ワシャ、喰ったミカン類の種とか漬物作った時に漬け汁に使った柚子の種とかをよく花壇に播く(捨てる?)のじゃが、そしたら柚子(ゆず。葉っぱの形状からの推定)が1本生えて来たんで、植木鉢に移したのが去年。
今月初旬のある朝、水やる時に見たら、その柚子(まだ高さ30数センチくらい)の葉っぱの1枚に、枯れた木の葉の破片みたいな濃い茶色(ほぼ黒)いゴミが付いてるのに、気付いた。
「ゴミであるなァ~」
と思っただけで、放っといた。
数日後、また見ると、なんと! ゴミだと思ってたモノが、ちっこい(2センチ弱くらい)イモムシになっていた。濃い茶色(ほぼ黒)で、白いVの字の筋があった。
蝶か蛾の幼虫ならん。
んで、夕方、仕事から帰宅した嫁に見せたら、
「ホントだ。幼虫だ」
と云々。
2・3日したら、汚く貧相であったイモムシは、少しデカくなり鮮やかな緑色になった。
明らかに、アゲハの幼虫である。
保護色で見え難(にく)いが、これ。
イモムシは柚子の葉を喰いまくり、大量にフンをして、どんどんデカくなって行った。
反比例して、柚子は葉っぱが、どんどん無くなり、かなり哀れな姿となった。
んで、金曜日(5月17日)、嫁に、
「このまま行くと、葉っぱを失った柚子は枯れ、エサを失ったイモムシは餓死して、共倒れとなるであろう」
と言ったところ、嫁は予想以上に心配し、
「大きめの柚子を買おうか?」
と言うので、ワシャ、
「買わんでも、その辺の空き地かジャングルに勝手に生えてるのがあるじゃろーから、その内、引っこ抜いて来る」
と答えた。
そしたら、翌日の土曜日(5月18日)、「ほけんの窓口」から帰った嫁は、「柚子を買いに行く」と言い出し、ワシをお供に近所のホームセンターに行き、70センチを超える「とげなし柚子」(1700円くらい)というのの苗と土(300円強)を買って来て、自ら、家にあった余りのデカい植木鉢に新人柚子を植えた。
ところが、植木鉢が嫁の予想を超えてデカく、土が足りない。
嫁は又も、ワシをお供にホームセンターに向かい、大袋の土(600円強)を買って来て、めでたく柚子の植樹を完了した。
小っこい先輩柚子とデカい新人柚子の枝がくっつくように並べ、イモムシに自ら引っ越しさせようという作戦である。
ほとんど見えぬが、拡大すると、イモムシがいるのが(辛うじて)みえる。
こっちは、イモムシ、見えますな。
月曜日(5月20日)の昼頃、イモムシが新人柚子に引っ越してたので、嫁にラインで伝えた。
ところが、その後、先輩柚子に戻ってしまい、その後も見るたんびに移動しており、イモムシはかなりアクティブであることがわかった。
イモムシと人類では時間の観念が違うようである。
水曜日(5月22日)、イモムシは新人柚子への引っ越しを完了した。
ほいで、仕事から帰った嫁に、
「引っ越したのはいいが、もうデカくて目立つから、カラスに連れ去られる危険がある」
と言ったら、また大変心配して、新人柚子の鉢ごと、家の中に入れるこことなった。
アップ。日が当たるよーに窓際に置き、昼間は風が通るよーに窓開けて、網戸にしてある。
窓越しに見えるのは、中先代号のケツ。
ボケちまったが、背後に見えるのは、上から小学館『日本国語大辞典』、吉川弘文館『国史大辞典』など。
木曜日(5月23日)。午後4時半頃に見たら、新人柚子にイモムシが見えぬ。いっくら見ても、見付からない。床に落ちたか? と見てみたが見えぬ。カーテンに登ってしまったか? と、見てみたが、やっぱ見えぬ。
うっかり踏んづけでもしたら、エライことなので、嫁が帰るまで、そのまま放置して、晩飯の下準備(アスパラを茹でる。米研いで、水に入れて、冷蔵庫に入れる。味噌汁を作るなど)をやる。
6時過ぎに、嫁が仕事から帰って来たので、カクカクシカジカと伝えたら、
「え?!」
と驚き、新人柚子のもとへ。そして、ほとんど間を空けずに、
「いた!」
「どこに?!」
とワシが見ると、床を這ってやがる。
どーゆーこと?! さっき、ワシが見た時は、いなかったクセに!!
嫁は、八王子原住民なので、虫もトカゲも素手で触れるのであるが、「潰したら大変だ」と、マスクにイモムシを乗せ、新人柚子の枝に戻したのであった。
夜、イモムシは新人柚子の枝で、なんか身体を縮めて動かなくなった。
嫁曰く、「サナギになるのかもしれない」と云々。
んで、↓ 本日、5月24日(金)、朝(7時頃)のイモムシ。
糸で枝と繋がっており、サナギになる御様子。