本日は大安なり。もすごく良かった。
結婚式場での物語りなのだが、よくこんな面白い展開が次から次へと思いつくものだ、といつもながら、興奮し、関心し寝る間も惜しんで読み続けてしまいます。
改めて、結婚式って特別なものだなぁ、と思ったり、自分のなかの結婚願望みたいなものが、今更ながら強くなったり。
辻村深月さんの作品は、とても丁寧に繊細に、人間の心が描かれており、
自分が経験した、でも自分でも答えが出せないままで、心に蓋をしてしまった、その時の心情感情の複雑なところまで、心のひだを崩して、答えを解き明かしてくれます。そのとき心が救われるんです。
ツナグのような、かがみの孤城のような、不思議な世界がこの世に存在しているように。
もしかして、辻村深月さんは、読者それぞれに必要なものを、必要なときに出会えるように、目の前の出会うべく書店に用意して置いてくれているのかも知れません。
それほどまでに、今まさに自分が求めていたものに答えを出してくれます。
それが、芸術なんだろうなぁ。
立川談志がそうであったように。
師匠談志がよく言っていた、救ってやれよ。もっと救ってやれよ。って。
よし!頑張ろう。
辻村深月さん、いつも素晴らしい作品をありがとうございます。