でも、思いっきりするあくびって気持ちいいですよね。
本日は、そんなあくびを習いに行くはなしです。
『今日からあたらしい習い事はじめようと思うんだ。』
『おめぇ、長続きしねぇからなー。いたい今度は何を習うんだ??』
『今度のは、体もきつくねぇし、続きそうだぜ。』
『だから、なんだよ?』
『あくびだよ』
『え??そんなの、眠けりゃでるだろうよ。』
『きっとプロのあくびは違うんだよ。頼むから今から一緒に来てくれ!!』
と無理やりつれられて、【あくび指南所】へ。
『春、夏、秋、冬。どのあくびがよろしいか??』
『え、あくびに季節があるんですか??』
『では、初心者向けに夏のあくびをするとしましょう。』
まず、私がお手本を見せます。
場所は隅田川のほとり、船遊びの最中で船頭と二人っきり。タバコに火を付けて、身体がゆら~りゆら~り。。。
『お~い、船頭さん、船を岸に付けとくれ、、一杯飲って、吉原で粋な遊びでもしようや、。船も良いが一日船に乗っていると・・・、退屈で・・・タイク・・・ふぁ~~あ(大あくび)・・・』
『うめーな。さすが先生』
先生と同じようにこころみるが、なかなかうまくいかない。
『もっとゆくり。。。そこはもっと間をおいて。。。ETC』
つきあいで連れてこられた友人は、
『なんだい、こりゃ。とても付き合っておられん。くだらねぇ~。あーあ、、ふぁーー(大あくび)』
「あらまあ、お連れさんのほうが器用だ」
金原亭馬生1「あくび指南」「笠碁」 : 「朝日名人会」ライヴシリーズ 4
金原亭馬生(11代目)