月蝕歌劇団 公式ぶろぐ

月蝕歌劇団 公式ぶろぐ

暗黒の宝塚。月蝕歌劇団の公式ブログ。

来たれ! 暗黒の劇場 月蝕歌劇団に! 君たちの才能を砂糖づけにして シャンゼリゼ通りで火の車にしてあげよう ◆次回公演 11月22日(金)~25日(月)「新撰組in1944ーナチス少年合唱団ー」高取英脚本 J・A・シーザー監修音楽 ザムザ阿佐谷にて。http://gessyokukagekidanhome.web.fc2.com/
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 改めまして、本年も応援ありがとうございました。

 11月公演『白夜月蝕の少女航海紀ー劇場版ー』も無事終幕致しました。






 この公演を持ちまして、月蝕歌劇団は一時活動を休止し、充電期間に入らせていただきます。


 活動休止、そして高取英の没三年、私白永歩美の演出プレ公演という記念の舞台。

 沢山の方のご協力、そしてご観劇に心より感謝致します。







 あくまでも、活動再開に向けての休止ですので、さらに面白いと思っていただける作品を創れるよう精進して参ります。



 今後共月蝕歌劇団をどうぞ宜しくお願い致します。

 それでは皆様、良いお年をお迎えください。


 しばしお時間をいただきますが、また劇場にてお逢いしましょう。



月蝕歌劇団代表 白永歩美


(写真:平早勉)

舞台用語に「消え物」というのがございます。
これは、舞台上で使われる小道具の中でも「壊したり食べてしまったりすることで無くなってしまうので、公演の度に新しいものを用意しなければならないもの」を差す言葉です。
今日はこの単語だけ覚えて帰ってください。

おはようございます。
聖同盟にて出前持ち役を務めさせていただきました山本雅也です。
熊川哲也氏のお弟子さんではありません、同姓同名です。

晴れてわたくし、この度「消え物係」に任命されました。

聖同盟「出前持ち」ではラーメンやカツ丼、
幻同盟「ウェイター」ではお酒やお菓子などを提供するので
この二役を兼任する私が適任というわけです。

「カツ丼」や「お菓子」はただ買って来れば良いので
ここまではただのおつかいに過ぎません。

しかし、問題は「ラーメン」です。
ラーメンは、非常に寿命が短い食べ物のひとつだからです。
買ってくるとしても、どのような形態のものを買ってくるか、多様な選択肢があります。

しかもこのラーメン、脚本の都合上「分厚いチャーシュー」が乗っていなければなりません。
こうなると選択肢が多岐に渡るため、大いに悩みました。
できる限り低予算で、できる限り見栄えするラーメンの出し方を模索しました。

●ラーメン屋さんにて開演直前にテイクアウトする
…予算の都合と、時間の余裕がなくなりすぎるためボツになりました。

●コンビニの冷やし中華に、ラーメンっぽいトッピングをする
…「11月に冷やし中華なんか売ってなかった」ためボツになりました。

●インスタントラーメン
…劇場にコンロが無いのでボツになりました。

万策尽きたと思われたその時、小林夢二さん(聖:刑事役/幻:マスター役)から神託を受けました。

「カップラーメンで良くない?」

雷が落ちたと思うほどの衝撃を受けました。
確かにカップ麺ならば、提供の直前に作って丼に盛って提供できる。
しかもインスタントラーメンと違い、「かやく」が入っているのでトッピングにも困らない……。
革命的発想。月蝕のスティーブ・ジョブズ。消え物界の寵児──それが夢二さんの正体だったのです。

阿佐ヶ谷周辺のスーパーマーケットで「できるだけ具が見栄えしそう」なカップ麺を探して歩きました。ついでにチャーシューも丸々一ブロックのを購入して公演のたびに大袈裟なほど分厚く切ることにしました。

そこからはスムーズでした。
「海津義孝さん演じる上杉先生に、アツアツの一杯を届けたい……!」

この一心で、丼を事前に熱湯で温めておき(土山しげる氏の漫画で読んだテクです)、電気ケトルを作動させるタイミング、チャーシューを冷蔵庫から出して常温に戻すタイミング、盛り付け等々をゲネプロの時間から逆算し、絶妙なタイミングでラーメンを出すことに成功したのです。

海津さんに「山本くん、美味しいラーメンをありがとう。千秋楽ではついつい食べ過ぎちゃったよ」と言っていただいたあの時、役者をやっていて良かったなぁと心から思いました。


……あれ?


幻同盟からは、山本はウェイター役に切り替わるので
渡辺侑楽さんに、バトンならぬおかもちを託して、出前持ち役を引き継いでいただきたい。伝統の味を、守って行っていただきたいと願っております。


……あれ?


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月蝕歌劇団11月公演
「白夜月蝕の少女航海紀ー劇場版ー」
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まもなく本番の『白夜月蝕の少女航海紀』


この芝居が東京で初めて上演された螳螂版の『白夜〜』について、詳しく書かれた『極光(オーロラ)と寺山修司の病室と』を再販、物販で販売します。
前回の6月公演『少年極光都市』の時に販売されたもので、螳螂版の極光都市の逸話をはじめ、なぜ学生時代に高取さんが書いた『白夜〜』を螳螂で上演することになったのか? その公演に出てた役者はその後どういう活動を行なっていったのか?
などなど興味深いエピソードがいっぱいです。
そして高取演劇思い出本パート1にあたる『ミカエラと高取英の青春と』も再販します。
まだお読みでない方、購入し、一読していただければ幸いです。

実は今回、『演劇舎螳螂の時代パート3』も販売しようと思っていて、構成やかなり細かなところでまで書き上げたのですが、この本は螳螂時代の思い出を朗読劇にするための戯曲本(ほぼ小説の形態)として、発表するつもりで、朗読劇だとすると、もう少し文章を研ぎ澄まさなければ駄目だなと思い、発売を延期することにしました。
この朗読劇は、今回の出演者の1人と元螳螂の女優さんとで上演される朗読劇です。
来年には上演出来ると良いのですが。

で、代わりに今回の物販で、以前販売した私のオリジナル戯曲(以前上演されたもので、その時の演出は劇団☆新感線のこぐれ修さんでした)の『映画少女』を再販売します。

ご興味おありの方、宜しくお願い致します!
『白夜月蝕の少女航海紀』の本番、頑張ります!

阿部能丸

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月蝕歌劇団11月公演
「白夜月蝕の少女航海紀ー劇場版ー」
阿部能丸扱いの予約はこちら 


「白夜月蝕の少女航海紀」

聖同盟公演、マスターを演じる只野小平です。



ビジュアルが公開されましたね。自分が被写体になって誰かに撮ってもらう機会があまりないので表情やポーズに苦戦しました。

次の機会があったらもっと気持ちのいい笑顔で写真に収まりたいですね。

(カメラマンの濱口さん、いつもありがとうございます!)



さて、「白夜月蝕の少女航海紀」只野にとって関わるのはもちろん、作品に触れること自体初めてなのですが、実はかなり間接的に縁がありました。


「白夜月蝕の少女航海紀」は以前、「風紋」という文壇バーで上演されたことがあります。

(元々、バーを貸し切って公演する作品だったので、今回は「劇場版」という副題がついています)


自分は風紋での公演を観たことがないのですか、お店自体は閉店三日前に足を運んだことがあります。

(風紋は2018年に閉店しました)



で、月蝕歌劇団に関わるようになってから、「白夜月蝕~」が過去に風紋で上演されたと聞き、思わず(勝手に)センチメンタルな繋がりを感じてたのですが、まさかその作品に自分が出演することになるとは思いませんでした。



そして、スチール写真でマスター(只野)がもっているグラス。これ実は、風紋に置いてあったものを譲ってもらったものなのです。


「処分してしまうなら記念に一つもらってもいいですか」と、カウンターの奥に積んであったグラスを指差した自分、我ながら図々しいと思うのですが……。


もしかしたら、このグラスも「白夜月蝕」のとき実際に現場で使われていたかも……などと、都合のいい想像をして感慨深くなるのでした。



(余談ですが、風紋で吉田和史さんという素晴らしいミュージシャンと出会い、それがきっかけで、只野が監督する映画で主題歌を歌っていただいたというエピソードもあります)



いよいよ本番が近づいてきてきました。


自由で、不思議で、美しい世界をお見せします。


ザムザ阿佐谷、「赤いランプ」でお会いしましょう。



只野小平


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月蝕歌劇団11月公演

「白夜月蝕の少女航海紀ー劇場版ー」

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みなさん、どうも。はるのうらこです。


稽古も段々と佳境に入って参りました。

私は今回同じ台本でテンションの全く違う2人の女性を演じるわけですが、こういうことを日々やり続けて職業にしている女優さんって本当にすごいですね。


他人事のように言いましたが、頑張らねば。

本番まで1週間をきりましたよーぅゎー!頑張ります。


はるのうらこ


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月蝕歌劇団11月公演

「白夜月蝕の少女航海紀ー劇場版ー」

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