつくせぬほど濃密な1ヶ月であったという点においては満場一致でうなずいてもらえるのではないでしょうか。


さて、今回のイベント告知はこちら。

現地ブラジルでたっぷりと取材してきた人気ライターのお二人に、

生で見てきた事柄や、そこから感じた思いを

ぶっちゃけてもらうトークライブを企画しました。


僕が司会となってお二人にザクザクと切り込んでいきますので、

ここでしか聞けない話が飛び出すことは確実です。

質疑応答の時間も取ります。

というわけでよろしくお願いします。


【日程】2014年7月30日(水)


【開場】19時00分


【トークショー開演】19時30分~21時


【懇親会】21時~23時頃


【会場】ペルー料理レストラン「ティアスサーナ」(JR信濃町駅より徒歩5分)

※ドリンク持込みOK


【参加費(定員50名)】事前予約1500円/当日2000円

定員に達した場合、当日券の販売は行ないません。

【懇親会】2000円

※軽食付:枝豆、ポテトサラダ、チョリソー、豆の煮込みご飯

【申し込み方法】

下記メアドに、氏名、携帯番号、懇親会の出欠を送信すればOK!キタケン、清水英斗両氏への質問も受け付けます。主催者より返信を受けて予約完了となります。


【申込用メールアドレス】akimoto.daisuke@gmail.com


【主催/司会】秋元大輔(サッカーライター)






 4年前、南アフリカから帰国した際、ライターの仕事をするだけじゃなく、子どもに関わる時間をもっと増やしていこうと決めた。そのときから「もしかしたらブラジルには行けないかも」という諦めの準備はできていた、つもりだった。




 だが、いざ実際にワールドカップに行けないという事態が訪れると、「本当にこれで良かったのかな」というモヤモヤした思いが当然のごとく湧き起こってくる。



 98年フランス、02年日本、06年ドイツ、10年南アフリカ、日本の初出場から4大会連続で現地参戦してきた。



 目を閉じればあの素晴らしき日々が鮮やかに蘇る。熱狂するフランス人、世界中のサポーターをもてなす日本人、ドイツ人のホスピタリティ、南アフリカの陽気な人びと。サッカーを好きになって良かった、生まれてきて良かった、心の底からそう思えた。それは現地に行ったからこそ体感できたものである。



 サッカーの楽しさを多くの人たちと共有したいという思いでサッカーライターになった。だから、サッカーの楽しさが凝縮された大会に行けないという事態にどうにも気持ちの座りが悪い。



 当たり前だが同業者の多くが赤字覚悟でブラジルに渡る。サッカーに携わる人間にとってワールドカップの存在は大きすぎるほど大きい。高1のとき、94年アメリカ大会でサッカーにはまった俺にとって、「サッカー=ワールドカップ」という思いはとても強い。ワールドカップがなければ、俺はここまでサッカーにはまっていなかったように思う。きっとサッカーライターにもなっていなかっただろう。



 一方、これがまた矛盾するようで面白いのだが、20年に渡って真剣にサッカーを見続けてきた結果、ワールドカップがサッカーのすべてではない、むしろサッカーのごくわずかな一面に過ぎないという思いも強くなってきている。



 サッカーはすべて繋がっている。そこの公園で親子が蹴っているボールだって、ワールドカップに繋がっているのだ。実際に現地には行けない世界中の人びとの存在がワールドカップをありとあらゆる面で支えている。



 ワールドカップに行きたくても行けない、という経験は実は物凄く重要なんじゃないか、という気もしている。何だかよく分からないけど、こういう「行けなかった経験」も将来物書きとして生きてくるんじゃないかとぼんやり夢想したりもする。




 何もかも放り投げてブラジルに飛んでしまおうか、という自分もいる。それもまた人生だ。だが目の前のサッカーに飛びつくことで、未来のサッカーを放り投げることはやはり賢明ではない。

 

 文筆業と子どもたちと過ごす時間、どちらの時間も大切で、その両者が相乗効果を発揮しあっていると感じている。サッカーで学んだことが子育てに生きるし、子どもから受けた刺激がライター業のインスピレーションになっていく。




 もうどちらも欠かせない存在だ。生きがいと呼んでもいいくらい、この2つの世界にどっぷりと浸かっている。



 あのときブラジルワールドカップに行けなかったから今の自分がある。そう言い切れる未来の自分を作っていく。





 ・・・とはいえ、4年前から緻密にプランを立てていればブラジルに行けたような気もするんだよな。結局ブラジルに行けないのは全部自分のせいだよ。4年後のロシアは絶対行くぞ、このやろう。ブログタイトル「ブラジルに行かない準備はできていた」は「ブラジルに行く準備しとけよ」の裏読みです。なんだこのまとめは(笑)。