ずっと放置してしまいました。。。

去年から今年にかけてとても忙しいです。

おそらくここ数年少なくとも都内に関しては、ものすごい勢いで保育園の数って増えているはずなんですけど、それを全く感じさせないほど、入園希望者がいます。

毎日、毎日入園希望の問い合わせがありますし、年度初めはいろいろ提出しなければならない書類なども多いので、園長稼業もそれなりにてんてこ舞でした。

問い合わせも、「保育園が決まらないと、このままリストラされてしまうんです!」って感じでかなりテンパってしまっておられるお母さんなども結構いらっしゃるんで、実は話を聞いているだけでも、負のオーラにやられてしまって・・・感じです。

まーやっと、この時期になって、4月に入園した子どもたちもたいぶ園に慣れてきますし、入退園も一段落するので、何となく落ち着いてきたかなって感じになります。

で、久々のブログ更新です(笑)

まー頑張って、いろいろ書きたいなと思います。



数日前の記事ですが、読売新聞にこのような記事がでてました。


http://job.yomiuri.co.jp/library/wlb/li_wl_09021001.cfm

希望の保育所選べます


「行政が割り振り」転換 新規参入も促進


 厚生労働省は認可保育所に関し、市区町村が入所先を割り振る制度を改め、利用者が直接申し込んで契約する仕組みに変更する方針を固めた。都道府県が認可している新規業者の参入も、全国共通のより詳細な基準を明示し、これを満たせば原則参入できるようにする。月内にも社会保障審議会少子化対策特別部会で決め、2011年の通常国会での児童福祉法改正を目指す考えだ。

 認可保育所への入所は現在、市区町村が申し込みを受け付け、親が一人だったり、生活保護を受けていたりという世帯ごとの事情を考慮して入所先を割り振っている。保育料の徴収も市区町村が行っている。

 利用者からは「自宅から遠い保育所になった」などの不満が出ることがある。また、待機児童が多い市区町村では、窓口で申請を拒否されるケースも出ている。

 制度改正により、市区町村は保育の必要性だけを判断し、必要と認められれば、利用者が保育所に申し込み、保育料も直接納める仕組みとする。新規業者の参入も同時に促進し、待機児童の解消を図る考えだ。

 個別の保育所が入所の是非を最終的に判断することになれば、一人親世帯など保育の必要度が高い子どもが入所できなかったり、所得の低い世帯の子どもが受け入れを拒否されたりするケースが出てくる可能性がある。このため、厚労省は保育所に対し、こうした子どもの優先受け入れ義務を課す方針だ。市区町村への苦情受付窓口の設置や第三者が運営を評価する仕組みも検討する。

 同省は、利用者が希望に沿った保育所を選べるようになるほか、保育所間の競争により保育時間の多様化などのサービス向上につながると見ている。ただ、政府の規制改革会議が求める保育料の自由化は、保育料の高騰や過剰競争につながるとして見送る方針だ。

 直接契約方式は、規制改革会議が07年にまとめた第2次答申に盛り込まれ、同特別部会で検討してきた。事業者側には「事務量が増大する」「公的責任の後退だ」などの慎重意見が出ており、決定まで時間がかかる可能性もある。


2009年2月10日 読売新聞)


ポイントは、「制度改正により、市区町村は保育の必要性だけを判断し、必要と認められれば、利用者が保育所に申し込み、保育料も直接納める仕組みとする。」という部分でしょう。


全部の事情を知っているわけではないので、私自身も記事から判断するだけですが、これって、何のための制度改革なのかまったく意味不明です。


仮にこの制度になったからといっても定員枠が増えるわけでもないだろうし、希望の園に入園できる可能性が高くなるわけではないでしょうし・・・


保護者にとっても、複数の園を希望する場合はすべての園を回らなければならなくなるといったことも生じるでしょう。

最近では保育料をちゃんと支払ってくれない親もいるようですが、そのような場合の対応も各園がするのでしょか?


園の事務量は間違いなく増大するでしょう。結果的に事務専門の職員を増やさなければならなくなると思います。


私も入園希望者の対応だけで一日が終わってしまうことがよくありますし。。。


記事によれば、「所得の低い世帯の子どもが受け入れを拒否されたりするケースが出てくる可能性がある。

このため、厚労省は保育所に対し、こうした子どもの優先受け入れ義務を課す方針だ。」とのことですが、仮にこのように一定の歯止めがあったとしても、残りは保育園の裁量で入園させる園児を決めることができるということでしょうか?


それまた、恐ろしい(笑)


世帯収入だけで歯止めをかけるのだとするならば、手がかかりそうな子どもなんかは認可保育園でも引き受けてもらえない可能性もでてくるでしょうね・・・逆に言えば現在の制度は親の仕事と収入くらいでしか判断していないわけですから。


ちなみに、このような制度になると、自営業とか残業時間が長い仕事の方など、今まで認可保育園にはなかなか受け入れてらえなかったような人はむしろ入園しやすくなるかもしれませんね。

基本的に保育時間が長い方の方が園にとってはたぶん「おいしい」ので。

定員枠ががっちり決まってしまっていて保育料の上限なども決められてしまっているような保育園が、売り上げをあげるためには延長保育にかけるしかないですから(笑)






たまに一時保育はやってますか?という問い合わせを受けます。

基本的に、私の園では一時預かりはやってませんのでお断りしてます。

もちろん、理由などをおききし、本当に緊急性がありそうな場合でしかも公立保育園などもまったく空きがなく本当にどうしようにもない状態でお困りならば、預かる場合もあるのですが・・・


なぜならば、年齢にもよりますが、保育園などに慣れてなければ当然泣きますし、泣けば、そのまま放置というわけにもいかないので、結局保育士が一人の子にかかりっきりになってしまうこともあるからです。


一時保育の場合、ある程度大きい子でも基準の保育士(例えば、0歳児なら3名に対して1人とか1歳児ならば6名に対して1人といったきまりがあるのですがその)数じゃ絶対無理というのが、私の中では常識です。

昨日触れた、キッズ花花の死亡事故ではありませんが、ともかく初めて来る子どもは普段の状態などもわからないし、体質や家庭環境などもよくわからないのでよほど気をつかわないとそれこそ事故が起こりえると思ってます。
いつも見ていれば、例えば今日はちょっと様子が変だというがわかったりするものです。

それに定期的に預かる子供に関しては、かならず健康診断書の提出を求めたり、母子手帳の写しをもらったりもしますが、一時預かりだとそのあたりのチェックも甘くなってしまいそうです。

ある意味一時保育というのは、いわばそういったこちらも海のものか山のもかもわからないような「初物」が毎日毎日やってくることですよね?
私にとっては悪夢としか言いようがありません。。。

それに一時保育だと埋まればいいですが、絶対に埋まるという保証はないでしょうから経営的に不安定になります。一時保育をする余裕があるならば月極契約の人を入れてしまったほうが確実なのです。


そんなわけでは、私の園では一時保育は基本的にやってはいないのですが、でもふと思うのはそもそも一時保育の需要ってどんなもんなんでしょう。。。

そんなにあるのかなーって思ってしまうのです。

普段保育園に預けている人は、おそらく、入園させている保育園の延長保育などを含めたサービスを利用できるので利用することはないでしょうし、専業主婦の方なども、お近くにおじいちゃん、おばあちゃんなどがいる場合はあまり利用しなくてすみそうです。

さらに、一時保育だと場合によっては1時間あたり1200円とかかかるようなので、値段的にも利用しづらいのではと思ってしまいます。

これとは別に予め登録料が必要だったりもするでしょうし。

となると、経済的な負担も決して馬鹿にはなりませんよね?


結局、一時預かりなんてそもそも商売になるようなものではないというのが、私個人の見解なのです。


では、本当に困ったらどうしたらいいのでしょう?
まずは、役所に相談してみてください。
だいたい、どこの地方自治体でも、認可保育園ではそういった場合に預かる枠をもっているものです。
そういった枠も利用できない場合は?
無認可保育園でも補助をもらってる保育園に問い合わせてみましょう。
まー最初に断られても、食い下がってどうかお願いしますとしつこく頑張れば、渋々認めてくれるかもしれません(笑)


 


月末から月始かけては、給料計算やら入園処理やらでなかなか忙しく更新が滞ってしまいました・・・やっと一段落。。。

また残念な事件が起こりましたね。

事故を起こしたのは、キッズ花花(http://www.kizz-hana-hana.jp/index.html )の六本木にある託児所のようです。


詳しい原因などはまだわかってはいないようですが、私としては、「うつぶせ状態」だったということにはかなりひっかかるものがあります。


私の知る限りですが、保育園などでの乳幼児の死亡事故は殆どの場合がこの「うつぶせ」で寝ている状態で起きているからです。

だから、気分的には、むしろ、またかって思えてしまうのです。


もちろん、私の保育園でも保育士には、子どもたちがうつぶせで寝ている場合はかならず、仰向けにするように徹底しているつもりですし、それこそ、もし子どもがうつぶせになったのに担当保育士が気づかなかったのを私が見かけたら、その場で怒鳴ってそれこそ始末書ものです。


私自身は「うつぶせ」に関してはほんとう、それこそ神経質すぎると言われるくらい徹底されるべきものだと思っています。


ただ、それでも保育士たちがなかなか反応してくれないというか学習してくれないのがこのうつぶせであったりします。

結局心のどこかに、

・子どもがスヤスヤとよく寝てるんだからいいじゃないか

とか

・たかが寝る向きで何をそこまでキーキー言ってるんだ

という気持ちがあるからでしょう。


しかし、保育園の一番の前提はまずは子どもたちを安全に預かるということだということは決して忘れてはいけないし、ましてや、死亡事故などは絶対に起こってはならないことなのです。


そして、統計的にも明らかにうつぶせ寝では事故が起こる確率が高いことがよく知られている以上、やはり、保育士はプロとして絶対に見過ごしてはいけないことなのだと思います。


また、保育園で採用してきたいろいろな保育士を見てきて思うのは、例えそれなりの経験年数を持つ有資格者であっても、よほどしっかりとした保育園できっちりとした指導を受けてない限り、この種の危険に対しては認識が甘い可能性が十分あるということです。


この点、今回の事故を発見した保育士がアルバイト保育士だったという点も職員教育がきちんと行われていたのかという観点からみて、気にはなることではあります。

そもそも睡眠中の子どもを1時間以上目を離していたというようなまるで素人といってもいいくらいです。


園によっては、寝ている0歳児に関しては最低5分に1回は呼吸を確認するように決めているところもあります。

もっとも、頭で危険性を理解していても、なかなか体は動いてはくれません。

0歳児などを担当するような保育士は無意識につねに子どもたちの呼吸などの様子を確認する習慣が身に付いていけないといけなと考えています。


そんなわけで私の中では、そもそも自分の園に来て1年目とか2年目の保育士に0歳児とか1歳児を任せるなんて恐ろしいこと自体あり得ません。


なんてことを考えるてみると、経営者の保育に対する姿勢や認識を含めこの保育園の管理体制にはやはり問題はあった可能性はあるように思えてならないのです。


まー今回の記事だけでは、なにもわかりませんし、初日だったということなので、おそらく子どもも、ずっと大泣きをしていて、それこそやっと寝てくれたって感じで保育士もほっとしてしまったとか、だから起こしたくなかったからそっとしておいてしまったとか、いろいろと理由はあるのかもしれませんが・・・


ところで、話はかわりますが、こんなお母様もいらっしゃいました・・・

その方は、アメリカに留学経験もある方で、海外を見て感じたことなのかもしれませんが、ともかく自分が絶対に許せないのが日本人に多い絶壁頭だそうです。

そこで、園に来たとき、自分の子どもはどんなことがあっても絶対にうつぶせで寝かせて欲しいと言ったのです。

当然、そういうことは事故にもつながる恐れがあるのでお断りしますと言ったのですが、その結果事故が起こったとしてもそれは仕方ないとあきらめるので、絶対に仰向けではなくうつぶせで寝かせて欲しいと強く主張された方がおりました。

まー世の中いろいろな方がいます。。。

で、結局どうしたか?

うーん、忘れてしまいました(笑)

昔、そういう人もいたなーとふと思い出しただけなんで・・・

たぶん、なるべくお迎えの時間帯は子どもを起こすようにして、うつぶせの状態で遊ばせるようにしたとか、そんな感じだった気もします。



読売新聞(2008年12月8日)

http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20081208-OYT1T00097.htm

「初めて来た託児所、7か月の女児うつぶせで死亡…六本木」

7日午後3時30分頃、東京都港区六本木の託児所「キッズ花花六本木」で、寝かせていた7か月の女児が呼吸していないのを女性職員が発見、別の職員が119番した。

 女児は搬送先の病院で死亡が確認された。

 警視庁麻布署幹部によると、女児はこの日初めて、神奈川県厚木市に住む両親によって預けられた。

 午後2時15分頃、女性職員があおむけで寝かしつけていたが、約1時間後に様子を見に行ったところ、女児はうつぶせの状態で呼吸をしていなかったという。

 同署は業務上過失致死の疑いもあるとみて、管理体制に問題がなかったか託児所の職員らから事情を聞くとともに、8日にも女児を司法解剖して死因を調べる。


毎日新聞(2008年12月8日)

http://mainichi.jp/select/jiken/archive/news/2008/12/08/20081208dde041040015000c.html

「女児死亡:うつぶせ状態で--東京・港区の託児所」

 7日午後3時半ごろ、東京都港区六本木7の託児所「キッズ花花六本木」から、寝ていた女児が呼吸をしていないと119番があった。女児は病院に搬送されたが約1時間半後に死亡した。女児はうつぶせの状態だったといい、警視庁麻布署が司法解剖して詳しい死因を調べている。

 調べでは、女児は神奈川県厚木市の40代の男性教師の長女で、生後約7カ月だった。両親がインターネットで約2カ月前に予約し、7日午後1時ごろに預けられた。午後2時15分にマットレスの上であおむけで寝たのをアルバイトの20代の女性保育士が確認し、その場を離れていた。目立った外傷はないという。

 託児所には当時、死亡した女児を含め0~6歳の計6人の乳幼児の面倒を男女2人の保育士がみていた。麻布署は業務上過失致死の疑いもあるとみて2人から事情を聞いている。【杉本修作】



今日は保育園のお受験事情についてお話します。


といっても、お受験の対応に関してはおそらく各園まちまちでしょうから、すべての園がそういうことに対応しているというわけではないと思います。


私の園では、例年数名ですが(割合的には2~3割ですが)、私立・国立小学校への進学を希望しているので基本的に5歳児に関しては小学校受験に対応できるようなカリキュラムを作りを心がけています。


本格的に受験を希望される方はそれとは別に土曜日などを利用して外部の進学教室にも通ったりもしているようです。

とはいっても、保育園に来ているご父兄は朝から晩まで働いている方が殆どなので、対策を始めると言っても、お教室に行ったりするのはせいぜい夏ぐらいからという方が圧倒的に多いように思います。


中には保育園でいろいろやってもらっているみたいだから、なにもやってないけどとりあえず、受けさせてみますという方も結構います(笑)


まー保育園の場合は、それこそ毎日当園するわけですし、しかも園にいる時間もかなり長い場合も多いので、結構実力がつく場合が多いようです。


ちなみに、保育園出身者は幼稚園出身者に比べて受験で不利かということがたまに言われたりするようですが、小学校側の対応としては基本的にそれはないと思います。

事実私の園では都内の私立・国立小学校へ毎年それなりに合格していますので。


ただ、保育園の場合は、保育内容やカリキュラム構成などに関する規制や規則などが全くといっていいほどないため(役所では保育計画を立てているかなどまでは調べますが、その内容が適正でであるかということまでは全く見ておりません)ので、園によっては小学校受験という観点からは事実上何もしていない園もあり得ると思います。

なので、もし、小学校受験を考えているなら入園させるまえに進学状況や進学実績などを調べておいた方がよいでしょう。


ちなみにどんな子が合格するのかということですが、これは学校によって結構異なります。

基本的には、どの学校も自分の学校のカラーに合う子を合格させる傾向があるのだと思います。

毎年みていると受かる子の体型や体格まで似ているなと思うことがあるほどです・・・


そして、そういったことは、ある意味もって生まれた気質もあるでしょうし、ましてやたかが小学校受験のためにそれにあわせるなんてことはするべきことではないと思いますので、もしそうでなかったとしても仕方ないと諦めることも重要だと思います。


従って、例えすごく利発な子であっても、必ずしも親が希望する小学校に合格するとは限らないところが、ある意味小学校受験の難しいところのように思われます。


もっとも、たまにそういう子がいるのですが、もの凄くずばぬけてできる子というのがいて、そういう子はカラーも親の実力も全く関係なくどこの学校を受けても当たり前のように合格していくことがあります(笑)


それから、これは私も私立の保育園の経営者なのですごくよく判るのですが、親の態度や考え方もすごく見られると思います。

やはりそれなりの理想やポリシーをもって運営している私立の学校では、その考えを否定したり、そもそも賛同していない方には来て欲しくないというのが正直なところでしょう。

ご両親が後々にトラブルを起こす、あるいはその可能性ありそうなあるいはそうに見える場合は絶対に合格させることはないといえます。

基本的には学校のやり方を信頼しており、指示に忠実に従い、課せられたことには可能な限り協力しなすという態度が案外重要な気がします。

もちろん、それなりに高額な学費を必要とする学校では、親の職業や経済状況なども気にする可能性がありますし、学歴なども見る可能性は大いにあり得ます。


なお、私立保育園に就学前まで子どもを預けるお母さんは、高学歴で総合職や専門職などでバリバリ働いている方が多かったりするからでしょうか、いわゆる大学までエスカレータで上がれる学校よりは、中学校進学時やあるいは付属の高校などの進学実績が良い学校などを選択し希望する場合が多いように思います。


まー最終的に将来どの大学に入るかというのが、重要だと考える方も多いでしょうしそれはそれでわかる気はします。






今年も保育士試験も終わり、受かった人もいれば、残念ながら落ちてしまった人もいるかと思います。


頑張って保育士を目指している方や今まで頑張ってきて今回受かった方に冷や水を浴びせるような意見を申して申し訳ありませんが、私はそもそも保育士資格という資格制度にはすごく疑問を感じています。

この保育士資格、もちろん保育園では必須な資格なのですが、それはあくまでもそのような社会制度になっているからと言うこともできます。

つまり、法律で保育園で働く保母さん、保父さんの3分の2以上は保育士資格を持っている必要があると決まっているからに他なりません。


しかし、そもそも、「子どもを預かって育てる」ってだけの行為に資格を設けるのってどうなんだろうと私は思っていたりします。

本来、人間誰しも、大半の人は結婚して子どもを生み育てるのです。

とするならば、保育資格取得で必要とされるような子育てに関する知識は本来すべての大人が備えているべき常識なのではないかと考えるのです。

そして、こういう知識こそ本来は中学なり高校なりできちんと教えるべき知識なのではと思うのです。


少し話しはそれてきてしまいますが、例えば高校の授業をキチンと理解している人って世の中にどれだけいるのでしょうか?

そもそも現在の高等教育のカリキュラムを高校卒業後に必要とする人間なんてはっきり言って1割にも満たないと思っています。

それに、事実、1割くらいの高校生しか高校での学習内容なんて理解してないのでは?

まー具体的なことを言ってしまえば高三の全国模試でそれこそ偏差値60を切るような人は到底高校での授業を消化したとは言えないでしょうから(笑)


成長期の大切な3年間9割の高校生は、卒業後全く役にも立たないし、身にもつかない授業も延々と受けさせられているのが現在の高等教育の問題点なのではと思うのです。

だったら、殆どの高校生にはもっと実際の社会生活に密着したことこそ教えるべきだと思うし、その1つは子育てに関する知識なのではないかと思うのです。


もし多くの大人が子育てに関する正しいとされる知識をキチンと持ち合わせているならば、別に保育士資格なんて制度はいらないと思うのです。


もちろん、現実はそうではないから、保育士という資格制度を設けられているわけですが・・・


まーいろんなお父さん、お母さんをみているとそんなことを思ってしまったりするのです。



日本全国では2万人以上の待機児童がいるそうです。


ちなみに東京都では平成20年4月現在の待機児童数は、5479人だそうです。



http://www.metro.tokyo.jp/INET/CHOUSA/2008/07/60i7m300.htm



この待機児童という言葉、実は結構、誤解されている場合が多いようです。



都内だけでも、5千名以上の待機児童がいるんだ、保育園の数って足りないんだ!と思われるかもしれませんが、実は待機児童というのはすごく平たく言えば、あくまでも「認可保育園に入園希望しているけど、無認可保育園などの認可保育園以外の保育施設にも入っていない子ども」の数です。



つまり、「認可保育園にも無認可保育園にも入れない子どもの数」では決してないということです。



さらにいうならば、無認可保育園ならば入れる可能性はあるかもしれないということです。



そして、無認可保育園の立場からいえば、待機児童が何人いようが自分たちの園には来ることはたぶんないだろう人たちなのであんまり関係なかったりするのです。



もちろん待機児童数もそれなりにい多ければ、そのうち何人かは認可保育園に入園することを諦めて無認可保育園に入園するかもしれませんが・・・ただ、基本的に無認可保育園で欠員がでている保育園はいくらでもあります。


また、事実、毎年それなりの保育園が園児を思うように集められず閉園しております。



もちろん、園によって人気、不人気はあるでしょうし、時期的なものもあるので、いつでもどの園でも欠員があるかというと、そういうことは決してありませんが・・・



なぜそんなことをあえて言うかと言うと、最近、開園した保育園の代表者がネット上、世の中には保育園に入りたいけど入れない待機児童が沢山いて私たちはそれをなんとかしたいと思ったみたいなことを書いていたのを見かけたので・・・



まー私がネット上でたまたま見かけた代表者の方がその後どうなったかまでは知りませんが、いずれにせよ、もし「待機児童はたくさんいる!保育園を作ればきっと沢山入園してくれるに違いない」と思って開園したとするならば、結構あてがはずれて実際は思った以上に園児集めに苦労しているのではないだろうかと思ったりしています。



また、待機児童の定義をよくよく考えてみると一概に


待機児童が沢山いる


→認証保育園などの無認可保育園を増やせば解決する


という問題でもないことはご理解いただけるかと思います。根本的には「認可保育園のみ」を希望している可能性があるので。



結局、無認可保育園保育園の経営者の立場からすると、待機児童数をみて、無認可保育園には絶対入れたくないって思っている人たちが、都内だけでも5千人もいるんだなって思わないといけないのかもしれません(笑)

















今日は保育園の種類についてお話しします。

とりあえず、東京都の場合です。


保育園には大きく分けて2種類あります。


認可保育園と無認可保育園(正確には認可外保育施設というようですが、ここでは無認可保育園で統一させてもらいます)です。


認可保育園はいわゆる公立保育園などがそれにあたります。

公立保育園以外でも私立の社会福祉法人などが運営している場合もあります。


これらの認可保育園の特徴は税金で運営されておりますので比較的設備も充実しており、料金もご両親の収入に応じて設定されますが、比較的安いです。

ただし、入園希望者も多いので、必ずしも入れるとは限りません。



一方、無認可保育園は基本的にすべて私立保育園です。

無認可保育園に関してば大きくわけると2種類にわけることができます。

補助金をもらっている保育園と全く補助金をもらっていない保育園です。


補助金をもらっている保育園には、近年新たに設けられた、東京都独自の認証保育所制度による保育園などもこれに含まれます(逆に言えば認証保育園は必ず補助を受けている無認可保育園ということになります)。


・補助金が支給されている無認可保育園のリスト(ちなみにこのような保育園を東京都では保育室と呼んでいます。)

http://www.fukushihoken.metro.tokyo.jp/kodomo/hoiku/hoikushitu/hoiku_list/index.html


・認証保育園のリスト

http://www.fukushihoken.metro.tokyo.jp/kodomo/hoiku/n.hoikusyo/ichiran/index.html


これらの保育園は、無認可保育園といえども、ある一定の補助金の受給はうけているので、料金は公立保育園ほどではありませんが、比較的安めではあると言えます。(とはいえ、年齢などによっては月謝は10万円近くになるかもしれませんが・・・)

また補助金が支出されている以上、法令遵守を含めそれなりに厳しい管理体制が要求されますので、あまりに劣悪な保育環境といったことは、少ないように思われます。(まーこれも園によりけりなので一概には言えませんが・・・)

問題があれば補助金を停止されたり、場合によっては返還請求されてしまいますので、あまり無茶はしてないはずです。


最近、小田急ライフアソシエが運営する「小田急ムック成城園」という認証保育園は議会でまで問題にされてしまったようです。

http://www.kitanet.ne.jp/~sone/repo-to/08toseijohou.odakyuumukku.081002.html

まーあまりにひどいとこうなるってことでしょうか・・・

なお保育設備などに関しては、認可保育園に比べると劣る可能性はありえます。

もちろん認可保育園よりも充実した設備の園もありますから必ずそうだということはありませんが・・・

認可保育園に比べると自由に延長保育ができたり、教育などにも力を入れていたり、給食に気をつかっていたりとそれぞれの園独自の取り組みを行って特徴をだしている場合もあります。


これとは別に補助金の受給をまったく受けていない無認可保育園というのがあります。

いわゆるベビーホテルなどがそれに当たります。


・都内のベビーホテル一覧リスト

http://www.fukushihoken.metro.tokyo.jp/kodomo/hoiku/nin_kagai_qa/babyichiran/index.html


立ち入り調査の結果なども出ているので、参考にされるといいかもしれません。

これらの保育園に関しては、補助金が出ていないということもあり、公的な機関からの指摘にも比較的無頓着である可能性はあります。

もちろん、素晴らしい取り組みをしている園もありますので、一概に悪いと言うことはないと思います。

いろいろな意味で自由な園運営が可能なので、保育園によって特徴は千差万別です。

また、基本的に、非常に長い時間預かってもらえたり、希望すればいつでも入園できたりといったメリットがあると思われます。

ただし、料金に関しても基本的に高めです。


なお、保育園の選び方については、厚生労働省が発表している

よい保育施設の選び方 十か条

http://www1.mhlw.go.jp/topics/hoiku/tp1212-1_18.html

などは、私の立場でも、見学に来てくださった方にうちの園でもこういうところは是非見て欲しい!とアピールしたいと思う箇所だったりするので、参考にしていただければと思います(笑)



いずれにせよ、世の中矛盾というのはいっぱいあるとは思いますが、保育行政はその際たるもので、沢山お金を払う人、払える人ほど、あまりよろしくない環境の保育園に入園させなければならない傾向にあるようです。

基本的に認可保育園を希望する方が圧倒的に多いわけですが、収入が少ない世帯や母子家庭などが優先されますので・・・まー仕方がないのかもしれませんが。。。