骨屋を長年やってると、「死体を引き取ってくれ」「この骨はなに?」とお話を頂きますが、
たまに「引き取ってくれ、買ってくれ」(買取はしてません)と言われて預かる骨がいくつかあります。
数年前、「無償でいいから預かって欲しい」と言って、とある男性から連絡を頂き、
預かった物があります。
お会いした時に、この骨の由来を初老の男性がしてくれました。
「私の住む地域には昔から鬼が住んでいたと言われ、明治21年(1888年)に洞窟の奥から出土された物で先代より受け継いできたが、素人ながら見ても変な骨で6本の指の骨なんです」
他にも色々話をしてくださいましたが、話を要約すると
「洞窟には、ほかの骨は散乱していたが右手の骨だけは綺麗な形で残っていた。だけど頭部や、爪、毛などは一切見つかっていない。」
中でも興味をそそられた話が
「なぜか大腿骨やほかの骨には、人間と同じ歯型の噛み跡が残っていた。」
と、自分に渡してくれた初老の男性がこの骨にまつわるお話を教えてくれました。
「なぜ、大学や、博物館等に寄贈して鑑定をしてもらわないのか?地元の寺や神社に渡せばいいのでは?」
と質問をしましたが、
「大学や博物館では詳細を聞かれる、寺や神社はこの件にはあまり触れたがらない」
と返答をいわれました。
ん~、詳細を聞かれちゃまずいもんで、地元じゃあまりこの件には触れたがらないのか?
「呪いやヘンな事が無いんなら黙って持ってるか、どっかに埋めちゃえばればいいのに(笑)」
って言ったんだけど、
その事には無言だったなぁ。
とにかく、捨てるわけには行かず、手元には置いておきたくないらしい。だけどその理由も言わない。
俺んとこに来れば、骨でいろんなヘンなの作ってるから、偽物(作り物)や本物が多くあるから、真相をウヤムヤに出来るから持ってきたのかもなぁ。