昨日より開幕したF1第9戦トスカーナGP。

 

F1は金曜日なのでFP1とFP2が開催されたが、F2は土曜日・日曜日とレースがあるので、金曜日に予選が行われた。

 

結果は以下。

 

1位  クリスチャン・ルンガー(ARTグランプリ)

2位  ダニエル・ティクトゥム(ダムス)

3位  カラム・アイロット(ユニビルトゥオーシ)

4位  マーカス・アームストロング(ARTグランプリ)

5位  フェリペ・ドルゴビッチ(MPモータースポーツ)

6位  ジェハン・ダルバラ(カーリン)

7位  ユーリ・ヴィップス(カーリン)

8位  ルカ・ギオット(ハイテック)

9位  ロベルト・シュヴァルツマン(プレマ)

10位 ジャック・エイトキン(カンポス)

11位 角田裕毅(カーリン)

12位 ルイ・デレトラ(チャロウズ)

13位 チョウ・グァンユー(ユニビルトゥオーシ)

14位 ニキータ・マゼピン(ハイテック)

15位 ミック・シューマッハー(プレマ)

16位 ペドロ・ピケ(チャロウズ)

17位 佐藤万璃音(トライデント)

18位 ロイ・ニッサニー(トライデント)

19位 アーテム・マルケロフ(HWAレースラボ)

20位 ジュリアーノ・アレジ(HWAレースラボ)

21位 松下信治(MPモータースポーツ)

22位 ギリェルメ・サマイア(カンポス)

 

 

ポールを獲得したのはランキング5位のクリスチャン・ルンガー。

 

角田とランキングを争っている段階でポールポジション獲得の4ポイントは大きい。

 

ランキング上位では2位・3位のプレマ勢が軒並み後方に沈む結果となっているものの、ランキングトップのアイロットは3位となかなかの好位置からスタートできることになった。

 

角田は11位と最近の予選では最悪の結果に。

 

ムジェロは高速サーキットではあるが、コース幅が狭く非常に追いぬきが難しいだけに、明日のレースは下位から追い上げていくのは非常に厳しくなっていくだろう。

来シーズンよりアストンマーティンF1チームとして参戦するレーシングポイントは、フェラーリを今シーズンで離脱することを発表している4度の世界王者であるセバスチャン・ベッテルが加入することを発表した。

 

契約は複数年であることを公表しているので、最低でもレギュレーションが大きく変化する2022年もベッテルは参戦することになりそうである。

 

今年のレーシングポイントのマシンは2019年のメルセデスAMGに酷似しているということで、ピンクメルセデスと揶揄されていたのであるが、ブレーキダクトの問題ではFIAがリステッドパーツの違法ということで裁定を下している。

 

ベッテルの加入によってチームから放出されるのは、セルジオ・ペレスということになった。

 

ペレスはチームから放出されることを通知されたのは発表の当日だったという事で、驚いたといったコメントを発表している。

 

来シーズンのF1シートはダニエル・リカルドのマクラーレン移籍によって玉突きのように移籍が発生している状況だ。

 

今度はレーシングポイントからはじき出されたペレスがどのチームに加入するかが焦点になってくると思うが、来年のシートで空いているのはアルファロメオとハースのシートくらいしか存在していないということで、ペレスにとってはF1に残るだけでも大変な交渉が待っていると言えるだろう。

 

なにしろアルファロメオとハースはフェラーリのBチームともいえる存在であるだけに、F2より有望な若手がスーパーライセンスを獲得した場合には、若手育成の観点からも若手を優先する可能性があるからだ。

 

既にアルファロメオにはミック・シューマッハーが乗ることが確実とも言われているだけに、ペレスは厳しい交渉を覚悟しなければいけないだろう。

 

ペレスの速さに加えて、ペレスのスポンサーであるカルロス・スリムの資金力に魅力を感じるのであれば、ペレスを獲得することは下位チームにとっては魅力的となるのではないだろうか。

本日より、F1第9戦トスカーナGPが開幕する。

 

このレースはフェラーリがチームとしてF1に参戦してから1000戦目のレースということになる。

 

フェラーリエンジン1000戦目は2戦前のベルギーGPで達成しているので、今回はコンストラクターとして1000戦目のレースということになるわけだ。

 

F1のFはフェラーリのFであると言われることもあるが、参戦数とこれまでにF1に貢献してきたフェラーリの実績を考慮すれば納得できる部分は多々ある。

 

しかし、これまで大きく貢献をしてきたからといって、昨年のようにパワーユニットのインチキを見逃して罰せられないということはスポーツとしてのF1が不健全になってしまうので、FIAには猛省を促したいところである。

 

フェラーリ参戦1000戦目のレースはイタリア・トスカーナ地方にあるムジェロサーキットである。

 

MotoGPでは毎年ムジェロでレースが開催されているので、レイアウトなどを記憶している人もいるかもしれないが、モンツァに負けないレベルの高速サーキットである。

 

特に最終コーナーを立ち上がってのメインストレートが非常に長く、トップスピードが重要になることは間違いないだろう。

 

とはいうものの、直線番長になってしまうとインフィールドセクションでダウンフォースが足りなくなってしまって結果的にタイムが上がらないので、セッティングをどこへ置くかはポイントになってくるだろう。

 

またムジェロでサーキットの所有者はフェラーリであり、テスト制限がなかった時代には、よくマシンのテストが行われていた場所である。

 

今でも市販車の試乗会やフェラーリミーティングなどはムジェロで開催されているので、フェラーリにとっては自宅でレースが行われるようなものと言えるだろう。

 

記念レースということでフェラーリはカラーリングもレーシングスーツも特別なものでレースに臨む。

 

記念レースの記念カラーリングといえば、メルセデスAMGが記念カラーリングで挑んだ昨年のドイツGPで散々な成績に終わったことが思い出されるのであるが、今回のフェラーリはどうだろうか?

 

元々成績がダメダメな状態でこれ以上悪くはならないだろうと口の悪いファンからは揶揄されているようであるが、真紅の跳ね馬の実力はいかに??