To TAKARAZUKA once a month at leastー観劇・備忘録

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ミュージカル『フリューゲル -君がくれた翼-』
作・演出/齋藤 吉正

令和5年11月18日 15時30分公演 東京宝塚劇場 2階12列下手側B席

10月22日にも観劇していたのですが、どうしても舞台に集中できず、公演の印象もあまり残らず、観劇感想を書く気にもなれませんでした。しかし、それから1か月ほどたったこの日は、集中してみることが出来たと思います。
私の受けたショックとは、天と地ほど全くレベルが違うのは分かっていますが、とてもつらい出来事でも、心の傷は、時間とともに癒されていくことが多いものです。そう、時間さえあったのなら...。

  
[解説]
冷戦下の東西対立により国が分断されていた1988年のドイツ。社会主義国となった東ドイツの国家人民軍で広報を担当するヨナス・ハインリッヒは、西ドイツのポップスター、ナディア・シュナイダーを招聘したコンサートの責任者に任命される。欧州各地で巻き起こった民主化の波は東ドイツにも押し寄せており、政府は国民の不満を解消する目的で首都東ベルリンでのコンサートを企画したのだった。自由奔放なナディアの言動に振り回され、顔を合わす度に喧嘩を始めてしまうヨナス。しかしリハーサルでナディアが歌う「フリューゲル」という曲を耳にした瞬間、その歌声に胸を打たれ、離れ離れとなった家族と過ごした幼い日々を思い起こす。音楽を通じて初めて心を交わした二人・・・。そんな二人をヨナスの大学時代の同期でもある秘密警察のヘルムート・ヴォルフが監視していた。
東西に隔てられた国で育った男女が、考え方の違いから最初は反発しながらも次第に惹かれ合っていく姿を、ベルリンの壁崩壊へと向かう激動のドイツを舞台に描くコミカルでハートウォーミングなミュージカル作品。
  


○ ○作?
前回の観劇の時には
「意外といい作品」
との印象が残っていました。「意外と」思ったのは、多分、あの2019年を代表する○作
『夢現無双』
の印象が強烈で、開幕アナウンスを聞いた時点で、ややテンションが↓気味だったからかも?(笑)。さて、ほぼ1か月後の再観劇の感想は...
「オリジナル作品としては屈指の高レベル」
の優品といった感じでした。とはいえ、いきなり
「ナチス協力者」~「戦場シーン」~「東ドイツ」~「ヒロインのライブ」~
って感じで、色々とぶっこんできた時には、
「これ、一体どうなんの...」
って不安が先行していたのですが...(笑)。


○ 構成の○
でも、観劇が進んでいくにつれ感じたのは、これって
「何だかミュージカルみたい」
って...いやいや、そもそも
ミュージカル『フリューゲル -君がくれた翼-』
なんでした(笑)。まず、
「主題歌」
の『フリューゲル -君がくれた翼-』が、見事なまでに
「ストーリー展開の軸」
になっている構成にとても感心しました。何度も繰り返し歌われるのにも関わらず、最初に聞いたシーンより、リピートされたいくつかのシーンの方が
「より深く、様々な感情を呼び起こす」
ところが素晴らしい。こういった作品って、オリジナルでは、結構レアな気がします。


○ さらに
この曲だけでなく、
『いつ見る夢~いつか見た夢』
という曲もリピートされていて、それぞれのシーンで
「異なる深い想い」
が惹起されたことも印象に残っています。また、「S4」で歌われる
『Nein!』
は、いかにも
”The Musical!”
といった楽しい楽曲で、実際、この辺りで、グッと舞台に惹きつけられました。勿論、3曲ともに
「楽曲自体も、とても良かった」
...まあ、令和調ではないかもしんないけど(笑)。えっと
『フリューゲル』は、作曲/長谷川雅大先生、編曲/多田里紗先生
『いつ見る夢~いつか見た夢』は、作曲/青木朝子先生
『Nein!』は、どなたか、プログラムからは分かりませんが、音楽担当の先生方
”GOOD JOB!”




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