昨年に続いて、今年も〈編集技法〉で受講者に紙のフリーペーパーを作成してもらった。

受講者自体昨年よりも少し多かったものの、出来上がったもの昨年のと同じ38種となった。複数人で組んで作ることを推奨しているので、人数がフリーペーパーの数には直接反映しないのですな。

以下、タイトルアルファベット順→五十音順で、合わせてコンセプトと読者ターゲットを挙げておきます。

 

1 ARaTa    アート巡りの一歩を踏み出すお手伝い    20歳前後で美術にふれてみたい人
2 Caljoy    仕事や人間関係に疲れた人に向けて    20~30代の主婦・社会人
3 DAY&NIGHT    昼と夜の世界、カフェで感じてみませんか?    10~20代影響力のある男女
4 Galleria    創作をしたい、発信したい人たちに送る創作情報雑誌    創作をしたい人
5 Gaming monitor    あなたのためのモニター探し    10~30代のテレビゲームにはまり始めた人
6 holidays    誕生日を解決(素敵な食事とケーキ、そして花束を)    10代後半~20代女性
7 lamp    ほっとする場所でほっとするおいしさを。    20代後半~40代女性
8 Papyrus    本読んでる?~デジタル社会に紙の休息    本に興味のある10~30代女性
9 Rouge    男性アイドルの推し活について    10~20代男性アイドルファンの人
10 STAN    推し活、推しを追体験することについて紹介する    10~20代
11 TOUCH    大阪から行ける動物とふれあえるスポット    動物好きな人・疲れて癒やしのほしい人
12 TOUGH DOG    犬をもっと身近に・初めての犬飼いガイド    愛犬家、これから犬を飼おうと思っている方、身近にこれから犬を飼うという知り合いがいる方
13 TRPGs GATE    TRPGで無限の世界へ(初心者に基礎知識を伝える)    TRPGを少し知っている人
14 アニオタ入門    アニメオタ活初心者に活動を紹介する    20歳前後のオタ活を始める人
15 犬に触れればワンだふる!    保護犬について伝える    犬が好きな人・飼いたい人・飼えないけれどふれあいたい人
16 同じ歩幅で楽しむ“輝き”    大阪のイルミネーションとイベントフードを紹介    10代後半~50代のイルミネーションに興味のある人
17 おにぎりの世界    おにぎりの魅了を再発見する    高校生・大学生・社会人
18 関西観光スポット    関西の観光スポットを紹介する    海外の人も含めた若い世代
19 かんさいわんこ旅    大阪と関西の犬スポットを紹介    犬を飼っている人(20~50代男女)
20 今日からカレーまにあ    近畿大学周辺のスパイスカレーの店を紹介    近大通を活用する学生
21 京旅(きょうとりっぷ)    京都の旅行と食事(湯葉)について紹介する    10~20代女性
22 今日は何食べる?    高校生に近大通の飲食店をおすすめする    近畿大学を受験する高校生

23 甲南本通り商店街 普段商店街に行かない若者に商店街の魅力を紹介する 10~20代
24 心温まる趣    心と体のバリアフリー    障害のある人・高齢者・介護をする中年女性
25 しろ・くろ・さんかく    おにぎり専門店の魅力を語り尽くす。    食べることが好きな人・掲載した店に行ったことのある人
26 心身健康誌    自身の体を受け入れることを妨げる社会的背景について    10~20代女性
27 聖地のトリセツ    あなたも聖地へパンツァーフォー    「ガールズ&パンツァー」のファン
28 側にガンプラ    初心者向けガンプラ講座    ガンダムは好きだがガンプラは作ったことが無い人
29 ちょこっと休日 歴史たび    休日の時間で地域の歴史にふれる    小学校低学年の子どもを持つ親

30 どこでもスパイス スパイスカレーの聖地・大阪めぐりの入門書 ~辛いだけじゃないスパイスの世界~ スパイスカレー初心者・ランチやディナーの場所を探している人
31 夏の京都を往く    御朱印巡りと珈琲・1日で楽しむ    20代後半~40代壮年層
32 文房具調査ノート    文房具で生活を豊かに    高校生・大学生・文房具ファン
33 僕らの発見    公園の魅力    20~30代
34 ほっと一息優しい味わいを愉しむ。    りくろーおじさんの魅力を伝える    地方から観光に来たスイーツが好きな人
35 本屋さんのススメ    本と書店の紹介    本を愛する人々
36 みらいの栞    進路選択に必要なリアルな情報を    大学受験生・保護者
37 夢幻の世界    貴女を誘う無限の幻想    10代後半~20代女性
38 わたし流神社めぐり    神社巡りについて案内する    神社を知りたい若い世代

 

例年(途中で挫折したものも含めて)複数あるラーメンものが今回は無かったが、代わりに?カレーものが複数あったりする。インド料理やスパイスカレーの普及もずいぶん進んだということでしょうか。

 

それと、世の中「コロナ明け」などと言われているからか、街歩きものが少し増えたような印象。逆に例年二つ以上あった「聖地巡礼」ものが一つだけだったのは、今回新たに指示した「ネットにある情報は使わない」(ネットにあるなら、別に紙のフリーペーパーに載せる必要ない、という考え方)という縛りが、必ずしも近場では済ませられないこの題材では厳しかったのかもしれない。

 

ネットにない情報を伝える、となると取材した方が確実、いや必須ということになるのですが、結果アンケートでは原稿やフリーペーパー提出期日が早すぎるという意見がけっこう来た。授業全体の進行の関係と、冬休みを挟まず年内に作業を終わらせた方がいいという理由なので、そこは変えにくいので、何とか違う形で工夫したいと思っております。

 

カバー画像:みんちりえ( https://min-chi.material.jp/ )

今年も〈日本文学史2〉の授業は教室での対面で行い、成績評価も記述式のテストを行った。いまどき座学で使うかわからない知識を覚えさせる試験を課すのはどうか、というアンケートでの意見もあったが、我あえて反動の道を歩むなり。もちろん、知識を覚える授業ではないし、覚えればいいだけの試験でもないのですが。

 

さて、今年も昨年と同様に試験の最後は学生自身の意見を聞く問題を出した。

「「私小説」を信奉する文学観について自分自身はどう考えるか、具体的な作品(ジャンルは問わない・最近20年間の作品に限る)を例として挙げながら述べなさい。」というものだが、現代の大学生(一応日本文学専攻所属)がどのような作品にふれているか、という調査にもなっている。

 

今年は創作・評論コースと言語・文学コースで分けてみた。こころなしか前者の方がライトノベル・アニメーション・マンガを挙げている人が多いように見えますね。

また、授業で名前を挙げたもの(「蒲団」とか)を挙げたものは除いている。あと「最近20年間の作品」ではないものもあるのだが、それはそれで「いまどき」という感じがするので残しています。

また、一人で複数挙げている人のはそのまま並べ、表記のゆれもそのままにしています。

 

昨年度の分はこちら。そもそもの設問が違うということもあって、かなり違っているのですが、比較してみるのもおもしろいでしょう。

 

創作・評論コース
又吉直樹「火花」3名
コンビニ人間2名
無職転生
うなぎ
がっこうぐらし!
ゲゲゲの鬼太郎(アニメ)
君の名は。
告白
プラチナデータ
天久鷹央の推理カルテ
15歳のテロリスト
鬼滅の刃
真夜中乙女戦争
ラヴクラフト全集
星新一のSF小説
男ともだち
妻とすごした1773話
夜は短し歩けよ乙女
同志少女よ敵を撃て・ハリー・ポッターシリーズ
兎、波を走る
蒲団
犯人はそこにいる
限りなく透明に近いブルー
儚い羊たちの晩餐
転生したらスライムだった件
図書館戦争
鏡の中のアジア
すずめの戸締まり
マチネの終わりに
ホームレス中学生
八年ごしの花嫁
余命10年
三日間の幸福
日々是好日
錦織圭の自伝
さくらもももこのエッセイ
24時間テレビのドラマ
舌禍
さくらももこ「ももの缶詰」
となりのトットちゃん
ちびまる子ちゃん・ドラえもん・サザエさん
百田尚樹「永遠の0」
キノの旅・Re.ゼロから始める異世界生活・ソード・アート・オンライン
又吉「火花」・よしもとばななの作品・スクラップアンドビルド・同志少女
鬼滅の刃
ハーモニー・星新一のSS・ミステリ小説
流星の絆
推し、燃ゆ
又吉直樹「火花」・高山一実「トラペジウム」
星野源「働く男」
湊かなえ「告白」
サラダ記念日

言語・文学コース
余命10年 3名
苦役列車
君の名は。
また同じ夢を見ていた
告白
湊かなえ「告白」
東野圭吾の不倫がテーマで映画化された作品
正欲
獣の奏者
ソード・アート・オンライン
チョ・ナムジョ「彼女の名前は」
加藤シゲアキ「オルタネート」
探偵チームKZ事件ノート
東野圭吾や村上春樹の作品
サラダ記念日
さくらももこ「たいのおかしら」
さくらももこ「もものかんづめ」
もぬけの考察
おやすみプンプン
又吉直樹「火花」
ハドソン川の奇跡
蜜蜂と遠雷
死刑に至る病
明日はいづこの空の下
森見登美彦「太陽の塔」
伊坂幸太郎「逆ソクラテス」
君の膵臓を食べたい・君の名は。・天気の子
瀬戸内寂聴の作品
高瀬隼子「おいしいごはんが食べられますように」
スマホを落としただけなのに
美しい彼
神様の御用人
桜のような君
村上春樹「かえるくん、東京に行く」
星野源のエッセイ
キングコングの西野「煙突町のプペル」
ホームレス中学生
重松清「とんび」
奏(かなで)
崩れる脳を抱きしめて・アタラクシア・絶唱
村上春樹「ハードボイルド・ワンダーランド」
坂口安吾「戦争と一人の女」
アルジャーノンに花束を
朝井リョウ「何者」
僕を殺した人と僕が殺した人
さよなら世界の終わり
川上弘美の作品

 

「具体的な作品」と書いただけなので、作者名を挙げていない人が多い中で、「火花」については全員作者名を挙げていたのはさすがの知名度、いや作者の名前の方が先行しているということなのかもしれませんな。

 

来年もできれば続けて同じように問うてみたいと思っております。
 

あいかわらず2024年になっても映画館にはあまり行かないようにしている。

とはいえ、ライブ・ビューイングを見にいったり、後日書く予定だがえんえんと視聴者を待たせ続けたテレビアニメの劇場版を見に行ったりしていた。

しかし、定期更新するほどの頻度では行かなさそうなので、今年は固定タイトルは使わずにその時そのときで思いついたことを書いてことにする。

 

で、今月ハンガリー生まれのアメリカの作家の三部作の小説を読み終えたので、それに関連して書く。

〈アテナ・クラブ〉シリーズの一作目二作目1二作目2三作目だが、これらの小説では有名な(とはいえ知られている度合いは作品によって異なるが)小説の主人公達の娘が協力して悪の組織(というかある組織に属するマッドな感じの人たち)の野望と立ち向かう。彼女たちは有名な小説に実際に登場していたりもするし、またおそらくいてもおかしくはない存在であったりもする。

ネタバレにならないようにどの小説かは詳細に書かないようにするが(もっとも、早川書房の本の常として冒頭で彼女たちの来歴は説明されてしまっている……)、タイトルに出ているメアリ・ジキルはスティーブンスンの「ジキル博士とハイド氏」のヘンリー・ジキルの娘である。原作には彼に子どもがいるということは書かれていないものの、逆に子どもはいないとも書かれていないので、娘がいてもおかしくはないわけである。また原作との接続として、ジキル家の執事(既に亡くなっている)の妻の家政婦や、ジキル氏の弁護士の事務所で働いていた男が弁護士事務所を引き継いでいて登場したりする。

彼女達や彼女たちの家族および敵が登場する小説は19世紀後半または20世紀初頭に書かれており、このシリーズはその時期の社会では常識だった不平等・偏見を描くというところに主眼があったりもする。

テーマというだけではなく、オリジナルの小説ではふれられていない19世紀後半の社会状況(このシリーズでは女性の権利を求める運動)が背景になっているのもニヤリとさせるところである。

 

そのあたりのことは実際に小説を読んで楽しみつつ確認してもらいたいのだが、ここでは様々な作家が書いた小説に登場する様々な登場人物を同時代人として出会わせるアイディアについて考えたい。

 

同時代を生きた実在の人物たちを出会わせるということはいわゆる時代小説・歴史小説でよく見られるアイディアだが架空の人物でそれをやるというのは、たとえばこちらのイギリスのコミックが早そうだ。

The League of Extraordinary Gentlemen

とはいえ、第一作が1999年なのでまだ四半世紀くらいの歴史しかない。

SF小説・冒険小説・ゴシックロマン・ミステリといった様々なジャンルの重要人物たちが協力し合ったりしなかったりする小説というのは魅力的である。さらに〈アテナ・クラブ〉と同様に、オリジナルの小説では背景に沈んでいる社会状況(こちらは植民地問題)を前景にしているのも読み所となる。

 

このあたり日本の小説ではどうなるのか、と考えてしまう。

ミステリの方では、様々な作家が生み出した名探偵が一堂に会すという小説が1972年に書かれていたりするし、そちらにも登場する明智小五郎は最近でも金田一耕助と共に活躍する小説が書かれたりしている。

 

また、ゲームでは「スーパーロボット大戦」があるが、こちらはロボットアニメジャンルに限られるし、また時代とか舞台とかを合わせることもしていない。

 

様々なジャンルの小説の登場人物たちを集めた小説というのは今のところ書かれていないようだ。

 

Fateシリーズのように実在の人物と架空の人物とを集めてしまったものはあるものの、彼らが生きていた時代で生きさせるものではない。Fateが切り開いた有名人物対決・戦争ものの中にも、彼らが生きていた時代から切り離されているものがほとんどで歴史物のとして醍醐味は無かったりする。

 

このあたり、誰も知っている架空の人物というのが少ないということもあるかもしれない。戦国時代だと真田十勇士や風魔小太郎といった忍者系がいるが、近代だとかなり難しい。

たとえば明治時代の小説で、今の人でも名前を挙げたらすぐわかる登場人物といっても思いつかないわけです。1970年くらいまでなら貫一とお宮とか、早瀬主税とお蔦とか、浪子と武男とか、新派の劇や映画を通して知られている名前があったが、彼らも2020年代には知名度は低くなってしまっている。

 

逆に1960年代以降のマンガやアニメの登場人物であれば、いくらでも知られているのだが、それらは著作権の縛りがあって自由には使えませんからねえ。

 

逆に一般的知名度は低いが、文学史上で有名な小説は読んでいる読者は知っているという縛りで登場人物を揃えた小説を書くのはあるかもしれない。

内海文三と太田豊太郎と美登利と瀬川丑松と早月葉子がアメリカで出会う小説とかどうですか。

https://disneyplus.disney.co.jp/program/loki
https://pluto-anime.com/

 

この2カ月の間も感染症を恐れて映画館には行かなかった。5回目のコロナウィルスワクチンを打ったりもしているのだが、11月に入って急に寒くなってからはインフルエンザまで流行りだしたので自粛し続けているわけである。

 

配信専門のものでは、上記の二つを見終わった。

どちらも原作のマンガや旧作の映画やドラマよりもキャラクタの情緒の動きが激しいように思った。

 

後者のマンガとの比較については、そもそもアニメーション化して声・音楽が入る時点で視聴者の感情をより強く動かすことになるわけだが(「サクラダリセット」のような逆を狙う例外もある)、

それだけではなく原作が書かれた時よりも現実の状況が登場人物たちが巻きこまれている問題により近づいているからなのかもしれない。

 

前者についても、2010年代終盤からの世界の人の権利の動きをふまえてのキャラクタ像の変化としてとらえるとわかりやすいと思った。もう、いたずら者の王子じゃいられないのだ。

 

他の配信のみのドラマやアニメーションはまだまだ、いや、いよいよたくさん作られているので、おそらく来年も映画館に行かない日々は続くのでしょう。

新作映画の劇場上映から配信までの間隔もさらに短くなってますしね。

こちらで書いたように夏の初めに(厳密には8月初旬)新型コロナに感染したのですが、その直前に行った映画館で、後ろの席に座っていた人がずーっと咳をしていてしかもマスクをしていなかったのがあやしい気がしたもので、映画館に行くのをそれ以来やめております。

 

なので、記録して残すのは配信のアニメやドラマばかり。

 

https://bastard-anime.com/
https://ragnarok-official.com/
http://www.netflix.com/ooku
https://www.toei-video.co.jp/catalog/dstd20677/
https://disneyplus.disney.co.jp/program/ahsoka
https://gamera-rebirth.com/
https://www.netflix.com/jp/title/80217863

https://anime.elmelloi.com/bd_dvd/
https://disneyplus.disney.co.jp/news/2023/0904_phoenix_eden17
https://disneyplus.disney.co.jp/program/loki
https://pluto-anime.com/

 

まだ完結していないものや、配信されたばかりで全部見ていないものも含みます。

 

古い作品をアニメ化・ドラマ化(現在連載中ではあるものの20年以上前に掲載されたあたりをドラマ化したNETFLIXの80217863とか)したり、リブートさせたり、大シリーズの時間のすきまを描いたり、既に何度も映像化されていたり、スピンオフだったり、第2シーズンだったりして、いかにも目新しい今!って感じのものはありませんね。

とはいえ、2023年っぽいというのはどういう感じなのか、流行っているものにしてもあるジャンルの中のトップランナーということになるので、本当に目新しいものというのは難しいのかもしれない。

逆にスピンオフやリブートこそ2020年代、いや2010年代以降らしいのかもしれない。

 

ふだん授業で創作・創造とは過去の作品の作り替えだと言っているので、特に違和感はないのですが、それとは別に、こぉれは意表を突かれたぁ、という感じを求めているのは確かですね。贅沢で我儘なものである。

 

ちなみに、一番最後に挙げているアニメの原作マンガでアトムが登場したときには、なるほどこの世界観ではこういう見た目になるのか! と嬉しい意外性に感心したものですが、今回のアニメの宣伝では最初から顔出ししていたのが少し残念でしたね。これの宣伝を担当した人はそういう驚きを体験しなかったのかもしれない。驚かせる必要を感じなかったのかもしれない。やはり残念。

実は10月末でも咲いているのです。

 

しかし、大輪というわけにはいかず、花の盛りはとっくのとおに過ぎています。

 

全盛の頃はこんな感じでした。

 

リビングアサガオも今年は何度も花をつけました。全開! って感じにはならないのですが。

 

種の収穫も十分でまた来年に継承していけそうです。

 

ただ、種と言えば……

今年はこんな風に中に穴が空いているものがいくつもあって、虫? と思っていたのだが、周辺情報からするとおそらく暑さで大量発生したというカメムシの仕業ではないか。

 

このニュースは千葉県での米の被害を伝えるものだが、なにしろ同じ種、大阪府のアサガオでも同じことがあってもおかしくない、んじゃないでしょうか。

 

来年も今年のような暑さが続くとすると、なんらかの対策をした方がいいのかもしれませんね。(来年に続く、たぶん)

〈クワバラ・ゼミの部屋〉では2001年以来、担当講義をどのように進めてきたかを記録してきた。

目的としては学生向けがメイン、あとは自分用の記録だったのだが、新型コロナ禍が始まった2020年以降、職場で支援システムとしてGoogle Classroomが使用できるようになり、学生向けの情報はそちらに掲載すればよくなった。

自分用の記録として、〈クワバラ・ゼミの部屋〉もあった方がいいのだが(GCは情報の一望性が低い)、いまどきhtmlで書いてFTPソフトでサーバにアップロードするというのが億劫で更新が滞りがちになっていた。というか、学期が終わってからまとめて更新というのが実際だったわけです。

 

旧Twitterで〈講義情報〉のアカウントを作ったりもしたけれども、あまり閲覧者がいなかった。まあ、なにしろオープンだったので(嗚呼……)使っていた教科書の著者に言及されるということはあったけれども。

 

で、今年も同様に前期は学期中に全く更新できていないので(GCを更新するだけでおなかいっぱい)、対策として考えたのがブログを使うということです。

 

で、実際に作ってみた。デザインが鹿なのは、行分けして見やすく表示してくれるデザインが他にはあまりないからで、「水曜どうでしょう」しかまろくんは関係ありません。

これならスマートフォンからも更新できて気軽ですね。

今年度の「担当講義」のページにも授業ごとにリンク(「授業の進行」というのがそれ)を貼っております。
 

明日から後期が始まるので、三日坊主にならないように気をつけます。

 

昨日は載せ忘れていた昨年分でしたが、今日は最新今年提出されたレポートタイトルです。

とはいえ、それほど変りばえしてません。今年は陰謀論を取り上げたのが二つあったのがこれまでと違うところでしょうか。あと、タイトルではわかりにくいでしょうが、「コロナ」という言葉がどう変わったかを調べたものとか。

 

ちなみに、今年の縛りは「新型コロナ禍前・中・後で変わったこと」。授業では「新型コロナ禍後」という状況は政治的に決められただけで、実際には終わっていないと繰り返し言っていたのだが、そういう観点に立っているレポートはあまりなかった。

現実的にマスクをしなくてもよくなっているわけで、体感として終わっている感じがあるのかもしれない。マスク関連は今年も多くあったが、これから先外すのかどうか、という話があったりなぜ外さないのか、という話がでてきていた。

 

・コロナ禍によって変化した入院生活
・聞こえないから感じ取れたもの
・避難所での感染症対策に対する意識変化
・コロナ禍と韓国人の日本留学
・飲食店と外国人客

・偏見とコミュニケーション
・新型コロナ前、中、後の、脱マスクへの恥ずかしさに関する調査
・新型コロナウイルスによるマスクの後遺症
・マスク生活と肌荒れの調査
・コロナ渦がもたらしたマスク依存と外見至上主義の加速
・コロナ禍前・中・後それぞれの時期で人々がマスクに対して持ったイメージ
・マスクがもたらした変化

・空虚に希望は沈み込む(新型コロナウイルスの影響によって大学生が学生としての活動を制限され、社会とのつながりを喪失したことについて)
・コロナウイルスとともに観光地で過ごす学生生活 
・コロナ禍に巻き込まれた私たちの生活
・変化する食生活とオンラインと対面のバランス
・神経質すぎるのではないかと思われる心あたり
・オンライン授業が大学生にもたらした影響について
・ねじ曲がった青春の舞台―その中で生きるということ―
・失われた青春をどう取り返すか
・僕の一年(小説)
・疫害の補集合
・コロナ禍における就活現場での変化

・コロナと自殺の増加SNSの関わりについて
・コロナに呑まれ登校できなくなった子どもたち
・コロナを経て変化した教員の在り⽅
・新型コロナ禍前・中・後における教育現場での保護者対応の変化
・摂食障害とコロナから見るこどもの心理的居場所
・コロナ禍の保育者と子どもたち

・コロナウイルスの流行における参加型イベントの変化について
・新型コロナ禍とガイドライン廃止後におけるコンサートの変化
・舞台演劇における「距離」と新型コロナウイルス
・コロナ禍が演劇界にもたらしたもの
・吉本興業はどうやってコロナ禍を切り抜けたか
・新型コロナウイルスがもたらしたライブイベントの変化
・新型コロナ前・中・後期における映画産業の変化~映画館の未来はどうなるのか~
・コロナ過という壁を越えた博物館とその先に存在する壁
・プロ野球において新型コロナ禍前・中・後で変わったこと
・コロナウイルスがスポーツに与えた影響
・将棋界における新型コロナの影響 新型コロナがもたらした「感染予防のための義務」とルールのせめぎあいについて

・コロナ前・渦中・後における影響とは?―人気だった作品と共に見るコロナ社会―・コロナ禍に伴う在宅エンターテインメントの興隆
・コロナ禍、子供たちはどのように過ごしたのか〜サブスクから見るお家時間〜

・コロナとスマホ/コンシューマーゲーム
・コロナによるゲームを取り巻くモノたちの変遷
・陰謀論という流行り病
・コロナ禍前・中・後における陰謀論者の変容、その観察

・変わったこと、変わらないもの。必要なこと、必要ではないもの~生活を支えるサービス業のリアル~
・コロナ前中後での飲食店の売り上げ・業態の変化について
・実店舗の価値

・新型コロナウイルスに伴うネットショッピングの発展
・SNS広告の光と影
・コロナ禍を切り抜ける AI ソリューション
・新型コロナが変えた生活のオンライン化
・「テレワーク」が暴くもの
・ファッション・コスメとコロナウイルス

・本当の意味でのソーシャルディタンス
・ウイルスの本質〜それによって変化した生活〜
・新型コロナウイルスに奪われた「コロナ」
・香りと向き合うわたしたち

 

今回のオチとして、実はこれらのレポートを読む直前に新型コロナ陽性になって、規定どおり5日ほど部屋にひきこもっていたのだった。生れてはじめて体温が38度を越えましたが、今は回復しています。

いや、その後も、いろんな人が感染しているし、新型コロナ禍は全然終わってませんよ。

8月も終わりかかっているということで、毎年恒例ジャーナリズム論のレポートタイトルから、いまどきの日本文学専攻に入学してくる大学生はどんな感じなのかを自由に考察してもらおうという企画。

 

ところが、見直してみたところ、昨年の分を掲示し忘れていることに気付いた。

なので、まずは2022年度のレポートから。タイトルは間違っているわけではありません。

縛りは「新型コロナ禍で変わったこと」というだけ、4000字以上。近い題材のものをまとめています(ここまで作業しておいてなぜ載せ忘れるのだろうか?)。

 

・出版業界の今後について
・新型コロナ過による出版業界への変化影響と今後への考察
・『新潮』とコロナ禍の小説
・コロナ禍が図書館にもたらしたもの
・コロナ禍において、『鬼滅の刃』が流行するに至ったのはなぜか?
・任天堂から見るコロナ禍でのゲーム業界
・コロナ禍がもたらしたゲーム業界の変化
・コロナ禍におけるゲーム文化の変容
・新型コロナ禍によるゲーム機、周辺機器やグラボ価格の高騰及びその原因

・ポピュラー音楽におけるアリーナライブや大規模フェスの開催制限について
・新型コロナ禍によるコンサートの変容
・SEKAI NO OWARIのライブ演出と新型コロナウイルスの影響について
・新型コロナウイルスの影響によるYouTubeの需要と供給の変化
・コロナ禍で変容した邦楽の在り方

・コロナ禍における学校生活の変化について
・学習塾はコロナ禍でどう変わった?~これからの学習塾はどうしていくのか~
・コロナ禍によって変わった仕事や学校のスタイル
・大学及び大学生活とは何のためにあるのか―コロナ禍以前・以後の大学生活の比較を通して―
・コロナ被害に対する無知さ ~学生について知る~
・コロナ禍でサークル活動の失ったもの、得たもの
・歪められた生駒祭

・新型コロナウイルスによるアウトドア産業の変化
・新型コロナウイルスの脅威と観光
・コロナ禍における飲食業界が受けた影響
・コロナ禍が変えた食生活
・コロナ禍とモスバーガー
・飲食店アルバイターの約2ヶ月
・コロナによって求められるフードバンク
・コロナウイルスによるマッチングアプリの普及

・マスク共存時代の到来
・大コロナ時代withマスク
・悩めるマスクの囚人たち
・コロナ禍はマスクの意味を変えたか~マスクの服化と口の裸化~
・マスクが幼児・子供たちに及ぼす影響
・衛生観念とはなにか

・コロナ禍で売り上げを伸ばした小売業
・コロナ禍における消費者の意識変化~EC市場を中心として~
・コロナ禍はもたらしたものはマイナスか、それとも
・破られた欺瞞と失われた信頼
・感染対策の意識への変化
・消える命の裏側で
・新型コロナで変わった日本国民の運動量
・ろう者の生活とコロナ禍の影響
 

今年、つまり2023年度の分については、また明日。

https://liveviewing.jp/suiyou-dodesyo2023/ 

https://www.toho.co.jp/movie/lineup?modal_open=kimitachihadouikiruka https://www.disney.co.jp/movie/indianajones-dial

 

7月に映画館に行ったのは三回だったが、最初のはテレビ・バラエティの先行劇場上映という新しい形態だった。

放送する前にパブリック・ビューイング自体は初めてでは無いが、テレビ番組を、しかもスタッフや出演者と(擬似的に)一緒に見るというのは独特な体験だった。

もちろん、配信でも同じようなことはできているわけだが、自宅と違ってそれを見るしかない空間で見るというのが面白かった。映画館が生き残っていく一つの方法になるかもしれない。

 

2本目は大監督のひさびさの新作アニメ映画。とてもわかりやすい物語が、しかし、作中では何の説明も無しにファンタジーな空間に入りこむのでわかりにくくなっていた。「古来、鳥は人の魂を運ぶものと言われてきたからのお。」とか、「川や海岸は異世界への境界の役割を果してきたんですよね。」といった台詞があったら、わかりやすかったでしょう。

 

もともと「2001年宇宙の旅」についていた説明ナレーションを、最終的にキューブリックが全部省いたという話を思い出したよ。おそらくこっちは最初から説明してなかったんだろうけど。

 

3本目は40年以上の歴史があるシリーズの最終作(ということになっている)。

4作目では円盤が登場して、今回はあれ、というのはSFの基本に返ってのH・G・ウェルズオマージュなのでしょうか。とはいえ、ダークサイド・ミステリー的な話の進め方は変わっていない。

 

前作に出ていた息子が出ないとは聞いていたが、作中でそんな理由づけが与えられ、かつ主人公の境遇に影響を与えてくるとは思わなかった。

代わりに登場したのが擬似的な娘というあたり、老人を最終的に面倒見て看取るのは息子ではなく娘といういまどきの高齢化社会を反映した設定にしたかったのでしょうか?(たぶん違う)

 

ちなみに時間の関係で吹替で見たのだが、(擬似)娘役の人の声をあてていたのが真綾さんだったのはなかなかのご褒美でした。