新型コロナウイルスの影響で、色んな所が自粛してますな。
プロ野球オープン戦は無観客で行い、ペナントレース開幕も遅らせる。
Jリーグも同様に一旦中断。
スケートは中止となり、大相撲も無観客試合。
選抜高校野球もすったもんだの末に中止になり、TDLもUSJも休園中。
ライブやイベントも中止や延期が続き、何でもかんでも自粛自粛。
どーなんでしょうねぇ。
確かに感染拡大を防ぐ意味でも処置を講ずるのは必要ですよ。
誰も新型コロナが蔓延してくれればいいなんて、思っておりません。
でも何でもかんでも自粛自粛の流れは、戦争してた頃の”欲しがりません、勝つまでは”みたいな風潮と重なってしまうのは考えすぎですかねぇ。
日本人って特に我慢が美徳とされている節があるので、余計に「被害を最小限にくいいとめる為に、しかたないよね。我慢しようね。」っていう、無言の了解が広がっているような気がして、そして、それを”他の誰かに対しても求めているのが当然”とばかりになっているような感じがして、それはそれとしてどうなんだろう、と考え込んでしまう次第でございまする。
従わなければ非国民、みたいな。
そんな非国民さながら、電車の中でマスクをしていないだけでちょっと私の周囲に微妙な空間が出来る、今日この頃でございますw
てことで、お堅い文調から入ってしまいましたが、卒業式ですよ。卒業式。
私の住む地域では、例の首相の学校休校要請のあった翌週である3/2(月)の午後から学校が休みになりました。
ただ、週に1度、曜日を分散してクラス別に登校日があり、生徒の様子を確認してたようです。
そういう比較的リベラルとでもいうのか、そんな学校なので卒業式はどうなるのだろうと思ってました。
ニュースでは卒業式を中止したり、生徒だけにしたりとか、色々あるようですが…
娘の学校では、短縮した形での卒業式を行うとの事。保護者もマスク着用の上で入って良いとの事。
おぉ。
神対応。
正直、中止になるのでは、と思っていただけに、にわかには信じられなかったです。
で、卒業式。
受付を済ませ、体育館へ。消毒液をかけていやに寒い。
体育館の窓、全開。
新型コロナ対策として、窓を開けて換気をよくするのだとか。
さみーよ。
でもまあ仕方ない。
式そのものは短縮バージョンで実施とのこと。
卒業生入場はやや早歩きでさらっと入場し、国歌・校歌斉唱もそれぞれ1番のみ。
間髪入れず卒業証書授与。
これも生徒の名前を読み上げて、最後に卒業生代表2名が壇上に上がって授与。
入場からここまでで概ね20分程。 早っ。
続いて校長の祝辞。
校長の話は長いだろう…と思っていたら意外と7分あるかないか程度で終了。
やるじゃん。校長w。
やればできる校長(略してYDK)だった。
あとは答辞と蛍の光を歌って終わり。楽勝と思ったら予想外の伏兵がここで出てきた。
卒業生代表の答辞が長かった!
入学から今日までの思い出を事細かに読み上げる。
いや、まあ、わかるよ。気持ちはさ。
それだけ中学校の3年間が思い出深かったんだろうと思う。
楽しかったんだろうと思う。
皆の気持ちを代弁したんだと思う。
が、もうちょっとまとめられるんとちゃうかなー。
かなり、やる気スイッチがONになった卒業生代表は15分程(※校長比2倍(わたし調べ))思いのたけを述べて終了。
いやもうあなた、将来政治家になれるよ。
で、この後は本当ならばPTA会長の挨拶やら市長の挨拶があるのだが、コロナのため割愛。
祝電は外の掲示板に張り出しているので各自見てくれ、の一言で片づけれられ、来賓紹介は市長と、あと2人ほど紹介されただけで、残り20名ほどは全く触れられることもなく、見事なまでにスルー。
最後に蛍の光を歌って、卒業生退場。
1時間満たなかったと思うのだが、ぶっちゃけ、毎回これでいいと思う。
シンプルだし。
今後はこの短縮バージョンをスタンダードにすべきだろうと提案したい。
さて、続きは各教室で。
教室ではそれぞれ担任から記念品を受け取ったり、卒業証書を一人ずつ受け取ったり。
担任から生徒へ話された最後の言葉は、中学卒業しても、どったらこったら…的な話ではあるものの、どこかしら胸熱だった。
年甲斐もなく、ジンときた。
最後は教室で全員で記念写真を撮り、余韻の残るなか退散。
新型コロナのこんな時期だからこそ、卒業式があってよかったと本当に思う。
右に倣えで顔色伺って同じ動きをするのではなく、おかれている状況を踏まえた上で判断を下し、最善の策を取る。
今回の卒業式の実施は、卒業生に対しての今後の生き方を、学校自らがまずやってみせた、と思えるような、そんな卒業式だった。
まあ、なにはともあれ、卒業おめでとう。