自分なりに考えて進んでいきます。
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第4回喫茶サーバルKIYOTO個展 無事に終了。たくさんのお客様にご高覧いただきました。
嫁入りした作品も嫁ぎ先で可愛がってもらってね。タイミングが合わず、会えなかった方もごめんなさい。
私は来年古希コッキー。明日死ぬかもしれません身です。
「永遠に生きるように考え、明日死ぬかのように生きろ!!」とはジェームス・ディーンの名言。
この13年間で我がアトリエで、誕生した 我が 子供達!!!。
私が空に飛び立つ前に。
ここに紹介していくことにしました。嫁入り先を探しています!!!。
写真などで気になる作品があれば気楽に連絡くださいませ。
インスタでも紹介しています。半分ほどが嫁入りしましたが、気楽に連絡くださいませ。
(絵はサイズにより値段は違います。)
また、こんなように描いてもらいたいという、依頼作品も歓迎です。絵で儲けようとかは考えていませんので、驚くほどコスパは良いと思います。
皆様のご自由なご判断で。!!!
https://www.instagram.com/nepiron/
自分なりに考えて進んでいきます。
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5月1日のデビュー記念日に向けて、4月3日より毎週水曜日にセルフカバー最新動画を公開!第三弾は1986年にリリースされた「ジプシー・クイーン」
いよいよ。稼働だな。
5月1日か。
明菜は私が30代。池袋パルコに、朝の六時起きから満員電車に揺られて、やっとついて、夜の23時まで毎日のようにkimonoと向き合ってきた
懐かしき日々の音楽家。
まだネットもない時代。
確か、ソニーのウォークマンに、マイルスディビスと明菜のCDを入れては聞いていた記憶あり。
聖子はアイドルだけど、明菜はいつも考えさせられた。表現者。
私よりも11歳年下。
逆に考えれば、いや考えなくても、池袋の20代から30代の私の仕事の疲れをとってくれた彼女は、その時、アバウト20歳になるんだな。
私が28歳の時に、池袋パルコの仕事を始めた年に、デヴューして、「少女A」がヒット。
仕事が23時に終わり、それから部下たちと、当時まだカラオケボックスは少なかったので、池袋のでかいスナックにみんなで行っては、
深夜の三時くらいまで飲んだな。女子たちはみんな明菜かみぽりんの歌を歌ってたなあ。懐かしや。
題名「まなざし」
油彩
imagemusic the shadow
どんな美しい女であろうと、朝晩一緒に顔を突き合わせていたら気に入らない点が出てきて嫌になる。これは逆の場合でも同じでしょう。それは男女共にしても家庭内離婚のように中途半端な状態になる。
要するに、遠くに離れて暮らしていてて、たまにお互いの家に行き来するようにすれば、長年たっても二人の仲は切れることがないであろう。不意に訪れて寝泊まりなんかをすれば、二人ともに新鮮な気分を味わえること間違いなしである。
-徒然草より
というか。
二人でいても、一人を感じ人があはれを知る人だと思う。
息子から電話があり、「パパ 僕は一生 結婚しないよ」というので、笑った。
26歳の年で、もう女性に飽きてしまったのか、知らないけれど、「うん、好きなようにしなさい」とだけ、電話で言っておきました。
人生いろいろ。男女いろいろ。おかまもいろいろ。
佐藤愛子さんが、昔「どんなに苦労をしてもそれが顔に出るようじゃ甘いわ」と書いていたのを読んで、納得。
古典を読みなさいと書いてあり納得。
長い年月にさらされて、普遍の世界へ到達する本は数冊に過ぎないと思います。
現代語訳を読んでから、古典原文を読むのが良いと思います。。
外国の人は、その意味では、源氏物語を英文で普通に読めるわけですね。
でも、日本には世界に誇る漫画がありますから、「あさきゆめみし」大和和紀は最高です。
瀬戸内晴美に言わせると、細かなところまで手を抜かず、現場に行っては、スケッチをして、着物の考証をチェックしたと言います。さすがはプロです。
お天道様に感謝。
天国からの電話
ちいさな蠅よ/おまえの夏の戯れを/私の心ない手がふり払った/私もまたおまえと同じ蠅であり/おまえもまた私と同じ人間ではないのか/なんとなればある盲目の手が/わたしの翼をふり払うまで/私も踊り、飲み、歌うのだから
ウィリアム・ブレイク
「私の浮気が原因だったんだわ」と範子が言った。
冬のファミレスの店内は暑いほどで、子供達の笑い声や親のたしなめる声でにぎやかである。範子の紬の色は濃い烏賊墨色だったが、片桐健にはそれが喪服のようにも見える。帯締めの鬱金が彼女の孤独を一層際立たせている。
その時「パパと電話で話した」と遼一が片桐の横の席に息をきらせながら座った。
「おじさん、天国ってあるんでしょ」と遼一が聞いてきた。手にアリの入った瓶を大切そうに持っている。片桐は鼻を指でこすりながら、しばらくして、「遼一君のパパが夢の中にもあらわれるということは、天国で大好きな君のことをパパも思ってる証拠さ」と言うと遼一の目が光った。
☆☆
半年前の夏。
「ここに行ってインタビューしてこい」と上司の滝沢から命じられた自殺者の家族リストの一人目は電話で断られ、二人目はアポなしで宅訪したが留守、なんとか気持ちをとりなおし板橋駅から商店街を抜けるとやっと花園団地が見つかった。公園ではたくさんの子供達がサッカーに興じていたが、麦わら帽子をかぶった少年がひとりとぽつんと地面を見ている。あんまり熱心に見ているので片桐はつい少年に何を見ているのかと聞くと、「アリ」と大きな返事があって、少年はこちらを向いて笑った。
「アリを殺さないで」少年は片桐の靴をたたいた。
片桐が足下を見ると、アリが革靴につぶされ手足をバタバタさせて悶絶している。「ごめん」と言うまもなく少年はアリを入れる瓶を手に持ち駆け出した。
☆☆
「結局私には何も相談がなかったんです。酒もタバコもやらない真面目な人でした」範子は伏し目がちに言った。
アイス珈琲に口をつけた時、ふと玄関に気配がして男の子がただいまと入ってきた。「息子の遼一です」と紹介された子はさきほどの少年だった。「死んだ光一にあんまり似ているからこの子もびっくりしているのよ」
突然決壊寸前の防波堤がくずれおちたように範子が話し始めたのは初回滝沢編集長から叱られて再度訪問した日のことである。それでも片桐はテープのスゥッチをまた入れないまま話に聞き入った。事務的な行為が失礼と感じたのである。
範子の言った言葉を彼はそのまま信じた。
滝沢から君にはこの仕事は無理だなと言われたのが翌日。退職届けを出した翌月、範子から食事の誘いを受けた片桐はカレーを食べた後、遼一とトランプで遊び、彼を寝かしつけてから、彼女にすすめられたウゾを飲んだ。
ギリシャの酒は範子を大胆な行為に駆り立て片桐のこころとからだを突き動かした。
「遼一が今朝、ねぼけたのか、パパ、電話きらないでパパって、泣きながら私に抱きついてくるのよ」と範子が左胸に顔をうずめてきた時片桐は五年前に別れた女房と男の子のことを考えはじめていた。
☆☆
「私の浮気が原因だったんだわ」と範子が言った。冬のファミレスは暑いほどで、片桐が、ふと見ると範子の着物姿を冬の夕陽が背後から包み込んでおり、その緋色は血のようでもあり魔法のようにも感じられた。片桐はゆっくりと鼻を指でこすってテーブルの上の遼一の携帯を見た。
題名「水底の女」
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