試合は、韓国の全北現代とメキシコのクラブ・アメリカの対戦。
前評判ではクラブ・アメリカの優位という意見がダントツ。
さて、ふたを開けてみると、、
恐らくテレビ観戦やスタジアムのサッカーに馴染みの薄い方たちにはひたすらに眠気を誘うゲームだった事でしょう。
いとっつ的にはいろいろ参考になるところも多く収穫のある観戦でした。
結果は1-0でクラブ・アメリカが勝利するのですが、内容としては甲乙付けがたい拮抗したゲームでした。
ゲームはクラブ・アメリカがオーソドックスな4-4-2システムに対し、全北は4-3-3と攻撃的とも取れる布陣。
まぁ、ポゼッションをクラブ・アメリカが握ることは想像に難しくなく、一人多い中盤でペースを作ろうとするんですが、全北の守備組織がかなり高いレベルでオーガナイズされていたことと、クラブ・アメリカの運動量の少なさから全く形が作れない展開でゲームは進み両チーム決定機がないまま前半は終わってしまった。
後半が始まっても序盤は前半と同じ展開だったのだが、お互いミスが増え、特にクラブ・アメリカは中盤でボールを失い始め、カウンターから決定機を与えてしまう。
1-1の場面が2・3回続くもののGKのファインセーブもあり難を逃れた。
全北にとってはこの決定機を外したことが敗北へつながる。
後半も終盤の38分ぐらいにクラブ・アメリカは中盤の真ん中から大きく右サイドに展開し、フリーで受けた選手が低くて早い弾道のクロスを中に折り返すと16番の選手がこれに飛び込み、ついにゴールをこじ開ける。
全北は良く守っていただけに悔やまれる1点であったが、わずかな隙をついて点をとる南米の強さを象徴するシーンであった。
これによって、勝者のクラブ・アメリカはヨーロッパの強豪バルセロナと戦う権利を得た。
勝利の褒美がバルセロナとの対戦であることから、勝利を目指す両チームはリスクコントロールしながら、攻撃に人数を掛けないサッカーであり、魅力的な展開ではなかったが、リアリズムに徹した全北の戦い方はハマっていた。
このあたりの駆け引きがわかる人にはそれなりに面白いサッカーだったと思う。
まぁ~、いとっつはイケイケドンドンのサッカーのが好きなので、ガンバが出ていたら面白かったんだろうなぁと思います。
バルセロナには是非そんなサッカーを見せてもらいたいものです。